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佐賀県に観光で訪れたことはありますか?日本有数の米所であり、鍋島や東一などに代表される日本酒の銘酒を多く輩出、さらには伝統的な陶磁器を輩出する地としても知られています。戦国大名の龍造寺隆信とそれに連なる鍋島直茂が築いた時代の礎が、今もなお感じられる地です。
重厚な歴史や文化だけでなく、近年は佐賀県の情報発信で地方創生を目指すプロジェクト「サガプライズ!」が、これまでに数々の人気コンテンツや企業とコラボレーションを実施しており、エンタメの面でも、若い層を含めた幅広い層に訴求しています。
そして2月1日から3月3日まで、韓国発のMMORPG『リネージュW』と佐賀県のコラボイベントが開催中です。期間中、九州佐賀国際空港内2階イベントスペースでは、入場無料の企画展「リネージュW Art gallery in SAGA」が用意されており、同じく2階の「佐賀工房 空港店」では『リネージュW』と佐賀県の伝統が融合したコラボグッズも販売されます。
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佐賀県佐賀市古湯地区にある温泉宿「古湯温泉 ONCRI」では、『リネージュW』仕様の部屋に泊まることができる特別な宿泊プランが提供されています。
佐賀県の観光名所を巡るARフォトラリーでは、1月31日まで開催されていたゲーム内コラボレーションにも登場していた「武雄温泉楼門」や「祐徳稲荷神社」などのほか、佐賀県の名所にあるポスターから QRコードを読み込むことでカメラが起動し、スマートフォンに可愛いマジックドールが出現します。一緒に写真を撮ってSNSに指定のハッシュタグをつけて投稿することで、抽選で特別な賞品が当たります。
先立って、プレスツアーにて観光名所をいくつか回ってきたので、本稿ではピックアップしてご紹介します。
温泉宿「古湯温泉 ONCRI」
『リネージュW』に登場する地域を司る四龍「アンタラス」「ヴァラカス」「パプリオン」「リンドビオル」をそれぞれイメージして装飾された4種のコラボ部屋のほか、『リネージュW』の世界観をイメージしたテーブルセットでディナーを楽しめます。
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部屋はランダムですが事前に希望を伝えることで、できる限り希望に沿ってくれるそうです。部屋のベランダにはテントが張ってあり、自由に使用できます。2月はまだ冷え込むため長時間の利用はおすすめできませんが、美しい夜空を見ることができたらムード満点でしょう。
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さらに、『リネージュW』仕様の長袖Tシャツや手ぬぐい、宿泊者のうち先着70名に君主風マントがプレゼントされるなど、滞在中の装いでも『リネージュW』を満喫できます。
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【コラボ旅館】
古湯温泉 ONCRI/おんくり(〒840-0501佐賀県佐賀市富士町古湯 556)
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【リネージュ W×佐賀県 コラボ宿泊プラン】
期間:2024年2月1日(木)~3月3日(日)チェックアウト分まで
室数:各日限定4室ツインルーム(1~2名様ご利用可)
料金:1人あたり27,000円~(1泊2食付き)
※消費税・サービス料込み(宿泊税・入湯税は別途))
※料金は宿泊日・人数により変動します。
ARフォトラリースポット「チャオシル」
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佐賀県嬉野はお茶の名産地で、生産される「玉緑茶(ぐり茶とも呼ばれています)」は煎茶のように葉がまっすぐ伸びていない丸まった勾玉状の茶葉で、渋みや苦味が少なくてうま味とコクのある味が特徴です。
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お茶を学び、お茶に触れ、お茶を味わい、人との交流を通じてお茶を知ることができる施設、うれしの茶交流館「チャオシル」では、「玉緑茶」のおいしい淹れ方を体験しながら学ぶことができました。
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お茶はあくまでも嗜好品なので、どのような温度で飲んでも良いのですが、「玉緑茶」の一番うま味が感じられる温度帯は70度だそうです。また、日本は軟水なので、水道水で十分おいしいお茶が淹れられるといいます。
ヤカンでお湯を沸かしたら一度蓋をずらして、2~3分かけてカルキの匂いを飛ばします。お湯の温度が測れない時は、ヤカンからポット、ポットから茶碗、茶碗から急須に…と、別の容器に1回移す度に5~10度くらい下がるので目安にしましょう。茶葉の量は2~3人分ならティースプーン小盛りで3gほどですが、1人分なら4~5gくらいの方が色合い、風味がしっかり出ます。
急須に茶葉とお湯を入れたら、茶葉が完全に沈んでお湯の濁りがなくなるまで、およそ1分ほど経ってから茶碗に注ぎます。複数人いる場合は、一回一回急須を戻すように順番に注ぎます。最後の一滴が一番旨みが凝縮されているのでしっかり注ぎ切りましょう。
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一煎目で旨み成分の7割は溶け出してしまうので、2煎目の方が渋みと苦味を味わえます。お茶は健康に良い成分がたくさんある一方で、お茶に全てが溶け出すことはないため、たまには飲み終わった茶葉は捨てずに、ポン酢などをかけて食べると体に良いとのこと。実際に食べてみましたが、これが結構美味しい!
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ARフォトラリースポット「祐徳稲荷神社」
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日本三大稲荷の一つに数えられ、貞享4年(1687年)に肥前鹿島藩主鍋島直朝公の夫人、花山院萬子媛が、朝廷の勅願所であった稲荷大神の御分霊を勧請されたのが「祐徳稲荷神社」です。衣食住の守護神として篤く信仰されています。
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商売繁昌、家運繁栄、大漁満足、交通安全などの祈願が絶えず、参拝者は年間約300万人にも達します。頂上の奥の院までは中々に距離があり、上に進むにつれて下界と隔絶された異界の佇まいを感じることができました。お土産は糸切りようかん、地酒がおすすめです。
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今回、実際に佐賀県の地を訪れてみて、都心とは違った情緒あふれる昔ながらの風景が感じられました。日本有数の米どころなので、料理はもちろんのこと、日本酒が美味しいのも特徴です。一方で、観光となると北海道や京都・奈良、大阪、福岡などに人が集中しやすい側面があります。
しかし、『リネージュW』のプレイヤーにとっては、ゲーム内にも登場する「武雄温泉楼門」や「祐徳稲荷神社」をオフラインで体感できる貴重な機会です。上に登るにつれて、異界に足を踏み入れたような独特な空気感が漂っている「祐徳稲荷神社」は、まさにゲームの中にいる錯覚に陥るでしょう。
ゲームを通して佐賀県に行くきっかけが生まれること―佐賀はこれまでいくつものIPとコラボしてきた実績があり、プレイヤーを受け入れる土台があることは大きな安心感でもあります。この機会にぜひ佐賀へ行ってみてください。
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提供: エヌ・シー・ジャパン