
10月17日に発売された「インテルCoreプロセッサー(第14世代)」シリーズですが、どうやらその実力を引き出す手段があるようです。
「インテルCoreプロセッサー(第14世代)」シリーズ限定となるCPU最適化機能「Intel Application Optimization(以下APO)」ですが、ゲーム次第で30%以上のFPS向上も報告されるなどパフォーマンス向上に威力を発揮するとのこと。
対応タイトルこそまだまだ少ないものの、今後の発展次第では前世代モデルからの買い替えの決め手になるかもしれません。
『レインボーシックス シージ』で31%向上の報告も!公式発表を大きく上回る上昇幅に思わず期待も高まる
APOは「インテルCoreプロセッサー(第14世代)」シリーズ限定となるCPU最適化機能で、アプリごとにPコアとEコアへの処理振り分けを制御することでパフォーマンス向上を図る機能です。

インテルは12世代CPUから高性能コア(Pコア)と高効率コア(Eコア)を組み合わせたハイブリッドデザインを採用していますが、この処理振り分けを行なっているのが「Intel Thread Director」です。これにより重い処理と軽いバックグランド処理をそれぞれのコアに適切に割り振ることで、処理性能と省電力性を両立するというのが主な狙いとなっています。
ですが、アプリケーションによってはこの割り振りがうまくなされず特定のコアのみに負荷が集中する、あるいはコアを区別せず均等に処理を割り当てるといったことも発生し、結果としてパフォーマンスが伸び悩むこともあるのがこのデザインの弱点となっています。
APOはこの「Intel Thread Director」をより細かく制御することで、アプリケーションごとに最適な割当を実現しパフォーマンス向上を実現する機能で、現在「インテルCoreプロセッサー(第14世代)」シリーズ限定の新機能となっています。
インテルは公式なものとしては『レインボーシックス シージ』で13%、『メトロ エクソダス(Metro Exodus)』では16%のフレームレート向上を実現すると謳っています。
このAPOですが、実際のところより大幅なパフォーマンスの向上が可能のようで、あるRedditユーザーによれば『レインボーシックス シージ』で659fpsから867fpsの向上を、『Metro Exodus』では273fpsから339fpsへの向上を確認したとする報告も寄せられていることから、文字通り環境次第ではCPUの秘められた実力を引き出す強力なツールと言えるでしょう。
APOの有効化ですが、マザーボード上での機能有効化とドライバ導入、加えてMicrosoft Storeからの「Intel® Application Optimization」のインストールという少し複雑な手順となっています。また、これは10月17日に発売された「インテルCoreプロセッサー(第14世代)」シリーズ限定の機能である点にも注意が必要です。
お使いのマザーボードが対応しているかご確認の上、自己責任での導入をお願いします。
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