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押忍! こちらはゲーマー養成道場なり!
現代、多種多様なゲームタイトルが販売され、売り方も遊び方も変化し続けています。その中には、ただ一周クリアするだけでも難しいタイトルや、たまたま自分のプレイスタイルと合わなくて止めてしまうタイトルもあることでしょう。
しかしながら、美術品も文脈を知らなければ鑑賞出来ないのと同じことで、ちょっとプレイしただけで「これクソゲーじゃん」と決め付けてしまうのは早計というもの。どんなゲームにも対応できるような“勘”を養うために、ジャンルを横断してゲームが上手くなるコツをひとつずつご紹介していきましょう。第7回に取り上げるのはこちら……
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最強のゲーマーになるために:「ゲームの賢い買い方」編
開発者が丹精込めて作り上げたビデオゲーム。当然ながらどれもこれも値段は違いますし、セールや価格改定もしょっちゅう起こります。欲しいものを全部買えたらよいのですが、残念ながら我々の財布の中身は有限……。
というわけで今回は、賢くゲームを買い揃えるためのマル秘テクニックを皆様に伝授したいと思います! この記事を読めばSteam巡回が5倍楽しくなるかも? お金が余ってるので特に困ってないという人は……とりあえずデラックス・エディションって名前のものを買えばOKです! なお、今回はダウンロード版の購入のみを対象としていて、パッケージ版については除外しています。
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1.サブスクやバンドルで複数買いする
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いくつものゲームをちょっとずつ遊びたいという人にオススメなのが、サブスクとバンドルです。サブスクというのは、サブスクリプション・サービスの略で、月毎に定額料金を払い、大量のコンテンツを楽しむ形態のことです。映像業界ではNetflixやAmazon Prime Videoが有名ですね。
ゲーム業界ではマイクロソフトが提供する「Xbox Game Pass」、ソニー・インタラクティブエンタテインメントが提供する「PlayStation Plus」、任天堂が提供する「Nintendo Switch Online」と、3大ハードメーカーがそれぞれサービスを展開しています。
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他にもユービーアイ・ソフトの「UBISOFT+」や、Appleの「Apple Arcade」なども人気です。自分が遊びたいと思っているゲームがサブスクに入っているかどうか確認し、一ヶ月だけ入ってみるというのは非常に現代っぽいゲームとの付き合い方とも言えそうです。
また、バンドルというのは製品やサービスをひとまとめにして売ることを指し、SteamやHumble Bundleなどが有名です。日本では抱き合わせ商法が禁止されていますが、あちらは売れ残っている商品を売れ筋の商品と合わせて販売することなので、バンドルとは異なります。特にHumble Bundleは、チャリティー団体が関わっていることもあり、その収益が病気や障がいでエンターテインメントを楽しめない子どもたちに寄付されています。
2.セールのタイミングをチェックする
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皆大好きSteamの季節ごとのセール……一年に4回あるビッグイベントですよね。山ほどカートに入れてから「あ、あれ買ってなかったな」ってなるアレですアレ。そんなSteamセールですが、去年の年末に2024年分のスケジュールが告知されているって知っていましたか?
こうして見ると、大小さまざまなセールが開かれているのがよく分かります。こちらのスケジュールについては、開発者の方々も要チェックしておきたいものですね。
ただ、このセールの直前に定価で買ってしまったとしても、Steamの場合はセールで割り引かれたという理由で返金をお願いすることが可能です。損したなあ、と肩を落とす前に、一度チェックしてみましょう。
(しかし恐竜vsロボットフェスなんて、何を食ったらそんな珍妙なテーマが思いつくんだ……?)
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3.拡張機能や外部サイトを利用して被り買いを防ぐ
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大手サイトであれば、その周りに便利機能を付けた外部サイトや拡張機能があるというもの……ここでは、SteamやGOGといったサイトを周遊する手助けになるものをご紹介しましょう。
一番有名なのは非公式データベース「SteamDB」ですね。24時間以内の同時接続者数や、各タイトルの価格推移(プライスヒストリー)、近日中に発売されるタイトルが載ったカレンダーなどがチェックできます。特に同時接続者数ランキングは結構意外なタイトルも入っており、ハードコアゲーマーなら眺めているだけでも楽しいこと間違いなしです!
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次は、Google Chromeの拡張機能である「alike03's Subscription Info on Steam」。これはSteamで売られているゲームが、どのサブスクリプション・サービスに入っているかを表示してくれるものです。ただし、PS Plusが省かれているのと、アプリ版のSteamではなくブラウザ版で見なければ反映されないので、ちょっと注意が必要です。
他には「IsThereAnyDeal」というSteam外で売っているゲームのダウンロードキーがいくらなのかを調べてくれるサイトもあります。上記のサイトと機能はすべて公式のものではないので、すべての情報を保証するわけではありませんが、参考として十分使えるでしょう。
4.無料配布のゲームもチェックしてみる
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2000年代に流行したフリーゲームのことではありません。いやあ、あの頃のフリーゲームが沢山あったな……『洞窟物語』とか『Seraphic Blue』とか……すみません、話がそれました。
この項目では、主にPC向けに各社がタダでゲームを配布しているものを指しています。必ずしも自分が欲しいゲームが配られるとは限りませんが、たまたま気になっていたものがピックアップされるととても得した気分になれますね。
最も有名なのはEpic Game Storeの無料配布でしょう。毎週必ず1本以上のゲームが、Epic Gameのアカウントを持っているユーザー向けに配られています(なんと年末には1日1本のペースになります……なんという資金力!)。筆者もとりあえず毎週律儀に貰い続けた結果、余裕で200本を超えました。果たして遊び切れるのでしょうか……?
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SteamやGOGでも無料配布は行われますが、これは大抵パブリッシャーかディベロッパーが独自で0円セールを行うケースがほとんどです。見逃す機会も多いと思うので、Steamの新着情報を追いかけるゲームメディアなどをフォローしておくと良いですね。具体的にどこかって? そりゃあもちろん、白い頭でスパスパ言ってる男の子がマスコットの……。
Amazon Prime Gamingもかなり長いこと、ゲームの配布を行っています(正確にはAmazon Prime会員の限定特典なので、完全無料ではありませんが)。こちらは月に一度、3~5本が配られる上、ラインナップもなかなか独特なので、Prime会員の方は是非ともチェックしてみてください。ゲーム本編だけでなく『Apex Legends』や『Battlefield 2042』のゲーム内アイテムが配られたりすることもあります。
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以上「ゲームの賢い買い方」でした。浮いたお金で新しいゲームを買いましょう! それではまた次回、押忍!
¥3,267
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)