◆ 身を隠す「掩体」が超重要。銃撃戦を戦闘に上手く落とし込んだ戦略バトル
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バトルは前作とは打って変わり、3Dゲームの特色を活かしたターン制のシミュレーションRPGに進化を遂げている本作。出撃ユニットを選択し、グリッドで仕切られたマップ上で銃弾の応酬が繰り広げられます。
序盤の主な敵は知性のカケラも感じない荒野のごろつき・ヴァリアーグと、コーラップ汚染によって突然変異してしまった動物の「生骸(いきむくろ)」。特に生骸はほとんど“モンスター”とも言える存在です。巣があると増援が湧いてくるうえ、攻撃力も高く厄介でした。
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シミュレーションRPGとして特徴的なのは、物影に身を隠しながら戦う「掩体」というシステムでしょう。いわゆる“カバー”に該当する行動で、敵の銃撃から身を隠す待機アクションです。
本作では敵・味方・ボスを含むほぼ全ユニットにHPの消耗を抑えるシールド値のようなものが存在します。この値がゼロになると暴露状態が引き起こされ、掩体できません。
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暴露状態のユニットが受けるダメージ量はかなり手痛く、狙いが集中しているとあっという間に戦闘不能になってしまいます。
筆者がプレイした限りでは、シールド値は気軽に回復できないので、敵の狙いが常に分散するよう手持ちユニットのポジションには気を配る必要がありました。
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戦闘ではいかにシールド値を残しながら有利に立ち回るかが攻略のカギとなりそうです。中でもブレードを扱ううさ耳戦術人形の「キャロリック」は、近接戦闘が非常に強力で、強引に敵を撃破できてしまします。
ただ、シールド値の存在によってあまり大胆なパワープレイはできません。欲を出せば戦闘不能になってしまうので、運用には攻めと引きのバランス感が求められそうです。
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難度はそれなりに高めの印象で、レベルを上げていたとしても、シールド値がゼロではピンチも同然なバランス感です。とはいえ、バトル中にプレイヤーの予想を超えたことが起きた場合にも、手数をやり直す巻き戻し機能があるので、熟考する面白さがありました。
前作と全く異なるゲームシステムに変貌を遂げましたが、昨今のアプリゲームに比肩し得るクオリティは保証できます。バトルについては動画を用意していますので、そちらもチェックしてみてください。
◆ 戦術人形がより魅力的となった3D化の恩恵は大きい
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戦術人形たちの3Dモデルが相当に作り込まれているのは今の段階でも明らかでした。
前作は2Dのデフォルメでしたが、スピンオフ『ニューラルクラウド』から3Dのデフォルメとなり、『ドールズフロントライン2:エクシリウム』では、念願の等身大3Dモデルです。
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しかも、ゲーム中はあちこちで動く3Dモデルを見かける機会が豊富です。
バトル以外だと、ストーリー中のムービーシーン、ホーム画面の待ち受け、戦術人形の育成時(レベルアップは専用の動画演出付き)のか、そして戦術人形たちと交流できる「休憩室」でもその姿を見られます。
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残念ながら「休憩室」は時間の関係であまり触れられませんでしたが、戦術人形たちのポーズをプリセットの中から変更し、その姿を堪能できるようでした。衣装の着せ替え要素に加えて、カメラは自由に動かせます。
推しの戦術人形が部屋でダラダラと過ごしている様子を観察したり、個別エピソードにアクセスしたりもできます。SUNBORNが『ドルフロ』でやりたかったことを一気に詰め込んできたようで、ゲームの高い密度を実感できるコンテンツといえるでしょう。
しかしながら、今回のテストを終えて開発チームは、本来想定しているリリース版とのクオリティにギャップを感じたようです。ユーザーフィードバックを含む改良が入るとのことで、本国でもリリースにはもう少し時間がかかりそうです。
本作はグローバルパブリッシングを予定していることがすでに4Gamer.netの取材などでも明らかにされており、日本上陸はほぼ確実。なお、『ドルフロ』本編のメインストーリーも着々と完結に向かっているとのことなので、良きタイミングで吉報が出ることを祈りましょう。