『コール オブ デューティ』におけるマッチメイキングにおいて、スキル(実力)の比重を小さくしたらどうなるのかという実験をActivisionが行い、その結果を報告しています。
スキルの比重を少なくしたらどうなる?
これは、Activisionが『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア3』で行ったテストを基にしたものです。同社は2024年初頭、北米のプレイヤーを対象にテストを実施。50%のプレイヤーのマッチメイキング時にはスキルがあまり重視されないように、もう50%のプレイヤーには従来のマッチメイキングシステムを適用した状態で行われました。
調査結果によると、テストの対象となったプレイヤーのうち、上位10%の実力が高いプレイヤーは勝てる数が増えたためテストから2週間以内に再度ゲームをプレイしました。しかし、残りの90%は復帰率が通常のマッチメイキングより少なくなりました。
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プレイヤーが減少するというゲームにとってあまり良くない結果になったこのテスト。Activisionはこの仕様ではプレイヤーが脱落し続けることで上位10%の中からさらに腕の良いプレイヤーが絞られていき、最終的にはプレイヤーが少なくなることですべてのプレイヤーにとって悪い体験になると結論付けています。
このテストではスキルの比重を完全に無くしたわけではないという点には注意が必要。しかし、完全に削除した場合数ヶ月で人口が急速に減少し、すべてのプレイヤーにとってマイナスとなることが予想されると話しました。
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また、今回とは逆のスキルをより重要視するマッチメイキングにするというテストも併せて実施されています。これは興味深いことに真逆となり、上位プレイヤーほど脱落しやすく、そうでない80%のプレイヤーの復帰率は上昇するという結果が得られたそうです。