OpenAIは、テキストから高品質な動画を生成できるAIモデル「Sora」を発表しました。
OpenAIの動画生成AIモデル「Sora」発表
「Sora」は、静的なノイズのように見える動画から何段階にもわたってノイズの除去を行い動画を作り出す拡散モデルの動画生成AI。テキストから動画を生成するほかに、生成された動画を延長したり静止画像から動画を生成したりすることも可能です。現実世界を理解しシミュレートするモデルの基礎となり得るとしており、完璧ではないものの簡単な物理法則に従った一貫性のある映像を生成できます。
OpenAIの公式サイトでは、技術的な解説に加えて「Sora」を用いて生成したという様々な映像を閲覧可能。その中には、『マインクラフト』のプレイ映像の生成を試みたものも含まれています。
よく見ると文字がおかしいなどのAI生成らしさはありますが、どれも非常に完成度の高い仕上がり。特に『マインクラフト』の生成を試みた映像では、体力ゲージやホットバーもしっかりと描かれており、建造物やモブに違和感こそあるものの、Modを導入した状態のプレイ映像であると言われると信じてしまいそうな出来となっています。
ビデオゲームへの影響は?
『マインクラフト』の映像からも分かるように、ビデオゲームにも大きな影響を及ぼしそうな「Sora」。いわゆる「トレイラー詐欺」や、未発表映像のリークを騙る偽情報といった不健全な用法のまん延も想像に難くない一方で、作品トレイラーにおけるワンポイントの実写カットや、ゲーム内のカットシーンなどを作成する予算がないインディー開発者らにとっては制作の幅が広がる画期的な技術といえそうです。映像生成技術がどこまで進歩するのか注目が集まります。