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中国のインディーパブリッシャーであるBD GamesがSteamからBAN処分を受け、『バイオプロトタイプ』や『アーティファクト・シーカー』『ヘビーストームシャドウ』といった作品が購入できなくなっています。
高評価レビュー投稿者にSteamキー配布か…
BD Gamesは、さまざまなインディーゲームを配信している中国のパブリッシャーです。ローグライトACTの『アーティファクト・シーカー』『ヘビーストームシャドウ』や『バイオプロトタイプ』、ストーリーリズムゲームの『Life is not Auto』などの作品で知られています。
しかし記事執筆時点では、『江戸のきぎょう物語』『Soul Street』といった一部作品を除きほとんどのゲームが購入できなくなっており、Steamから禁止処分を受けたものと思われます。
Discordサーバーで『バイオプロトタイプ』の開発者であるがEmprom Gameが説明している理由としては、BD Gamesが高評価レビューを条件としたSteamキー配布を行なっていたことが挙げられる模様。WechatやQQといったソーシャルメディアを通じて、2時間以上プレイし高評価レビューを投稿したユーザーに無料のゲームキーを配布するイベントを行なっていたとのことで、「高評価レビュー」が条件にあるという点が問題となった可能性が考えられます。
Steamでは規約として、金銭やそれに類する報酬などと引き換えに「ユーザーレビュー」を行わせることを固く禁じています。なお、キュレーターレビューは別となるほか、いずれの場合でも報酬がなくとも開発からのキー提供をともなうレビューについては必ず無料で製品を手に入れた旨を記載することが定められています。
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Emprom GameはBD Gamesaのリーダーと議論を交わしたところ、1週間以内に解決できると説明されたとのこと。一方で、ゲームの所有権を開発者に移すようValveに交渉しているとのことです。『バイオプロトタイプ』は配信再開に向け動き出しているようですが、他のゲームがどのようになるかは不明です。
現在ほとんどのゲームが新規に購入できない状態にありますが、すでに購入していた人は問題なくプレイ可能です。また、『バイオプロトタイプ』『RINA:RhythmERROR』といった一部作品はスイッチ版が配信されているなどSteam以外でプレイする方法もあるため、もし購入が待ち切れない方は検討してみてはいかがでしょうか。