日本時間6月28日~7月12日午前2時まで開催される夏の一大イベント「Steamサマーセール 2024」。期間中、Steamではさまざまなゲームがセール価格で登場し、普段は手に取らなかったタイトルも気軽に遊べる絶好のチャンスです。
本記事のテーマは、真夏の暑さを吹き飛ばすような“最恐”の「ホラージャンル」。定番の『バイオ』からヒットの記憶も新しい『8番出口』、和風ホラーや友達と肝試し感覚で遊べるマルチプレイまで、オススメのセール中タイトルをご紹介します。なお、基本的にSteamで「ホラー」タグが付いた作品から選考しています。
『Crow Country』(10%オフ/2,070円)
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本作はSFB Gamesが開発するPS1風サバイバルホラーアドベンチャー。2024年5月10日にリリースされたばかりですが、Steamにおけるユーザーレビュー数は2,372件に達し(※執筆時点)「圧倒的に好評」を獲得しています。
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時は1990年、主人公マーラは廃墟のテーマーパークを探索し、さまざまな困難を乗り越えて失踪したエドワード・クロウの行方と謎の真相に迫ります。特徴的なのは、初代プレイステーションを彷彿とさせるビジュアルとゲーム性。チープなローポリゴングラフィック、異形モンスターとの戦闘、やりがいのある謎解きなど、「クラシックなサバイバルホラー」を存分に楽しめる作品となっています。さらに詳しいゲーム内容は、こちらのプレイレポートもぜひ御覧ください。
『Stay Out of the House』(30%オフ/1,064円)
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本作は、血みどろホラー『Murder House』など数多くのPS1風スラッシャーホラーを開発するPuppet Comboの作品で、2022年10月14日リリース。VHS時代のスラッシャー映画やPS1時代のサバイバルホラーゲームから影響を受けています。
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プレイヤーは、世にも恐ろしい人喰い連続殺人鬼の家に閉じ込められてしまい、時間内にマーダーハウスから脱出しなければなりません。ゲームプレイは、基本的に殺人鬼に見つからないようステルスしながら、時にはリボルバーなどで応戦する場合もあります。粗いローポリゴン画質もあいまって、広大な殺人鬼の家を探索するのは非常にスリルと緊張感に満ちています。
『8番出口』(20%オフ/376円)
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本作は、無限に続く地下通路の異変を探し出して「8番出口」から脱出するホラーシミュレーション。個人ゲーム開発者コタケクリエイト氏によって2023年11月23日にリリース。PC版の売上本数が50万本を突破したり、アース製薬がパロディCMを公開し物議を醸したり、数多くの『8番』ライクなフォロワーゲームが出現したり、と発売直後から現在に至るまで話題に事欠きません。また、2024年5月31日には、電車内を舞台にした最新作『8番のりば』もリリースされました。
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ゲーム内容は至ってシンプル。UE5製のリアルな日本の地下通路を歩きながら、壁に貼ってあるポスターやすれ違うサラリーマンなど、何かしらの「異変」を8つ見つけたら脱出できます。しかし、間違えた場合は最初からやり直しで地下通路を延々とループすることに……。
『Escape the Backrooms』(20%オフ/808円)
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本作は、海外ネットミーム(都市伝説)「The Backroom」をモチーフにした1~4人用の協力型ホラー探索ゲーム。Fancy Gamesが開発し2022年8月12日より早期アクセス開始。Steamにおけるレビュー総数は、執筆時点で61,916件にも達しており「非常に好評」を獲得しています。
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リミナルスペースなど不気味で広大な多種多様なステージを探索し、エンティティ(敵)や危険を回避しながら謎とギミックを解いて脱出を目指します。本作は最大4人までの協力プレイが可能なので、VCを使ってフレンドと「肝試し」感覚で徘徊するのも臨場感抜群でオススメです。もちろん、ソロプレイでもクリア可能な設計で、十分楽しめる作品となっています。
『The Outlast Trials』(33%オフ/3,015円)
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本作は、ソロプレイおよび最大4人の協力プレイが可能なサバイバルホラー。『Outlast』シリーズの最新作にして初のCo-op要素が実装されたことでも話題に。Steamレビューの総数は、執筆時点で42,059件に達し「非常に好評」となっています。
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プレイヤーは洗脳やマインドコントロール実験など「治験」目的で集められた一般人として、さまざまなミッションをこなし徘徊する敵を回避しながら、狂気の実験施設から生還するのが目標です。マルチプレイ要素が追加され大きくゲーム性を変えた『The Outlast Trials』。この機会にフレンドを誘ってプレイしてみてはいかがでしょうか。こちらのプレイレポートも要チェックです。
『ウツロマユ - Hollow Cocoon -』(33%オフ/991円)
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本作は、1980年代の日本を舞台にした一人称視点の和風ホラーアドベンチャー。NAYUTA STUDIOが手掛け、2023年12月7日にリリースされました。
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プレイヤーは山深い田舎の村を舞台に、十数年ぶりに訪れた生家で起きるさまざまな怪異や超常現象を体験しながら、謎を解いて家に隠された真相をつきとめていきます。特徴的なのは、鄙びたバス停や集落の姿、商店に置いてあるピンボールマシン、生家にある食卓など、1980年代の日本をリアルに再現した田舎の風景で、ノスタルジックな気分を味わえる一面もあります。また、ジャンプスケア要素が多いものの、ホラーゲームとしての雰囲気も抜群です。
『赤い女』(30%オフ/245円)
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本作は、一人称視点の短編ホラーシミュレーション。探索ホラー『深夜徘徊』のYamotoが手掛け、2024年1月5日にリリースされました。
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基本的にはウォーキングシミュレーターなので、敵との戦闘やアイテムを使った謎解きなどの要素はありませんが、日本を舞台にした住宅街の静けさと、どこか不穏な空気は非常に恐ろしく雰囲気は抜群。クリア時間も30分程度でサクッと恐怖を味わいたいプレイヤーにオススメの作品です。
『Signalis』(30%オフ/1,386円)
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本作は、見下ろし型のレトロなSFサバイバルホラーアドベンチャー。rose-engineが手掛け、2022年10月27日にリリースされました。現時点でSteamレビュー数は16,602件に達し「圧倒的に好評」となっています。
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プレイヤーは人型アンドロイドの「エルスター」として、全体主義政権が敷かれたディスピア世界を探索します。形容しがたい恐怖と不安が常につきまとう中、少ない資源を慎重に管理し、異形のクリーチャーと戦闘し、謎を解いて惑星が隠す真実に迫ります。特徴的なのは、往年のサバイバルホラーに影響を受けた確かなゲームデザインと、滑らかな3Dキャラクターアニメーションなど、SFアニメ映画のようなストーリーテリングが展開し、コズミックホラーとサバイバルホラーが見事に融合しています。
『バイオハザード ヴィレッジ』(60%オフ/1,996円)
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本作は、言わずと知れたサバイバルホラーの金字塔『バイオハザード』シリーズのナンバリング第8作目。カプコンが開発し、2021年5月8日にリリースされました。2024年6月11日には、発売から約3年越しに累計販売本数が1,000万本を突破。『バイオ』シリーズ最速記録となっています。
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舞台は、前作『バイオハザード7 レジデント イービル』の悪夢から数年後の世界。主人公は『7』に引き続きイーサン・ウィンターズで、城や教会などが点在する怪しい雰囲気の「村」を中心に探索しながら、異形のモンスターを倒し、謎を解いていくことになります。敵キャラクターでありながら魅力的な「ドミトレスク夫人」や「四貴族」たち、前作よりアクション要素が加味されたゲームシステムなど、さらに進化した“サバイバルホラー”を体験できる作品です。
今回は、定番の『バイオ』からマルチプレイヤーまで、Steamセール対象の「ホラージャンル」作品をご紹介してきました。普段は気になっていても、ウィッシュリスト内にあるすべてのゲームを購入するのは難しいのが現実。ですがサマーセール中は割引も高く欲しかったタイトルを揃える絶好の機会なので、ぜひ本記事を参考にして頂き、ホラーゲームで夏の暑さを吹き飛ばしてみるのはいかがでしょうか。