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クラウドファンディングで支援を集めながら長年開発されているCloud Imperium Gamesの宇宙MMO『Star Citizen』ですが、ついにバージョン1.0が目前に迫っていることをディレクターが明かしました。
長年開発も、正式版目前か!?
本作は、2010年よりプリプロが、2013年よりユーザー向けの配信が始まったマルチプレイヤー向け宇宙MMOです。スペースコンバットから貿易まで楽しめるSF好きを唸らせる要素が詰まっている一方で、6億7,000万ドル以上の規模のクラウドファンディング支援を集め長期開発されていることから、「ゲーム界のサグラダ・ファミリア」と称されることもあります。
そんな本作ですが、ディレクターのクロス・ロバーツ氏によると、本作が「商用リリース」に値する機能とコンテンツが揃うゴールラインが見えてきたとのこと。ゲームプレイやコンテンツが洗練され、新たなプレイヤーを歓迎し、安定してプレイヤーを継続的に惹きつけるのに十分な内容に仕上げていくそうです。
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これには、(ゲーム上の星系を隔てる)異なるサーバーホスト間をシームレスに行き来できるワームホール移動のテストが無事成功したことにより、求められるコンテンツの実現に大きく前進したことが理由のひとつとして挙げられるとのこと。不可能だと考えられていた目標を達成できたことは、技術的に大きなマイルストーンであるとブログで述べています。
なお、同じユニバースで展開され、ジリアン・アンダーソンやマーク・ハミル、ゲイリー・オールドマンといった有名俳優が出演するシングルプレイヤー向けスピンオフ作『Squadron 42』も昨年末に機能の完成が宣言され、正式リリースが待たれる状態。同作の開発が一段落した後、本編である本作により注力できることも「ゴールラインが見えてきた」と述べる大きな理由のひとつといえるでしょう。
一方で、支援者らのリワードとなる艦船群は、多くが実装された今でもいまだ少なくない数が開発中です。1.0が実現したとしても同作にはまだまだ多くの開発が待ち構えていそうです。