今回は、スパイク・チュンソフトが贈るニンテンドースイッチ向けタイトル『不思議のダンジョン 風来のシレン6 とぐろ島探検録』をプレイ!本作は“1000回遊べるダンジョンRPG”のキャッチコピーで知られる『不思議のダンジョン』シリーズの最新作です。
ダンジョンの探索中に倒れると、レベルもアイテムも全て失って再スタートといったハードなシステム故に、やり込み勢やガチ勢が多いシリーズです。僕は『不思議のダンジョン』シリーズはあまり得意ではありませんが、前作『風来のシレン5plus』は、ストーリークリア後もしっかり楽しんでおりました。
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ただ、プレイしたゲームの内容をすぐ忘れちゃうタチなので、はからずも死んだらイチからやり直しのシレンとシンクロしているような気持ち……!
◆ラスボス戦でおにぎりムシャムシャ!
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月影村の冒険から数か月後、旅の風来人の「シレン」と語りイタチの「コッパ」は、お宝が眠っているといわれている島を目指して旅を続けていた。
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お宝の側には巨大な怪物がいて、そのお腹の中にはとびっきりの財宝が眠っているらしい。その島の名前は“とぐろ島”。山頂にいる巨大な怪物をぶっ倒してお宝を手に入れる冒険が今、始まる……!
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と思いきや、山頂までの道のりをバッサリとカットして、ラスボス戦からスタートだ!
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まさかのラスボス戦でチュートリアルをやるのか!ダンジョン内では、シレンが行動をするたびに敵も行動をするターン制のシステムになる。こちらが動かなければ敵も動いてこないので、まずは所有しているアイテムを確認しよう。
敵をかなしばりにしたり、眠らせたりして行動を縛るものや、フロア内の複数の敵にダメージを与えるものなど、本作には様々な効果を持つアイテムが登場する。そうか、ラスボス戦なら色んなアイテムを持っていてもおかしくないし、アイテム使用のチュートリアルも兼ねているんだな。
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敵を打開する有用なアイテムは一切なく、満腹度を回復するおにぎりのアイテムしか持っていなかった。満腹度が0の状態で行動をするとHPが減少していくので、食べ物はダンジョン探索には欠かせないアイテムなんだけど……今はいらないんだよ!
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おにぎりをムシャムシャ食べている内にザコ敵がワラワラと集まりだし、ラスボスであるジャカクーの姿を目にすることなく、あっさりとやられてしまったのだった。ううむ、負けイベントだったのか。
◆死んだら全てを失うぞ。金も……レベルも……!
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ダンジョンで倒れると、この宿場浜から再スタートする。当然だけど、ラスボス戦で持っていた装備やアイテムもロストしているし、レベルも1に戻っているな。僕が実力で集めたアイテムじゃないからいいけどさ!
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山頂への道のりは複数の区画に分けられている。他のプレイヤーが踏破した平均クリアレベルが表示されるので、良い目安になりそうだ。
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エリア内には武器や防具、様々なアイテムがランダムで配置されており、早めに装備を拾えると探索が楽になる。お、さっそく敵が現れたな!
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敵との殴り合いで倒されそうになっても、逃げている内に自動でHPが回復していくので、現在HPと敵から受けるダメージを把握していれば、タイマンなら負けることはないだろう。離れた場所から石や矢で遠距離攻撃するのも有効だ。
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などと余裕をぶっこいていると、罠を踏み抜いて身動きが取れなくなってボコられたり……。
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遠距離攻撃を跳ね返して来る敵に遭遇したりするので、『不思議のダンジョン』初心者の僕は、浅い区画でたびたび死を迎えるのだった。
◆アイテムはケチらず大盤振る舞いだ!
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何度も死を繰り返して、ようやくラスボスの近くまでたどり着いた。もう一踏ん張りだ。
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普段はエリクサーや貴重なアイテムをケチるタイプの僕も、本作では大盤振る舞いだ。どうせ死んだら全てを失うのだ。今使っておかなきゃ後悔するだけだ。
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とは言え、長年染み付いた“ラストエリクサー症候群”な貧乏性はなかなか取れず、自分からピンチに陥ることもしばしば……。
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たとえダンジョン内で倒れても、他のプレイヤーに救助要請を出せるので、死んでしまってもそこで終わりじゃないのは助かるぜ。
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他のプレイヤーを救助した場合、奥義ポイントを入手できる。奥義ポイントを使うと、他のプレイヤーを救助しに行く際に、レベル10から開始可能になるなど、救助を有利に進められるようになる。
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また、他のプレイヤーの救助を待っていられない時は、自分で自分を救助することも可能だ。深いエリアで倒れてしまっても、奥義ポイントを使用すれば楽にたどり着けちゃうのだ。
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自分で自分を救助しながら進み、なんとかラスボスの撃破に成功した。もちろんこれで全クリアではなく、むしろここからが本番だ。
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シリーズ熟練者なら一度も死なずにストレートでクリア出来るんだろうけど、僕は10時間以上かかっちゃった。随分長く果てしないプロローグだったぜ!
ちなみに、負けイベントと思われた最初のラスボス戦なんだけど、実はそのまま勝てちゃうらしいのだ。他のプレイヤーの動画配信を見てみると本当に勝って、スタッフロールも流れていた。なるほど、シリーズ熟練者向けのショートカット要素みたいなものか。
ただ、所有アイテムはランダムらしく、僕がおにぎりばっかだったのに対して動画配信者さんは、複数の敵を攻撃する巻物や、敵の手番を遅らせる杖など、有用なアイテムをいっぱい持ってスタートしていた。そんな良いアイテムいっぱいあったら僕でもクリア出来るもんね!
良いアイテムが出るまで何度もリトライを繰り返し、ようやく素晴らしい手札を引いた。これで勝ちはもらったぜ!
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こんなに良いアイテムを持っていたのに、初回プレイとほとんど変わらずサクッと死んじゃったわ。僕は普通に実力不足だったという……。
とぐろ島をクリアするまでに14時間ほどかかりました。シリーズに慣れている方なら2~3時間でクリア出来るでしょう。この記事を書くまでに、そこからプラス20時間ほどダンジョン生活を満喫しております。
セーブデータをサーバーにアップし、続きを他のプレイヤーに挑戦してもらうパラレルプレイなどの新要素もあり、遊び方の幅がグッと広がったように感じます。
相変わらず難易度高めのシリーズですが、自分で自分を救助するシステムもあるので、僕のような初心者でもストーリーに関してはなんとかなりました。どこかで僕の名前を見かけたら救助してやってください。
『不思議のダンジョン 風来のシレン6 とぐろ島探検録』は、ニンテンドースイッチ向けに発売中です。
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