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『ARK: Survival Evolved』のパブリッシャーであるSnail Gamesと『Myth of Empires』の開発であるAngela Gameは、著作権および営業秘密の侵害に関する訴訟にて和解が成立したと発表しました。さらに合意に基づき、両社は提携関係を結ぶことも発表されています。
2年前に始まった「ソースコード盗用疑惑」の訴訟
事の発端となったのは、Angela Gameの開発したオープンワールドのサンドボックス『Myth of Empires』が、『ARK』のソースコードを盗用しているという指摘。本作は2021年11月にSteamにて早期アクセスが開始されたものの、申し立てによりリリース直後にSteamから削除されるという事態に。ファイルの分析を行ったところ、一致するクラス名や変数、関数名が数多く見つかり、「偶然」とはいえないような結果も示されています。
一方のAngela GamesとパブリッシャーのImperium Interactive Entertainmentはこの疑惑を完全に否定し、指摘は極めて狭い部分の一致が挙げられ、誤解を招く恣意的なものであったと主張。『ARK』の開発であるStudio WildcardとSnail Gamesに対して損害の賠償、および配信停止要請の撤回を求めて訴訟を起こしました。
和解、そして「再リリース」に向けた協力関係も構築
そして約2年後の2023年10月11日、両社が和解に合意したことが発表されました。公式サイトでの発表によれば、Angela GamesはSnail Gamesのビジネスに与えた影響について認めており、ロイヤリティの支払いが継続的に行われるようです。これを受けたSnail Gamesは、DMCA通知を撤回しました。
さらに両社はパートナーシップを提携し、2024年初頭に『Myth of Empires』をSteamで再リリース、およびPlayStation/Xboxといったプラットフォームでの展開を目標に協力していくことも発表されています。DLCやエクスパンションパックといった開発にも参加し、順次取り掛かっていくとのこと。
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2年間続いた騒動から一転し、協力関係を構築するにまで至った両社。「雨降って地固まる」とは言いますし、より健全で素晴らしい『Myth of Empires』の再出発が期待されます。