一見、あのPS作品の”続編”がSteamに?しかし実態は…熱意溢れすぎたユーザーによる勝手なナンバリング二次創作―目的は「SIEの気を引くこと」か | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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一見、あのPS作品の”続編”がSteamに?しかし実態は…熱意溢れすぎたユーザーによる勝手なナンバリング二次創作―目的は「SIEの気を引くこと」か

公式ではありませんので注意ください。

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一見、あのPS作品の”続編”がSteamに?しかし実態は…熱意溢れすぎたユーザーによる勝手なナンバリング二次創作―目的は「SIEの気を引くこと」か
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ソニー・インタラクティブエンタテインメント(当時はソニー・コンピュータエンタテインメント)がかつて発売した『ジャンピングフラッシュ!』シリーズのファンメイド新作をSteamにて公開したユーザーが現れました。

勝手にナンバリング続編…

『ジャンピングフラッシュ!』は、かつてSIEがPlayStation向けにシリーズ展開していたアクションゲームです。うさぎ型ロボット・ロビットに乗り込み、惑星を舞台に1人称視点で敵を撃ったり3段ジャンプで建物を飛び乗ったりといった立体的なアクションが特徴。現在は1作目が「PS Plus」のクラシックカタログにも配信されています。

しかし突如として『Jumping Flash 4: Return of Robbit | Playable Concept Pitch』なるタイトルがSteamに登録されたことでコアゲーマーからの注目を浴びる形となりました。実際にはこれはもちろん続編ではなく『ジャンピングフラッシュ!』シリーズの4作目を名乗るファンの二次創作のプロトタイプです。開発もSIEとは無関係で、同シリーズの大ファンであるというイシャク・モハメド氏が開発しています。パッと見では紛らわしいですが、公式のものでは一切ないことにご注意ください。

内容としては初代『ジャンピングフラッシュ!』の最初のステージをUnreal Engine 5.2でアップデートして再現しており、『4』の実現に向けたプロトタイプであるとのこと。Steamのストアページにも記載されていますが、IPを所有するSIEの気を引き、あわよくば雇ってもらおう、もしくはライセンスの貸与を受けたいという算段であるようです。

気持ちはわからなくもないが…

『ジャンピングフラッシュ!』シリーズは、1999年に発売された『ロビット・モン・ジャ』を最後にシリーズが途絶えている上、開発元であったムームーやシュガーアンドロケッツ、エグザクトなどは合併吸収などにより無くなっており、公式に新たな作品が作られる可能性は極めて低いといえるでしょう。

いわば「休眠IP」状態になっているため、ファンとしてのの歯がゆい気持ちもわからなくはありません。しかし現状では、二次創作が認められたタイトルでもなく、SIEによって商標もしっかりと維持されています。熱意はともかくとして普通に考えれば配信前にSIEの申し立てなどにより削除されそうです。

一方で、過去にはファンメイド作品が公認・公式化した例も見られます。とある開発者が『Retro Sonic』というファンゲームの開発にあたって独自のエンジンを開発し、このエンジンで動く『ソニックCD』のプロトタイプをセガに売り込みました。結果これが認められ、このエンジンを使った過去作リマスターが発売されたほか、完全新作である『ソニックマニア』が発売されるまでに至りました

『ソニックマニア』

ただ、数多くのファンゲームは公式には認められないか、最悪の場合訴えられたり削除されたりといった対応を取られているため、こういった例は非常に稀といえます。今回の例がどうなるかはわかりませんが、少なくとも現時点で公式のものではないことには注意しておきましょう。


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《みお》

取材も執筆もたくさんやる、半ライター半編集 みお

ゲーム文化と70年代の日本語の音楽大好き。2021年3月からフリーライターを始め、2025年4月にGame*Spark編集部入り。

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