2024年5月27日、アクションADV『Dustborn』の試遊会がメディア向けに行われました。本作は近未来の「分断されたアメリカ」を舞台に、個性豊かな主人公たちがアメリカを横断するコミックテイストのアクションアドベンチャーです。
“ギター片手に音楽を奏でながら、気の合う仲間たちとアメリカ大陸を横断”という設定は、アメリカ文化が好きな人にとっては言わずもがなのロマンでしょう。『Dustborn』ではその“ロマンある世界”もしっかり描かれますが、ただ郷愁的な雰囲気に浸れるだけではありません。2030年の分断されたアメリカを舞台に、世を忍ぶ仮の姿としてバンド活動をしながら、超能力を持つ主人公たちが“体制に狙われる荷物”を盗み届けるというパンクなストーリーも特徴のひとつです。
本記事では個性豊かな仲間たちと触れあいながら、時にギターを弾いて歌詞を作り、時にバットで敵を強打する『Dustborn』の試遊レポートをお届けしていきます!
◆バットで倒せないなら言葉で倒せ! 牧歌的な人間関係とパンクなアクションが交錯する『Dustborn』
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『Dustborn』の仲間たちは、個性豊かなキャラクターでいっぱい。見た目だけでもわかるように(ロボット含め)多様性に満ちたメンバーで、彼らのバックボーンに触れていくことが『Dustborn』の大きな筋となります。
特筆すべきは、彼らがそれぞれ個性豊かな能力を持っているということ。大柄な「サイ」は“異常な怪力”を持っていて、ダンディな「テオ」は“高度なソフトウェア技術”を備えています。戦闘では彼らが個性を駆使しながらプレイヤーを助けてくれますし、主人公の「パックス」も“言葉の力で相手をコントロールする”という力を持っています。
また、試遊した際には車内でギター片手に作曲したり、色々な悩みを持っていそうな仲間と話し合ったりと、ゆったりとした時間を味わえました。ギターを弾いているときや会話中も視点を動かせて、アメコミ調の世界を自由に眺められるのも良い感じですね。
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そんな牧歌的でロードムービーな世界を味わっていると、次の目的地では「投げても手元に戻ってくるバット」がプレゼントされました。アウトサイダーたちが違法と思しき物資を運んでいるわけですから、レトロフューチャーなロボットや兵隊らしき人物が次々と襲い掛かってくるわけです。
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さっきまで皆と車の中で雑談をし、ギター片手に作曲をして、車から降りて人々と交流し……その次の瞬間には“ロボットにバットをフルスイングしている”という、ギャップと勢いのあるストーリーが本作の魅力です。ロードムービーテイストなのは間違いないですが、それ以上にユーモラスな雰囲気がプレイヤーを包みこんでくれます。
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さて、牧歌的なシーンから一転……「なんだか物騒なものをプレゼントされたな?」と思っていると、輸送機にのった謎の部隊が襲撃してきます。さっそくバットが使えるとばかりに、もらったバットで戦闘開始です。NPCたちと一緒にロボットや兵隊をバットで殴り出し、人間相手には“言葉の力”を使って仲間割れを発生させたりと、フルボッコにしていきます!
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特に印象に残ったのは、仲間との掛け合いが非常に多いところ。戦闘中にも仲間と雑談しながら一緒に戦っていくので、なんだか愛着が湧いていきます。車中で話しかけた時には「なんだか内気なキャラだなぁ……」と思っていたサイですが、ここではその怪力をフルに活かし、思いっきり敵を殴打してくれます。
戦闘中に見られるその剛腕っぷりは、「お! やるじゃん!」と思わず嬉しくなるレベル。背中に「悪い子猫」とか描かれた可愛いスカジャンを羽織っていたり、戦闘でかなり頼もしかったりと……短い試遊時間の間で「仲間」としての親しみを感じられました。
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そんなこんなで襲撃者を迎撃していたら、現れたちょっと可愛い大型ロボ。“言葉の力”が通じない強敵が出てきたわけですが、“言葉の力”はなにも人を倒すのみに使うものではありません。自身を鼓舞し、バフをかけることもできるのです。“言葉の力”ってすごい!
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そんなこんなで敵を容赦なく打ちのめしていくと、最後には輸送ヘリから長距離狙撃が開始されました。「バットの飛距離が足りない!」と慌てますが、野球ボールをバットで打ってヘリを撃墜することに。ピッチャー役は必要ないだろうに、突如みんなで野球を始めてしまいました!
本作はNPCたちと協力しながら、バットや“言葉の力”を駆使しながら戦うアクションですが、上記のような面白いインタラクションパートが挟まれる作品です。『Dustborn』の第一印象は「オシャレな世界観を楽しむシリアス寄りな作品かな?」といったものでしたが、実体は「ユニークなパンクアクション」としての魅力も含まれていて、賑やかな世界に惹き込まれました。
今回試遊した限りでは、わずかなプレイ時間でもサイに愛着が湧いてしまうほどに“ゲーム体験としての旅”が表現されています。サイやテオ、そして主人公のパックスたちにはきっとシリアスで人間らしいバックボーンが用意されていることでしょう。“言葉”という要素は「バトルで敵をボコる」だけが用途でありません。言葉、そして音楽が本作にどのような影響を及ぼすか、期待大です。
パンクでユーモラスな旅路を味わいながら、やはりどこか牧歌的な印象を味わえる『Dustborn』……ロードムービー好きはもちろん、ユーモラスなアクションが好きな方はチェックしてみてはどうでしょうか。
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『Dustborn』はPS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/PC向けに2024年8月20日発売予定で、価格は3,400 (税込)。日本においてはNetEase Gamesから8月22日にPS5パッケージ版『Dustborn deluxe edition』も発売され、価格は4,378 (税込)です。