!注意!
グロテスクな表現や残酷表現が苦手な方、18歳未満の方は閲覧をご遠慮下さい。

世の中には、いわゆる「奇ゲー」というものがあります。奇妙奇天烈なコンセプトながら、やってみると非常に面白い作品。そうしたものは特にSteamを注意深く観察し続けていると見つけられるでしょう。今回は『LASERS』という、一癖も二癖もある障害物競走ゲームのプレイテストに参加してみましたので、その様子を皆さんにご紹介します。
ただし、心臓の弱い人は要注意だぞ!
レーザートラップだけを競技化
『バイオハザード』のレーザートラップは、映画でもゲームでも非常に残酷な描写で有名です。本作でも、触れたら最後、肉も骨もスッパリいってしまう切れ味のレーザーを避けつつ先へ進んでいく……と思いきや、今度は網状のレーザーが前から!! このエリアに踏み込んだ人は、何もできずにサイコロステーキになってしまいます。

そんなレーザートラップだけを抽出し、さらに競技化してしまおうという謎コンセプトが形になりました。それが今回の記事で紹介する『LASERS』です。
ルールは極めて単純、レーザーをかいくぐりながら制限時間内にエリアを駆け抜ける障害物競走です。「SASUKE」のレーザートラップ版、と表現すれば分かりやすいでしょうか(むしろ分かりにくい?)。とにかく、上下左右から伸びるレーザーを上手いこと潜り抜けてゴールを目指すのがこのゲームのルールです。

もちろん、レーザーに当たったら即サイコロステーキです。血も吹き飛びます。いやー、豪快だ!
結構辛口……?

『LASERS』は来年1月12日に早期アクセスとして公開予定ではありますが、上述の通り今の時点ではプレイテストが行われています。
テスト参加者でゲーム内のバグを見つけようという試みです。現時点では「ゲーム開始直前の待機場所でジャンプすると先のステージが見えてしまう」という問題がありますが、それ以外にバグというバグは見受けられません。それよりも、プレイしたてのうちは完走すらままならないほどの高い難易度が気になります。

細くて狭い足場に飛び移らなければならないステージなどは、レーザーでカットされるよりも落下してしまうことのほうが多いほど。もちろん、そのような高難易度ステージがあるのは全く構わないのですが、そればかりだと挫折してしまう人が続出するのでは……?
操作性に関しては、間違いなくコントローラーでやったほうが快適です。瞬時にしゃがんだり伏せたりというアクションを実行しなければならないため、キーボードではどうしても遅れてしまいがち。とにかくこのゲームを徹底的にやり込むのなら、コントローラーの用意をお勧めします。
値段はチーズバーガー以下?

あくまでも筆者の実感ですが、『LASERS』は「レーザートラップのあるSASUKE」のようなゲーム性。あるいは「風雲たけし城」と言ってもいいかもしれない、そんな3Dプラットフォーマーです。
実際、『LASES』には「風雲たけし城」の竜神池に似たステージもあります。浮き沈みする正方形のブロックを蛙飛びのように進んでいく、というものです。もちろん、落下したらレーザーの網に接触してギャ~ン! サイコロステーキになりながら奈落に真っ逆さまの図は、グロを通り越してシュールにすら思えます。
でも、面白い!
今回のプレイテストではシングルプレイのみの実装でしたが、最大10人のオンラインマルチプレイも今後追加されるとのこと。10人でこのゲームをプレイしたら……飛び交う手足や血の量が非常に気になります。
価格は今のところ公表されていませんが、Steamのストアページには「チーズバーガーより安い」と書かれているため、それが本当なら数ドル程度。仮に10ドルとしても、日本円では1,400円といったところです。1,400円でこの内容なら、申し分ないクオリティーではないでしょうか。
もしかしたら、この『LASERS』は2024年最初の「インディーゲームの星」になるかもしれません。上述のマルチプレイが実装された場合、問題なく遊べるクオリティーなのかを検証する必要はありますが、期待通りのパフォーマンスであればこの作品がセンセーションを巻き起こす可能性は少なくないはずです。
YouTubeとの相性は?

そんな『LASERS』ですが、その容赦ないゴア表現のせいでYouTubeで実況動画をアップしても広告がつけられないのでは……という懸念があります。
実際に筆者の運営するYouTubeチャンネルでも『LASERS』実況動画を出してみました。すると……ああっ、案の定広告が制限されちまった! 視聴回数は結構良かったのになぁ……。現実問題として、『LASERS』はゴア表現のせいでYouTubeのガイドラインに接触してしまう可能性もあります。そのあたりでYouTuberに敬遠され、日本ではあまり知名度が上がらず……ということも想定できます。
しかし、プレイテストの段階でこれだけ完成されているというのも大したもの。『LASERS』は今後も要注目の作品です! PC(Steam)を対象に2024年1月12日に早期アクセス配信を予定。インターフェイスで日本語をサポートしていて、音声/字幕は英語で収録されています。