
現地時間2023年11月20日、「史上最悪のクソゲー」と名高い伝説のレースゲーム『Big Rigs: Over the Road Racing』が発売から20周年を迎えました。
レースゲームにすらなっていない
2003年11月20日に発売された本作は、トラックに乗り込み砂漠から平原までアメリカ全土をレースし、目的地に荷物を届けるゲームです。パッケージにもパトカーとカーチェイスする様子も描かれていますが蓋を開けてみればそんな要素は存在せず、スタートからゴールまで進むだけの普通のレースゲームだったのです。それどころかその“普通のレースゲーム”すら実現できておらず、発売されたことが信じられないくらいの不具合でプレイした者に衝撃を与えました。
レビューでも酷評
不具合の例を挙げれば、木や建物といったオブジェクトに当たり判定が無い、どんな急勾配の坂道でも張り付くように登れる、橋は渡れずすり抜ける、AIのライバルは動かない(故に必ずレースに勝利できる)、バックすると加速し続けるなど、ハードコアゲーマーでもめったに遭遇しないレアな不具合が同時に存在しています。もはやゲームとして成り立っておらず、海外メディアGameSpotのレビューでは10点中1点という最低点をつけられました。
そろそろ皆の記憶から消えかけていたであろう『Big Rigs: Over the Road Racing』。ここまで酷いと逆にプレイしてみたくなりますが、どうやら現在はレアな存在となっているようで海外通販オークションサイトebayでは高値がつけられています。
