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デジタルICデザイナーのWenting Zhang氏は2024年2月下旬、主に刑務所で受刑者向けに頒布されているノートパソコン「Securebook 5.0」を脱獄(JailBreak)し、有志版『DOOM』である『Freedoom』を動作させました。
最終的に約1,200台ものノートパソコンが回収される事態に…
「Securebook 5.0」とは、アメリカ・連邦刑務所局を始めとする機関に重用される、教育・職業訓練・リハビリのサポートを目的としたノートパソコンです。本ノートPCをeBayで購入したというWenting Zhang氏は、公式サイトでアピールされている“郡刑務所などの政府機関が必要とする堅牢なセキュリティソリューション”を突破。『DOOM』向けMODと互換性を維持したまま、“自由ソフトウェア”を目指して開発された有志プロジェクト『Freedoom』を動作させている様子をX(旧:Twitter)にて公開しました。
なお、本件は様々な海外メディアで取り上げられましたが、その一部はデフォルトのBIOSパスワードについても記載しており、後にワシントン州矯正局が収監中の学生達から“直ちにシステムアップデートを提供するため”にノートパソコンを約1,200台回収する事態に発展したことが報じられています。
※UPDATE(2024/3/12 00:39):本文中の"セキュリティ”を"セキュリティソリューション”に修正しました。