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11月14日に発表された「The Game Awards 2023」ノミネート作品について、「Best Independent Game」に『デイヴ・ザ・ダイバー』が名を連ねたことから「インディーゲームとはなにか?」という議論が勃発したことは、Game*Sparkでもお伝えしてきました。
『デイヴ・ザ・ダイバー』の開発元MINTROCKETは、2021年の収益だけでも18億ドルを稼ぐ韓国・ネクソンのサブブランドであり、果たしてそれはインディー作品と呼べるのか?「The Game Awards」主催者兼プロデューサーのジェフ・キーリー(Geoff Keighley)氏は、TwitchでおこなわれたQ&Aセッションでこの件に関して問われ、自らの考えを明かしました。
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何をもって「独立系」と定義するかは難しい
「インディペンデント(独立系)開発の“独立”とは、資金源がどこにあるのか、開発チームの規模を指すのか、予算のキャパを意味するのか、人によって捉え方が異なります」「『Baldur's Gate 3』を独立系開発ゲームと言う人もいれば、コジマプロダクションの『DEATH STRANDING』がそうだという人も。もちろんコジマプロダクションは独立系スタジオですが、SCEからの資金提供を受けています。ノミネートされた他のインディーゲームにはパブリッシャーがついているものもありますが、それは独立系と呼べるのでしょうか?」とキーリー氏は逆に疑問を呈しています。
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議論の中心となっている『デイヴ・ザ・ダイバー』については、「MINTROCKETは小さなグループで、おそらく『デイヴ・ザ・ダイバー』は比較的低予算の小規模なタイトルです。しかし、大企業ネクソンの一部であり、彼らはネクソンのスタッフでもあります。果たしてMINTROCKETは独立系なのか、そうではないのか?これに関して厳格なルールを設定するのは非常に難しい問題です」とし、「この賞に投票する120の世界的なメディアからなる審査員に、“独立したものであるかどうか ”の判断を委ねます。」「Best Independent Gameにノミネートされたという事実が、審査員がインディーゲームであると考え、今年のトップ5の1つに選んだことを意味しています」と結論づけています。