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Paradox Interactiveは、ストラテジー『Stellaris』のDLC「The Machine Age」の開発において利用されたAI生成コンテンツについての詳しい説明をしました。
“非常に好評”の新DLCに不満の声?
「The Machine Age」は5月8日にPC向けに発売された『Stellaris』新DLCで、機械帝国をテーマにしたコンテンツとしてアセンションパスや国是などが追加されます。Steamストアレビューは記事執筆時点(5月11日)で370件中82%が好評の“非常に好評”であることが確認できます。
そんな同DLCですが、Steam上のレビューやコミュニティでのコメント、SNS上などでは一部ユーザーからの不評も散見されます。理由としてはストアページに記載された「AI生成コンテンツの開示」にて、ビジュアル参考素材やボイスの生成にAIを利用したことであるようです。
開発者が詳しい使用状況を説明
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こうした状況を憂慮してか、本作ゲームディレクターEladrinことStephen Muray氏がSteamコミュニティにて詳しい説明を投稿。AIによる音声生成については、モデルとなる声優と契約し全てのセリフに支払いが生じるようにしているとのことです。さらに「AI技術の倫理的な使用は私達にとってとても重要」と基本的な立場を表明しています。また「私達はディストピアSFの世界を探索するのが得意なので、自らそこへ辿り着きたくはない」とも記されています。
同氏はRedditにも投稿し、コンセプトアートにはAI生成コンテンツを利用していないことを明言。アイディアを伝えるためのスケッチとしてAI生成コンテンツは利用されたとしています。制作チームのアーティストはそうしたスケッチをゲームのアセット制作の際にインスピレーションとして利用することもあればしないこともあったということです。
またライターがコンテンツのアイディアを考える際にも文章生成AIを使用したものの、これも生成されたテキストはゲームに入っていないと明らかにされています。
『Stellaris』のDLC「The Machine Age」は、Windows/Mac/Linux向けにSteam、GOG.comで、Windows向けにMicrosoft Storeで販売中です。