過激FPS『POSTAL 2』開発元「海賊版でも気にしない」―Steam版がオーストラリアで再度購入不可の状況に公式サイトから購入推奨も、攻めの姿勢 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

過激FPS『POSTAL 2』開発元「海賊版でも気にしない」―Steam版がオーストラリアで再度購入不可の状況に公式サイトから購入推奨も、攻めの姿勢

「海賊版でも良い」という爆弾発言の真意は?

ニュース ゲーム業界
過激FPS『POSTAL 2』開発元「海賊版でも気にしない」―Steam版がオーストラリアで再度購入不可の状況に公式サイトから購入推奨も、攻めの姿勢
  • 過激FPS『POSTAL 2』開発元「海賊版でも気にしない」―Steam版がオーストラリアで再度購入不可の状況に公式サイトから購入推奨も、攻めの姿勢
  • 過激FPS『POSTAL 2』開発元「海賊版でも気にしない」―Steam版がオーストラリアで再度購入不可の状況に公式サイトから購入推奨も、攻めの姿勢
  • 過激FPS『POSTAL 2』開発元「海賊版でも気にしない」―Steam版がオーストラリアで再度購入不可の状況に公式サイトから購入推奨も、攻めの姿勢

Running With Scissorsは、過激FPS『POSTAL 2』のSteam版がオーストラリアにて販売停止となったことを明らかにしました。

発売当初は禁止措置

本作は、2003年に発売されたFPSです。主人公のポスタル・デュードがお使いを頼まれることから始まる一週間に渡る物語を楽しめるという内容で、過激なグロテスク描写や非常に下品なギャグ、一般人を無差別に殺せる仕様など、20年前の作品にもかかわらずいまだに過激な作品として名前が挙げられます。当時から有害図書指定や、一部国での発売禁止措置が行われてきました。

オーストラリアもそのうちのひとつで、本作のリリース当初は発売禁止とされてきました。オーストラリアでは、小売受けメディアはオーストラリア等級審査委員会(ACB)の審査を受けなければなりません。その中で分類拒否(RC)と判定されたものは小売販売が禁止されます。

ただし2011年、ビデオゲームにR18+レーティングが追加されることが可決され、再審査料を払えば再度レーティングし直されます(ただし、RC自体は存続)。本作に関しても2013年10月にオーストラリア通信メディア庁の要請によりレーティングが見直され、RCからR18+に変更されたことで、販売が解禁されました。

Steamだけ禁止に?公式サイトからの購入を推奨

ただしこの禁止措置はあくまで小売のパッケージ版に対して適用されるものであり、デジタルや通販で購入したものはオーストラリアからでも購入することができました。しかしながら、開発元のRWSによればそのSteam版がオーストラリアで発売禁止になってしまったというのです。記事執筆時点では、詳細な理由は不明です。

RWSは公式サイトでのパッケージ版購入を推奨していますが、リプライにて「海賊版でも気にしない」という旨の発言をしています。その理由は、ここ最近でファンになってくれたユーザーの多くは、最初は海賊版で出会ったからだといいます。

「インディー開発者は経済的支援があってこそ新しいものが作れることは心に留めてほしい」と述べながらも、同社は海賊版でプレイすることに対して以前から比較的容認する姿勢を取っているのです。Steamで地域推奨価格が導入された際も、「高すぎるのであれば、十分にお金が集まるまで海賊版で遊んでも大丈夫」と発言し話題となっていました。

そんな背景もあり、レーティングや規制のせいで正規の購入が難しい場合には海賊版を容認。しかし、将来的に購入することは検討してほしいと述べました。

《みお》

取材も執筆もたくさんやる、半ライター半編集 みお

ゲーム文化と70年代の日本語の音楽大好き。2021年3月からフリーライターを始め、2025年4月にGame*Spark編集部入り。

+ 続きを読む
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

ニュース アクセスランキング

  1. 【4,100円→0円】高評価探偵RPG『ディスコ エリジウム ザ ファイナル カット』年末第9弾!ホリデーセール中のEpic Gamesストアにて無料配布。12月27日午前1時まで

    【4,100円→0円】高評価探偵RPG『ディスコ エリジウム ザ ファイナル カット』年末第9弾!ホリデーセール中のEpic Gamesストアにて無料配布。12月27日午前1時まで

  2. Xの不評“画像を勝手にAI編集”新機能で…『ヘブバン』イラストコンテストは「X以外の応募方法」も視野に

    Xの不評“画像を勝手にAI編集”新機能で…『ヘブバン』イラストコンテストは「X以外の応募方法」も視野に

  3. 「ゲーム史上最悪」と酷評…元『GTA』プロデューサーの新作『MindsEye』がMetacriticで2025年ワーストゲームに

    「ゲーム史上最悪」と酷評…元『GTA』プロデューサーの新作『MindsEye』がMetacriticで2025年ワーストゲームに

  4. 制作スタジオ倒産乗り越え…アニメ版『FF9』が2028年公開予定と海外報道。長らく続報なかったものの、ついに動きが

  5. エグすぎる『The Callisto Protocol』がEpic Gamesストア年末無料配布第8弾!も、日本は対象外…クリスマスにサンタが来なかった

  6. 『Fallout』Vault生活がリアリティショーに!?『Fallout Shelter』テーマの番組が製作中の噂

  7. 『Clair Obscur: Expedition 33』は「すべて人間が作った」。生成AI使用で「GOTY」剥奪に関し弁明

  8. 『Dead Island 2』同時接続人数が大幅増加。Steamウィンターセールで90%オフの588円

  9. 【PC版無料配布開始】アニメ調恋愛アクション『Eternights』年末第3弾!ホリデーセール中のEpic Gamesストアにて12月21日午前1時まで

  10. 『Clair Obscur: Expedition 33』GOTY剥奪後、繰り上げ受賞の『Blue Prince』パブリッシャーが「AI不使用」を明言

アクセスランキングをもっと見る

page top