『ファイナルファンタジーX』を代表するスポーツと言えばもちろんブリッツボール。クィディッチが実際に競技化したならこっちも……と思ったら、なんと水中のラグビー、サッカー、ホッケーと似たような競技が実在し、しかも結構長い歴史があるとか。日本でもできる場所があるようで、スピラ気分を味わいたい人はこの夏にトライしてみませんか?
Dialogue/Lake Macalania
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Wakka:How come you speak Al Bhed?
Rikku:Because I’m Al Bhed. And that...was my brother.
Wakka:You knew? Why didn’t you tell me?
Lulu:We knew you’d be upset.
Wakka:I can’t believe I’ve been traveling with an Al Bhed. A heathen!
Rikku:You’re wrong! We have nothing against Yevon.
Wakka:But you Al Bhed use the forbidden machina!
You know what that means?
Sin was born because people used machina!
Rikku:You got proof? Show me proof!
Wakka:It’s in Yevon’s teachings! Not that you’d know!
Rikku:That’s not good enough! Yevon says this, Yevon says that.
Can’t you think for yourself?
Wakka:Well, then you tell me! Where did Sin come from, huh?
Rikku:I...I don’t know! (中略)But... that doesn’t mean you should do whatever they say without thinking!
Nothing will ever change that way!
Nothing has to change!
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Have nothing against:敵対しない
ワッカ:なんでアルベド語が喋れんだ?
リュック:あたしもアルベドだから。あれは…あたしのアニキ。
ワッカ:お前ら知ってたんか?なんで言わなかった?
ルールー:怒るに決まってるからじゃない
ワッカ:ずっとアルベドと一緒に旅してるなんて信じらんねえ この不信心者!
リュック:それは違う! エボンが悪いなんて思ってない
ワッカ:お前らアルベドは機械を使ってるじゃねえか
その意味が分かるか?機械を使った人間のせいでシンが生まれた!
リュック:なんか証拠でもあんの?あるなら出してみなよ!
ワッカ:エボンの教えだ!お前らは知らねえだろうがな
リュック:そんなの全然じゃん!エボンがどーのこーのって、自分で考えないの?
ワッカ:だったら教えてみろ シンはどこから来るんだ?
リュック:そんなのわかんないよ!(中略)だからって何も考えずに鵜呑みにしてわけない!
これじゃいつまでも何も変わんないじゃん!
ワッカ:変わんなくったっていいんだよ!
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Auron:Let him go. Give him time to think.
Rikku:I’m sorry.
Lulu:You’ve done nothing to apologize for.
アーロン:構うな 考える時間をやれ
リュック:…ごめんね
ルールー:謝ることなんてしてないでしょ
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Lulu:Sin is the punishment for, and the incarnation of,
crimes we have committed.
Tidus:So, no one really knows what it is?
Lulu:There’s no need to know, so no one asks.
You run or you fight. That is really all you can do.
There’s no sense brooding over it.
Tidus:What, that’s all? I mean, you don’t even wonder?
Lulu:You really do come from a world where there is no Sin, like you say.
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Punishment:罪
Incarnation:化身
Brood:思い悩む
シンはかつ私達が犯した罪への罰であり、その化身
それがなんなのか、本当は誰も知らないのか
知る必要がないから誰も尋ねない
逃げるか戦うか できることはたったそれだけよ
考えていても無意味なの
それだけ?おかしいとも思わないのか?
あなたの言うとおり、本当にシンのいない世界から来たみたいね
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この場面では「Nothing」「No」を軸にして会話が進みます。 “We have nothing against Yevon.”は普通だったら“We don't have anything against Yevon.”と言いたくなるところですが、なにもないを最も強調するには「Don't」「Anything」では2語に分かれて弱くなりますね。英会話をするときにも日本語ベースで英語に置き換えようとすると、こうした「Nothing」や「Don't you~」の問に対する「Yes」「No」の逆転など、なかなか使いこなせないでしょう。ここではエボンの教えが覆い隠してきたものの一端が「Nothing」「No」からみえてきます。
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今回登場する文法は“You’ve done nothing to apologize for.”の現在完了形と、“I can’t believe I’ve been traveling with an Al Bhed. A heathen!”の現在完了進行形です。これも使い方がよく掴めないまま学習を終えてしまいがちな用法ですね。「完了」の言葉に引っ張られてイメージがしづらくなっているのも、苦手意識が生まれる一因かもしれません。
現在完了形は「現在完了」と言いつつも、ある「過去」の時点から「現在」まで継続している、または影響を及ぼしていることを表します。“I have finished!”のような終えたばかりの「完了」の意味で使う場合も、前の行為を終わらせて次に取りかかっているところ、といった繋ぎのイメージを持つことが大切です。
ルールーの発言は、ワッカとの言い争いで場を悪くしたリュックの謝りに対してです。つまり、ギスギスしている「現在」の状態に、「過去(少し前)」の言い争いの影響が続いているので、リュックが略さず言うと“I'm sorry for what I have done.”になるはずです。現在完了で表す「過去」の行為によって「現在」がこうなっている、その感覚を掴めるでしょうか?
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現在完了進行形は、「過去」の時点から「現在」まで同じ行為が継続していることを表し、「Since」「For」など、期間が特定できる情報が付加されることが多いです。ワッカの台詞を“I can’t believe I’m traveling with~"と現在進行形にすると、「今」アルベド族と一緒にいることへの嫌悪になります。それが現在完了の“I’ve been traveling with~”になると、「過去」の出会いから現在まで旅をしてきた期間全体を指しています。
こうした継続の表現は現在完了形にもあるのですが、その違いは使う動詞の性質に寄ります。現在完了の継続を取るのは、動詞を進行形で表せない「Live」「Know」などの「状態動詞」を使う場合です。この動詞の性質を習わないまま現在完了の継続を習うと、動作動詞で現在完了を使う間違いをしてしまいます。詳しくは割愛しますが、この使い分けについて改めて確認することをお勧めします。