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北米レーティング団体ESRBがブロックチェーン技術を利用した2つのタイトル『Gods Unchained』と『Striker Manager 3』にAO(成人指定)レーティングを適用したことを受け、これまで同作を取り扱っていると同時に、AOレート作品の販売を禁止していたEpic Gamesストアは、同タイトルを規定から除外するようポリシー変更を行いました。
ブロックチェーンは「実際の通貨を使用したギャンブル」?
ESRBによるAOレーティング指定は、ブロックチェーンによる賞金制度が「実際の通貨を使用したギャンブル」にあたるとの理由で行われ、指定直後にはポリシーとの矛盾を避けるべくEpic Gamesストアでも販売停止の対応が取られていました。一方で以前よりNFTやブロックチェーン技術の利用に対し寛容な態度を見せていたことから、今回のポリシー変更による例外的な販売再開へつながったと見られます。
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新しいポリシー下でも原則としてAOレートのタイトルは禁止されますが、「ブロックチェーンまたはNFTテクノロジーの使用のみを理由にAOレーティングが適用された場合、製品に例外を設ける」として販売の継続を認めています。但し、それらのタイトルにおいてもギャンブルを促進する内容でないことや、わかりやすいFAQページを設けることなどのその他コンテンツガイドラインに準拠することを求めるようです。
なお、ESRBのAOレーティングは、今回のような例以外では極度に反社会的・非道徳的なタイトルに適用されることがあるほか、性的な描写を主にしたタイトルなどに用いられるものです。
レーティング委員会への異議申し立ても進行中と開発者
『Gods Unchained』の開発元Immutableは「異議申し立てに関してレーティング委員会と緊密に話し合っている」と海外メディアDecryptに対し語っています。