気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Math Tide開発、PC/Mac向けに1月18日に早期アクセスが開始された数式宇宙船ローグライク『ローンスター』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、数式を使った宇宙船で戦うデッキ構築ローグライク。プレイヤーは様々なパーツで自分独自の宇宙船を作り上げます。数多くのパイロットが登場するのも特徴。記事執筆時点では日本語未対応です。
『ローンスター』は、1,200円で早期アクセス配信中。
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(日本語で回答いただきましたので、最低限の編集で掲載させていただきます)
――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか?
Math Tide私たちは上海の2人のインディーゲーム開発者です。もともとゲーム業界で開発者として働いていました。インディーゲームの開発を開始した後、1人はプログラマーとして、もう1人はアート指導を担当し、3年をかけて本作を開発いたしました。本作は私たちのスタジオの最初のゲームです。私たちが一番好きなゲームは、『Portal 2』『SEKIRO: Shadows Die Twice』『Into the Breach』『Slay the Spire』などです。
――本作の特徴を教えてください。また、そのアイデアはどのように思いついたのでしょうか?
Math Tide本作の最もユニークなシステムは、パーツで宇宙船を作成し、異なるスタイルを構築し、出力された数字で敵と勝負することです。
このアイデアは、私たちの一人が仕事をしている間に突然思いついたもので、当初は単純に宇宙船が力で対決するという概念しかありませんでした。その後、何度も修正し改善し、モジュール化されたパーツの組み合わせ、数値と色のエネルギー表示、3列の数値の出力と移動、耐久度システム、ゲーム全体の戦闘プロトタイプを経て、ようやく形になりました。
――本作の開発にあたって影響を受けた作品はありますか?
Math Tideシステムについては、例えばゲーム全体のデッキ構築システムは、『Slay the Spire』にインスパイアされたものです。
ゲームのスタイル、特に音楽は「カウボーイビバップ」に大きな影響を受けています。また、『ハースストーン』のバトルグラウンド、『Into the Breach』などの作品も参考にしました。
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――本作の開発中に一番印象深かったエピソードを一つ教えてください。
Math Tide最も印象的だったことと言えば、本作を開発する途中で猫を引き取ったことです。その後、その猫を使って私たちのゲームの最初のパイロットをデザインしました。
その後も何匹か引き取り、最終的には3匹の猫と1匹の犬を飼っています。私たちはこの3匹の猫と1匹の犬をゲーム内に登場させました(パイロットとして)。 すべてのプレイヤーはこのゲームで彼らを見ることができ、ゲームでは彼らをパイロットとして選択することができますよ。
――早期アクセス開始後のユーザーのフィードバックはどのようなものがありましたか?特に印象深いものを教えてください。
Math Tideほとんどのプレイヤーは本作を気に入ってくれています。 これに対して、私たちは非常に感謝しております。これは私たちにとって最大のサポートでもあるのです。本作のために、私たちは多くのエネルギーと時間を投じてきました。Steamのすべてのゲームのレビューを真剣に読んでいますが、最も印象的なフィードバックは、他の言語からのレビューです。現在、ゲームは中国語と英語しか提供されていないからです。
――ユーザーからのフィードバックも踏まえて、今後のアップデートの方針について教えてください。
Math Tide現在のアップデート方針は3つあります。その中で最も重要なのは、コンテンツのアップデートです。全力で製作中の3つ目の宇宙船のほか、1週間に1回の頻度で新しいパイロットを更新します。そして、宝物や事件、敵などのコンテンツをどんどん広げていきます。
2つ目はバランス調整です。プレイヤーが提出したパーツや内容が強すぎたり弱すぎたりする問題に対して、一つ一つ観察し、バランスのとれた調整を行っています。
最後に、多くのフィードバックをいただいたのは英語の翻訳に関する問題でした。ゲームが発売されてから、英語の翻訳についての質問やフィードバックが比較的多く寄せられています。これに対して、私たちは積極的に修正を行っております。
――本作の日本語対応予定はありますか?有志翻訳は可能ですか?
Math Tide本作への情熱に感謝申し上げます。私たちは新しいコンテンツの開発を続け、早期アクセス版が終了し、正式版が発売される際には、日本語を含む他の言語のサポートを追加する予定です。ファンの皆様による翻訳も大歓迎です。もし可能であれば、こちらのメールアドレスにご連絡いただけますと幸いです。
――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか?
Math Tideもちろんいいですよ。生放送を歓迎します。
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Math Tide皆様からのご支援に心より感謝申し上げます。皆様が本作を楽しみ、本作を通じて喜びを得られることを願っております。
――ありがとうございました。
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本連載は、リリース直後のインディーデベロッパーにメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に700を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。