ダンジョンで倒したモンスターはどうしたら美味しく食べられるのか……そんなユニークな視点から見た“ダンジョン”を描いたファンタジーグルメ漫画「ダンジョン飯」のアニメ版が放映開始され、人気を集めています。
ファンタジーだけど、どこか納得感のある工程で調理されるモンスター料理は、食べてみたくなるくらい美味しそう。そんな体験、ゲームでもやってみたいですよね……!
本記事では、お料理まではできないものの、モンスターを食べるという要素が導入された意欲的なダンジョンRPG『ダンジョンマスター』をご紹介。およそ30年前に発売した作品でありながら、ユニークな要素が盛りだくさんな作品で食べられるご飯をご紹介します。
お肉が食べられる海外RPG『ダンジョンマスター』とは?
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『ダンジョンマスター』は、かつてアメリカに存在したFTL Gamesが開発したダンジョン探索型RPG。日本ではビクター音楽産業から発売されたスーパーファミコン版が有名です。シリーズは1998年にセガサターンで発売された『ダンジョンマスター ネクサス』まで続きました。
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「狭く入り組んだダンジョンを探索して最深部を目指す」という点ではオーソドックスですが、いくつもの意欲的な要素が取り入れられています。例えば、ゲームプレイ中は常にリアルタイムで時間が進んでいるため、自パーティはもちろん敵も自由に動いたり攻撃したりしてきますし、ダンジョン内の仕掛けも常に動いており、ダンジョンに「生」を感じられる作品となっているのです。
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他にも、ただ探索するだけではなくさまざまな条件でキーアイテムを入手する謎解きが用意されていたり、記号を組み合わせて呪文を詠唱して水薬を作ったりと、意欲的なシステムがいくつも備わった独特なプレイ感の作品になっています。
美味しそうなチーズから一斤ずつの食パン、さらには〇〇のお肉まで……
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そんな本作でも特にプレイヤーの目を引くのは、食事システム。本作にはHPや呪文のためのマナといったステータス以外に「食料」「水」といった数値が用意されており、リアルタイムで減少していきます。これらのゲージが尽きると、もちろん待つのは飢えと死。そのため、ダンジョン内で得た食べ物や水分を口にして生き延びなければなりません。
でも、せっかくならご飯は美味しく楽しく食べたいもの。ここからは、本作に登場する食べ物を「できる限り」美味しそうにご紹介します。
■お水
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お水は、人間が生きるためのもっとも必要な命の恵みです。本作ではダンジョン内で時折見つかる泉に革袋やフラスコを使用することで汲んで持ち運ぶことができます。
過酷な探索や戦闘を重ねていると、喉もカラカラになっているはず。入り組んだダンジョンを歩き疲れたときにグイっと飲み干したら美味しそうですね。ちょっと、苔が生えてるのが気になりますが……。
■りんご
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灰色で殺風景なダンジョンではひときわ目立つ、鮮やかな赤色のりんごです。ダンジョン内に放置されていましたが、この色味を保っているということはおそらくまだ新鮮なのでしょう。丸かじりしたくなる美味しそうな見た目です。なお、食料メーターの回復量はさほど多くありません。
■トウモロコシ
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弾けるような食感とやさしい甘みが癖になるトウモロコシ。皮とひげがついていて、「とれたて感」がこれまた新鮮さを醸し出しています。
とはいえ、一般的な食べ方はお湯で茹でるはず。生食について調べてみたところ、浜名湖産直マーケットのサイトいわく「昔は青臭かったから茹でていたが、今のトウモロコシは生でも美味しく食べられる」ようです。……本作の世界だとどうなんだろう。
■チーズ
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ファンタジー世界での食べ物といえば、やはりチーズが美味しそうですよね。本作のチーズは円盤型で、真っ赤な外側と内側の濃いめの黄色が濃厚な旨味と香りを想像させます。見た目的にはゴーダチーズが一番近いでしょうか。
チーズは保存が効くため、ダンジョンに放置されたものを食べても大丈夫そう。回復量も高いので、きっと冒険の心強い味方になってくれることでしょう。
■パン
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最初見たときは「この茶色い物体は何なんだ!?」とビックリしました。近づいて確認してみると、まさかの食パンが一斤まるごと転がっていました。とはいえ、モノ自体はカビも生えておらずまだ食べられそうな……。先ほどの濃厚そうなチーズとあわせていただきたいですね。
■もも肉
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果物、野菜、チーズ、パンときたら、お肉も食べたくなってきます。本作のダンジョン内では美味しそうな焼きもも肉が入手できます。骨付きの見た目がワイルドで美味しそう!
なんのもも肉……? 他の冒険者が落としたのか……? と疑問は尽きませんが、回復量は普段手に入る食べ物の中では最高クラス。美味しければなんでもいい!
■スクリーマーの肉
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さて、このダンジョンのメインディッシュであるモンスターのお肉をいただきましょう!こちらは序盤から頻繁に接敵する「スクリーマー」という敵から採れるお肉です。
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ちなみに、スクリーマーはこんな見た目。木のような、ブロッコリーのような、パセリのような……植物っぽい見た目をしています。
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お肉はこんな感じ。緑色の頭部分が可食部です。お肉ではありますが、なんとなくヘルシーそうな見た目で、さっぱりといただけそう。緑だからゼロカロリー!
■ワームの肉
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こちらは本作でもかなりの強敵であるワームのお肉です。胴体を集めにぶつ切りしていただきます。
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お肉としてはともかく……ビジュアルだけなら「ファンシーな海外のお菓子」と言われたら割と納得してしまいそうです。
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ちなみに、倒す前の見た目はこんな感じ。……ちょっと……これは……おいしく食べるのは無理かな……。あのエルフの「ヤダーッ」という叫びが聞こえてきそうです。こんな気色悪いワームもあのドワーフなら美味しく調理してくれるのでしょうか。
『ダンジョンマスター』は“ダンジョンでサバイバルする”という点においてかなり踏み込んだシステムを導入しており、グルメな面もあります。しかしモンスターのお肉の種類自体はあまり多くなく、生でしか食べられないという欠点も挙げられます。
筆者としては、本作のようなプレイ感のゲームにもっとグルメな要素を足したゲームがやってみたいところ。「ダンジョン飯」のゲーム化……どこかやってくれないでしょうか。ダンジョン飯、ああ ダンジョン飯。