Epic Gamesのパブリッシングディレクターを務めたSergiy Galyonkin氏は、同社からの退社を発表しました。
Epicの隆盛へ携われたこと、および迅速なウクライナ侵攻への支援への感謝を表明
Galyonkin氏は2016年よりEpic Gamesの東ヨーロッパパブリッシング責任者として務めその一年後に現在の役職に就任。約8年間にわたり同社に貢献しました。またEpicへの入社前には、『World of Tank』等のWargaming社にてシニアアナリストを務めたほか、Steamの非公式統計サイト「SteamSpy」の開発、運営を今日まで行っていることでも知られています。
氏は辞任を表明する投稿にて、同社での8年間がキャリアで最も刺激的な瞬間で、「Epic 4.0の構築に協力する機会をくれたEpic Gamesの元同僚とティム・スウィーニー(Epic GamesCEO)に深く感謝しています。」と語ると共に、自身のウクライナでの生活経験もあってか、ロシアによるウクライナ侵攻に対する同社によるいち早い慈善団体への支援に対しても「私は永遠に感謝し続けるでしょう。」と強い思いを語っています。
一方で今回同社を離れる理由として、同社がEpic 5.0への変革を進めるなか、自分がそこに適していないと話し、「異なる種類の人々が必要」としています。退社後もゲーム業界に残るつもりだといい、「広報部門から DM が届くことを心配する必要がなくなった」ために発言量を増やしていきたいとの思いを示しました。
Galyonkin氏が「適していない」と述べるEpic5.0とは…
Epic 4.0とは、海外メディアPolygonによる2016年のインタビューによると同社の中間目標を示す社内基準で、コンソールからPCへ同社の主軸を戻すことを基軸に、ゲームメーカーやプレイヤーにとってより魅力的な会社となるべく示されたものだとのこと。Epic 5.0が何を示すかはまだ明らかでありませんが、大規模レイオフが行われるなど大きな変化が始まっていることは間違いないようです。
ただし、Galyonkin氏のメッセージ上では「ゲーム開発者、エンジン制作者、パブリッシャーからプラットフォームへと変化する」と、またいままでとは大きく異なるスキームへの変化が示唆されています。