Running With Scissorsは、2011年に発売された「POSTAL」シリーズ第3作『Postal III』について、本作のサウンドトラックをSteamにて無料配信中でリリースしました。
シリーズの黒歴史
『Postal III』は、過去作と異なりRunning With Scissorsがロシアのパブリッシャーに開発を依頼し、同社はデザインを担当。しかし、その後のロシアの経済危機によってプロジェクトが縮小、本来のゲームスケールを実現できないようなスタジオへと開発が引き継がれました。
さらに、納期に間に合うよう開発を急いだ結果、内容の大幅カットなどを行い、ほぼ未完成とも言える状態でリリース。メタスコア24を記録するなど、さまざまなレビューで低評価になっています。Running With Scissorsはパッチを制作しようにも、当時はパブリッシャーからゲームのアクセス権を貰えなかったようです。
こうした経緯から、Running With Scissorsは公式サイトにて「購入しない方がいい」との告知を掲載(webアーカイブ)。2022年にはDRM問題でSteamストアから削除され、その後2023年にDRMの削除や安定性・パフォーマンス向上のアップデートを行ったバージョンが再びリリースされています。
ゲームは問題でもサントラは最高と無料提供
Running With Scissorsの公式Xの投稿では『Postal III』について「すべてが悪いわけでなく、コレクターズエディションのオリジナルサウンドトラックは最高だった」とコメント。今回、そのサウンドトラックをSteamで無料公開することを決定したようです。
なお、サウンドトラックには現在「Goodbye Almond Eyes」が収録されていないようですが、こちらも後日追加されることを予告しています。