今回は、アークシステムワークスから発売された『ダウンタウン熱血物語SP』のニンテンドースイッチ版をプレイ!本作は、1989年にファミコンで発売された『ダウンタウン熱血物語』のリブート作品で、熱血高校の番長くにおが、他校の不良たちを相手に、多種多様な技を駆使して戦うアクションゲームです。3日間の過ごし方で結末が変化するストーリーモードや、格闘ゲーム風の対戦モードなどが収録されています。
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僕が通っていた高校は不良率がメチャ高くて、入学直後は「もしかして僕以外全員クソヤンキーなのでは……」とビビってしまい、どのグループにも入れずに孤独に過ごしていました。それに同情したイケてるグループ(不良ではない)が仲良くしてくれていたのですが、イケメン集団の中の僕という異物は、ギニュー特戦隊のグルドのような異質さがあった……。
◆町に漂う危険な香り。番長ライフスタート!
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熱血高校の番長であるくにおは、ケンカからスポーツまでなんでもこなす男として一目置かれた存在である。ある夜、そんなくにおのもとに、他校の生徒が襲いかかってくるのであった。
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いきなりバトルが始まった。基本の攻撃アクションは、パンチ、キック、投げ、カウンターの4つ。ガードやジャンプ、ダッシュも可能だ。
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てっきり、くにおの強さをプレイヤーに伝えるための、ラクショーなイベントバトルだと思っていたんだけど、敵がやけに強いぞ。くにおの攻撃は1ダメージしか通らないけど、受けるのは30ダメージ……。くにお、本当に番長なのか?
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パトカーのサイレンが聞こえてきて、バトルは中断された。駆けつけたくにおの仲間が言うには、冷峰学園に転校してきた兄弟が近場の学校をシメてまわっているらしい。先程の二人はその兄弟かもしれないな。
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そして一夜が明けた。最近この町では、高校生同士の抗争や番長狩りが行われているらしい。冷峰学園に転校してきた兄弟の件もあるし、熱血高校の番長であるくにおも無関係ではないだろう。
それはともかく、ここから自由行動が出来るようになった。今日からの3日間、どこへ行ってどのイベントを発生させるかによってエンディングが変化する。とりあえず別のエリアに移動してみようかな。
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隣のエリアに行くと、見知らぬ女子高生から告白されるイベントが発生!しかし、突然現れた覆面男たちに取り囲まれ、バトルが始まった。
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昨夜に続き、こちらの攻撃は1ダメージしか通じず、ボコボコにされてやられかける。どうやら今回も途中で終了するイベントバトルだったらしく、くにおの面目はなんとか保たれた。
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女子高生を人質に取られ、許しを請うか戦うかの選択肢が現れた。この選択が今後の展開を左右するのだろうけど、これ以上戦っても勝てなさそうなので、土下座をして許しを請うぜ。
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この不良たち、ネットの使い方を熟知してやがる。現代の不良は陰湿だぜ……!
◆必殺技を組み合わせてコンボを決めろ!
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昨晩襲ってきた二人組に、冷峰学園に転校してきた兄弟、覆面の集団など、町にはきな臭い雰囲気が漂っている。くにおも否応なく事件に巻き込まれていくのだけど、その前に少しは鍛えておかないと、覆面集団の時の二の舞いになるだろう。
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強化手段は複数存在する。ひとつ目は、町に出没するザコ不良と戦うレベル上げだ。レベルが上がるとステータスを強化するポイントが手に入る。とりあえずパンチ力から上げていこうかな。
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次は、装備による強化だ。装備アイテムにはステータスの上昇以外にも、様々なスキルが存在する。同じ名称の装備でも、付与されているスキルによって上昇する能力も変化する。装備アイテムは、お店で購入したり、敵を倒したりして手に入れられる。装備を厳選する楽しみがあるな!
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また、必殺技の習得も大きな強化手段だ。必殺技は、本屋で該当の本を購入すると習得できる。パンチを連打する「マッハパンチ」は、隙がなくて使いやすく、僕のお気に入りだ。通常攻撃や複数の必殺技を組み合わせてコンボを繋げられるので、どの必殺技を装備するか悩ましいぜ。
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レベル1でなんの必殺技も覚えていない頃は、その辺に落ちている鉄パイプやゴミを遠くから敵に投げつけ、距離を取りながら戦うビビリプレイをしていた。
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レベルを上げて必殺技を覚えた今、ザコ敵は文字通り雑魚でしかない。経験値と小銭、アザ~ス!
◆時間経過で街の様子も変化する!
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本作にはゲーム内時間が存在し、行動すると時間が経過していく。イベントの中には特定の時間にしか発生しないものもあるので、時間を気にしながら行動しなきゃな。
発生中のイベントはマップから確認できる。タクシー代の800円を払えば5分の時間経過でファストトラベルが可能なので、イベントエリアまで遠い時は使っちゃおうかな。
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ある程度ストーリーを進めるとお金が結構余ってくるので、ケチらずタクシーをバンバン使えるぞ。高校生でありながら、一日に何度もタクシーを利用する成金くにおくん……。
発生中のイベントが無い時は、あえて時間を経過させる必要もある。飲食店で食事をしたり、ネットカフェで時間を潰せるぞ。食事をするとステータスアップなどの効果もあるが、いちいち店まで行くのが面倒くさい……。
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そんなときは、ドラッグストアで買えるネムールを使えば、いつでもどこでも眠って時間を進められるのでとても便利だ。
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時間の経過は比較的緩やかなので、よくネムールのお世話になっている。僕が操作するくにおは、町の人達からよからぬ噂を立てられてそうで、ちょっと申し訳ない気持ちになる。
今回は9時間ほどプレイしました。一周目は3時間ほどでクリアして、二周目は別のエンディングを目指すもイベント管理に失敗して、三周目でようやく目当てのエンディングにたどり着きました。
一周にかかる時間も少なめなので、最初はあまり深く考えず、思うままに町をブラブラしながら進めるのが良さそうです。クリア後のデータ引き継ぎもあります。
メインストーリー以外にも、格闘ゲーム風の対戦モードや、クリア後に解放されるモードもあるので、値段分のボリュームはあったと思います。
ただ、バトル後に入るカウントダウンが微妙に長かったり、マップのカーソル移動が動かしづらかったりと、テンポの悪さを感じる箇所がいくつかあったのが残念でした。
オンライン・ローカルともにマルチプレイが出来るので、友達とワイワイしながら遊べそうですね。
『ダウンタウン熱血物語SP』は、PC(Steam)/PS4/ニンテンドースイッチ向けに配信中です。