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ゲームに関する話題としてよく上がる「日本人はレビューが厳し過ぎる」という内容ですが、インディーゲーム制作者であるだらねこ氏が実際のデータも示しつつ違った視点を提示しています。
日本語によるレビューは厳しい?
Steamでは各ゲームの評価がカスタマーレビュー(以下レビュー)としてストアページにて確認できるようになっています。こうしたレビューでは好評率が確認できるようになっていますが、それに加えて言語ごとにも確認することができます。それによって日本語でのレビューでは、全言語でのレビューと比べて好評率が低いということが度々話題に上ります。
Xでも関連するワードで検索してみるとそうした話題が多いことが確認できます。
『いのちのつかいかた』でのデータから新たな視点
そうした状況にあって、インディー制作者だらねこ氏が一石を投じました。同氏はゲームブック風マルチエンディングRPG『いのちのつかいかた』を手掛けていますが、同作における実際の評価に関するデータを公開しています。
Steamストアでの同作の好評率は記事執筆時点(2023年12月14日)で全言語が91%、日本語が84%と上記の傾向を裏付けるようなものとなっています。ところがゲーム内から送れる評価では日本語と英語でさほど違いはないとしています。
実際の評価数も同氏のXアカウントにて公開されており、日本語レビューの好評率が際立って低いのはストア上でのみであることがわかります。
さらに日本語レビューについては、ストア上と制作者向けとで数に差があることも示されています。これらのことから「日本人はレビューが厳し過ぎる」という単純な話ではなく、他人の目による影響があるのではないかとも推測されています。なお日本語によるレビューの好評率が低いことそのものは話の趣旨ではなく、日本語での低評価レビューを糾弾するような意図ではないことも明らかにされています。
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