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『龍が如く7』の同じ時系列を扱った、『龍が如く7外伝 名を消した男』(以下『7外伝』)。本作は死を装って姿を消した桐生一馬の動向を描いています。
あの時、桐生は何をやっていたのか? その答え合わせのような内容であり、さらにそれまでのシリーズを引き継いだギミックや街歩き要素も盛々! いやー、これこそまさに『龍が如く』だっ! 「スピンオフ作品」というと「本編よりサイズやボリュームが小さい」と思われがちですが、この作品に限っては決してそうではないと言い切ることができます。
今回、筆者は東京ゲームショウでこの『7外伝』をプレイしました。
◆「キャッスル」で戦え!
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洋上に浮かぶ謎のコンテナ船「キャッスル」。ここは巨大な施設が船上に建ち並び、何とキャバクラや闘技場などといったものも存在。『7外伝』の舞台は複数ありますが、今回の試遊はこの「キャッスル」がテーマになっていました。
ヘリコプターで「キャッスル」に降り立った桐生。ここはVIP専用で、彼は招待されているはずなのですが……なぜか「お前は誰だ!?」みたいなことを言われて戦闘に!
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『7外伝』はアクションアドベンチャーゲームであり、通常の「殴る、蹴る」という攻撃以外に「ガジェット」と呼ばれる武器で多人数の敵にアタックすることができます。相手の身体を拘束する「蜘蛛」、攻撃型ドローン「蜂」、ジェットシューズ「蛇」、そして小型爆弾「蛍」。てか、ジェットシューズでタックルをかます桐生の姿があまりにシュール過ぎて、バトルの緊張感が……。
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◆キャバクラと闘技場
今回の試遊では「キャッスル」の中にある闘技場へ行くよう指示されていたのですが、途中でキャバクラに寄り道。ここでは『龍が如く』の生キャバ嬢オーディションを勝ち抜いたコンパニオンが、実写で登場します。
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その道の人らしく遊び惚けつつも、目的の闘技場へ。ここでは総合格闘技のようなケージマッチが展開される……と言いたいところですが、何と桐生はこんな場面でも対多人数マッチを強いられます。相手は大勢の手下を引き連れたスコーピオン中村なる特攻服の男。
これじゃ試合にならねぇんじゃねぇか!? と心配するには及びません。こっちにはガジェットがあるんだぜ!
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◆「外伝」の枠を超えた!
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今回もギミックやケレン味盛りだくさんの仕上がりですが、ひとつ不満を言うならタイトルに「外伝」とつけてしまった点。
冒頭に書いたように、「外伝」という単語自体に「本編のオマケ」という先入観を抱いてしまいがちです。しかし、やりごたえで言えば決して「オマケ」程度ではなく、むしろ『龍が如く』シリーズをやったことのない人でも楽しめる仕上がりになっています。
そんな『7外伝』の発売日は11月9日。「キャッスル」でお姉さんと豪遊できる日を、指折り数えて待ちましょう!