『Apex Legends』の国際大会(ALGS:Apex Legends Global Series)において、選手にチート(不正行為)が付与される被害が発生。大会が延期する事態となっています。
◆人気選手に次々と「チートが付与」
北米地域では、日本時間3月18日の未明に地域から地域決勝戦が開催中。北米リーグに参加する上位20チームが、5月に開催される国際大会への切符をかけて戦っていました。
ところが、その第4試合において一部のプレイヤーに「チートが付与される」ような選手側が意図していないとみられる不正な挙動が確認されているようです。
DarkZero Esports(以下、DZ)のGenburten選手は当時の様子をXに投稿しており、試合中に突然謎のウィンドウが表示され、フィールド上にいる敵の位置が表示される、いわゆるウォールハックをしている状態に。Genburten選手は「ハッキングされたみたいだ!」と仲間に報告し、この状況でプレイすることは望ましくないと考えたようで、冷静に試合から離れる判断をとっています。
また、TSMのImperialHal選手も同じ試合で別の被害に遭っており、銃を向けて射撃すると、全く別の方向にいる敵に弾があたる(ホーミング)のようなチートが付与されています。映像では弾が不自然な方向に飛んでいることが確認できるほか、ImperialHal選手は様子をみつつ「俺は撃てないよ」と戦闘への参加を断念しています。
これらの被害を受けてか、公式放送(英語)も「Be right back」で画面で停止。その後放送は終了となり、まもなく公式Xにて「この大会における競技の公平性が損なわれているため、現時点で北米地域決勝を延期します。詳しいことは近いうちに発表します」と声明が発表されました。
試合後、Genburten選手はより良いアンチチートシステムの導入を求めているほか、日本の『Apex Legends』キャスター、大和周平氏も「どういう事が起きてるのかこんな事に詳しくないからこそ、誰しもがAPEX自体を安心してプレイ出来る環境じゃないよね今これ」と懸念を示しています。
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