『バイオ』ライクなホラーアドベンチャー『Connection: The Nightmare Within』デモ版インプレッション。探索、戦闘、謎解きなど雰囲気は抜群だが残念な点も【プレイレポ】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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『バイオ』ライクなホラーアドベンチャー『Connection: The Nightmare Within』デモ版インプレッション。探索、戦闘、謎解きなど雰囲気は抜群だが残念な点も【プレイレポ】

悪夢のような精神世界を調査せよ。

連載・特集 プレイレポート
『バイオ』ライクな新作ホラーアドベンチャー『Connection: The Nightmare Within』デモ版インプレッション
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今回は、Dragon Levelが開発する『Connection: The Nightmare Within』デモ版(Ver0.65)のプレイレポートをご紹介します。

『Connection: The Nightmare Within』とは

本作は、『バイオハザード』『サイレントヒル』などに影響を受けたサバイバルホラーアドベンチャー。プレイヤーは調査官ストーンとなって、悪夢のような精神世界を探索し、異形のクリーチャーを倒しながら、難解なパズルを解き、奇妙な事件の真相を調査していきます。

今回プレイした手触りとしては、探索・戦闘・謎解きなどホラーアドベンチャーの必須要素をしっかりと押さえた王道的作品、という印象でした。特に森林地帯や地下通路、廃墟等各ロケーションは高品質なグラフィックで細部まで丁寧に仕上げてあり、ホラーゲームの核となる「恐ろしい雰囲気」が見事に演出されていました。また、ボスやクリーチャーは、インディー作品にありがちなハリボテではなく造形も凝っていて、実際に対峙すると恐怖を感じる良い出来だと思いました。

特徴的なのは、クラシックな「固定カメラ」視点、または『バイオ4』のような「肩越し」視点の異なるカメラモードが用意されていて、好きなほうでプレイ可能です。固定カメラは、シーンによってカメラが切り替わる仕様で、その不自由な視点がホラー感を演出する装置となるのですが、本作に関してはカメラアングルの切り替わるタイミングや場面も適当に配置されて必然性がなく、ただただ画面が見づらいだけで不便だったので「肩越し」視点でのプレイを推奨します。

操作入力、グラフィック、言語など各種設定

グラフィックスは、画面モードや品質設定などオーソドックスなもの。ゲーム側の最適化がちゃんとされているようで、最高品質でプレイしてもクラッシュしたり画面がチラついたりすることはありませんでした。

操作はキーボード/マウス、コントローラーに対応。筆者はXboxコントローラーを使用しています。ちなみに、固定カメラモードにすると操作性が「タンクコントロール」になり、左右のキーで方向を決定し上下で前進/後退するので注意です。操作感はモッサリしていてあまり良くなく、複数の敵に囲まれた場合や移動する際にストレスを感じました。

本作は、一応は日本語に対応しています。と言うのも、機械翻訳なのか日本語訳の品質が低く、なんとか自分なりに再解釈してようやく意味がわかるかどうかのレベルで、本作の雰囲気を大きく損なっていて非常に残念な点です。テキストによっては表現がおかしすぎて思わず笑ってしまった場面もありました。英語に自信がある方は、原文でのプレイを強くオススメします。

「beatったように見える」

本編開始

主人公はストーン調査官で、彼が夢にうなされている場面から始まります。吊るされた死体の山ような不吉なイメージが後の惨劇を予感させます。

事務所には調査ボードや新聞記事などインタラクトできるものがたくさんあります。記事やオブジェクトはアーカイブされ、インベントリからいつでも閲覧したり調べることができます。

するとロバーツ署長から連絡があり、現在ニューヨークで「マインドスペーステロ」と呼ばれる事件が発生していて、群衆がモンスターに攻撃されるなど危険な状態のようです。それを解決するため、FBIからストーンに調査要請が来ていると告げられます。そして連邦職員特別捜査官のジャクソンとリンが現れ「マインドスペースラボ」へ向かいます。

「マインドスペースラボ」は巨大な実験施設で、「マインドスペーステクノロジー」という人間の記憶と経験を探求する調査ツールの作成するために造られたようです。しかし、5年前にエンジニアのケイン・フリーマンがその技術を盗んで改ざんしてしまい、後に彼は犯罪者として処刑されました。

今回の事件の真相を解くには、マインドスペーステクノロジーを使用してケインの精神世界に入り込んで調査を行い、糸口を見つけ出さなければなりません。このあたりのストーリー設定は、三上真司氏の『サイコブレイク』シリーズに類似している気がします。

不気味な精神世界を探索せよ

ケインとシンクロし、彼の精神世界へとたどり着きました。どうやらここは暗闇の森のような場所で、近くには懐中電灯やメモなどが落ちています。早速調査を開始しましょう。

森林地帯は鬱蒼しており、気味の悪い物体がいくつもあります。周辺環境の雰囲気は抜群で、恐る恐る進んでいくと、過去に侵入を試み死亡してしまったエージェントの死体とメモ、IDが落ちていました。

近くに物置小屋があり、ボルトカッターと奇妙な絵を発見します。そして反対側の奥へと進むと、キャンプ場にボルトとナットが手に入り、壊れたカッターを復元できます。

途中、森を何か得体のしれない生物が横切りました。それは「スクレーパー」という名のクリーチャーで、非常に恐ろしい姿をしています。すると脇道からスクレーパーが出現!こちらは現時点で武器もなく対処することができません…

スクレーパーに掴まれると、スキルチェックのようなボタンが現れタイミングよく押さないとダメージを喰らいます。なんとか切り抜けてダッシュで逃げ、ボルトカッターで地下施設の扉を開きます。

地下施設で異形との戦闘、謎解き

地下施設は迷路のように奥深くに繋がっており、一筋縄ではいかない様子です。いくつかの部屋を調べていくと、始めてのセーブ部屋を発見しました。

セーブは初代『バイオ』のように回数制限があるわけではなく、何度でも行えます。この辺は、インスパイアされたのであれば似たようなシステムを採用して、プレイの緊張感を出して欲しかったと思います。他には「アイテムボックス」激似のアイテム保管庫があり、『バイオ』同様に他の場所にあってもアイテムを引き出せるようになっています。

部屋には施錠された金属ケースがあり、壁のメモをヒントに謎を解いていきます。仕掛けは単純で、解いてみるとカチャッと鍵が開き、出てきたのは使えそうなヒューズ。

ヒューズを嵌めて閉ざされたドアが開いて次のエリアへ進みます。現時点でまだ装備できる武器は見当たりません。

ここでようやくハンドガンをゲット。戦闘は『バイオ』のように敵と距離を取りつつ、ヘッドショットを狙ってヒット&アウェイが基本となります。銃弾は入手しづらいので、近接武器を使ったり適切に管理する必要があります。

敵の硬さは意外に脆く、通常の雑魚であれば2~3発で倒せるので難易度はさほど高くありません。しかし中には移動速度が早い種類もいるので、ローリングで回避して反撃体勢を整えます。血しぶきや損壊表現などもしっかりと描写されているので戦闘はやりごたえがあるものでした。

回復には、青色・緑色・黄色の「接続血清ボトル」を使用します。それぞれ組み合わせることで回復量が増したりしますが、イマイチ効果が分かりにくい印象でした。

緊迫感のあるボス戦

地下施設を脱出し再び森林地帯を抜けると、荘厳な佇まいの教会にたどり着きます。噴水のある広場を探索していると、突然複数のクリーチャーが襲い掛かってきました。

一方は高速で接近してくるタイプで、もう一方は這いずってくるタイプ。広場のスペースを利用して一定距離を保って冷静に対処します。

クリーチャーを倒したのも束の間、今度は大柄のボスが登場。遠距離から投擲物を投げて間合いを詰め、巨大なマチェーテで斬り掛かってきます。雑魚敵と違い撃っても全然怯まないので非常にやっかいです。

ローリングで回避し、遠方から何発か撃ち込みます。近付いてきとろころに最後はヘッドショットを決め、なんとか倒すことができました。死体を調べると教会の鍵が手に入りさらなる深淵へと調査を続けます。ここから先に何が待ち受けのかは、ぜひプレイヤー自身で体験してほしいと思います。



本作の良かった点は、品質の高いグラフィックで細部まで構成された周辺環境と世界、恐ろしい異形のクリーチャー、やりがいのある探索と頭をひねった謎解き、損壊表現も描写され雰囲気抜群の戦闘などホラーゲームに欠かせない要素がしっかりとゲームプレイに落とし込まれていて没入感が非常に高いと感じました

一方で、意味不明なレベルの日本語訳、チュートリアル機能がなく不親切なゲームプレイ、画面の切り替わりが悪く見にくいだけの固定カメラモードなど、要所要所で設計に雑な部分があり残念な点でしたが、デモ版としてはそこそこボリュームもあり一度プレイしてみる価値はありそうです。

  • タイトル:『Connection: The Nightmare Within』

  • 対応機種:Windows PC(Steam)

  • 記事におけるプレイ機種:Windows PC(Steam)

  • 発売日:近日登場

  • 著者プレイ時間:3時間



翻訳など一部残念な点はあるものの、ホラーゲームとしての雰囲気は抜群で、探索などは楽しかったスパ!




《DOOMKID》

心霊系雑食ゲーマー DOOMKID

1986年1月、広島県生まれ。「怖いもの」の原体験は小学生の時に見ていた「あなたの知らない世界」や当時盛んに放映されていた心霊系番組。小学生時に「バイオハザード」「Dの食卓」、中学生時に「サイレントヒル」でホラーゲームの洗礼を受け、以後このジャンルの虜となる。京都の某大学に入学後、坂口安吾や中島らもにどっぷり影響を受け、無頼派作家を志し退廃的生活(ゲーム三昧)を送る。その後紆余曲折を経て地元にて就職し、積みゲーを崩したり映像制作、ビートメイクなど様々な活動を展開中。HIPHOPとローポリをこよなく愛する。

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