12月21日、ついに『バルダーズ・ゲート3』の日本語版および日本語アップデートがリリースされますね。時間も環境も準備してガッツリプレイする!と意気込んでいる方も多いのではないでしょうか。
しかし、発売するのは師走のど真ん中。忙しさに疲れてPCの前に腰を据える元気がなかったり、年末は実家に帰省してしまう……というケースも考えられます。超期待のゲームなのに、忙しくて遊べないなんて辛すぎますよね。
そこで、最近流行りのポータブルゲーミングPCの導入を検討する人も多いはず。筆者も今年はわけあって早めに帰省するため、ASUSのROG Ally(Ryzen Z1版)を購入しました。それなりのスペックを要求する重量級タイトルということもあり「ちゃんと動くの?」と気になる人も多いはず。そこで本記事では、『バルダーズ・ゲート3』の最序盤をROG Allyでプレイしたインプレッションをお届けします。
ビジュアル優先?パフォーマンス優先?設定をいじるのが重要
まずは、起動した際の設定のままいじらずプレイ。基本的にどの項目も高めになっており、本作が持つリッチなグラフィックを堪能できるはず、ですが……。
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残念ながら初期設定ではパフォーマンス的にかなり問題あり。グラフィック品質自体は綺麗ですが、FPSは15から20くらいしか出ず、ビジュアルにも操作性にもかなり支障が出るので、とてもじゃないですがまともには遊べません。これは調整の必要がありそうです。
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まずは、ROGの公式サイトに掲載されていたオススメ設定でトライ。AMD FSR 2.0を「Quality」に設定したおかげでかなり負荷が軽くなり、FPSは25~30に。これでも十分にプレイ可能です。ただ、Act 3で訪れる町はかなり負荷がかかるようなので、ゲーム後半にどうなるかは不透明です。
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さらに、AMD FSR 2.0を「Performance」「Ultra Performance」にしてみると、48~52FPSくらいで安定します。このスクショではボソボソ感があまりにも目立ちますが、実際プレイしているときはちゃんときれいなビジュアルで見ることができます。いやぁ……アップスケーリングってすごい。
簡単にできる設定としてこの3つを試してみましたが、初期設定ではかなりプレイが厳しそうです。しかしアップスケーリング技術・AMD FSR 2.0のお陰で、ひとつの設定項目を変えるだけでもビジュアルを保ちつつかなりパフォーマンスを向上することができます。
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「Quality」寄りか、「Performance」寄りか、どちらを選べば良いかはプレイヤーの好みではあります。美しいビジュアルを優先するか、快適さ重視でフレームレートを優先するか、自分の好みによって合わせましょう。また、他のグラフィック設定を調整すればさらなるパフォーマンス向上も見込めるでしょう。
ニンテンドースイッチなどでやや重めのゲームをやってる方でしたら、なるべくビジュアルを劣化させない「Quality」を選べば30FPSにいかないくらいのパフォーマンスを出せるので十分ですし、なるべくフレームレートを出したいという方は多少ボソボソ感が出てしまいますが「Performance」を選ぶのがオススメです。
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筆者はフレームレートをなるべく出したい「Performance」派。プレイしている最中は髪などところどころボソボソしてしまいますが、思った以上に元のビジュアルが保たれていて驚きました。耐えられないほど汚い!というくらいだったらどうしよう……と心配していたので、ここは一安心。
そもそも本作は一切のアクション性を求められないターン制RPG。60FPSに到達しなくとも、十分プレイは可能です。コントローラー操作にも最適化されており、ROG Allyでも『バルダーズ・ゲート3』はしっかりと楽しめそうです。
気軽に遊びたいゲームから、急用でも大作を遊びたい!という場面まで、柔軟に対応できるポータブルゲーミングPC・ROG Ally。リーズナブルにゲーミングPC環境を手に入れられる製品となっているので、ゲーマーの皆様のサブ機としてオススメしたい製品です。
【ROG Ally Ryzen Z1版の主なスペック】
CPU:AMD Ryzen Z1 プロセッサー 3.2GHz/4.9GHz 3次キャッシュ 16MB
GPU:AMD Radeon グラフィックス (最大2.8TFlops FP32)
メモリ:16GB LPDDR5-6400
ストレージ:SSD 512GB (PCI Express 4.0 x4接続)
※プロセッサー性能が高いRyzen Z1 Extreme版も販売しています。スペック詳細はこちらからどうぞ。
¥8,580
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
※UPDATE(2023/12/11 13:27):筆者が使用したROG Allyのスペックを追記しました。