伝説的なインディーゲームでも、必ずしも売れるとは限らないようです。今年5月にThekla『Braid, Anniversary Edition』の開発者であるジョナサン・ブロウ氏が売れ行きについて反応しています。
伝説的ゲームも、売れるとは限らない
『Braid, Anniversary Edition』は、2008年に発売された名作アクションパズルゲームのリマスター版です。主人公が持つ時間を巻き戻す能力を活用してステージを攻略していきます。よく練られた謎解きや斬新な物語が評価を受け、インディーゲーム黎明期の名作として語り継がれています。
リマスターではグラフィックやサウンドが刷新されたほか、開発者のコメンタリーなども用意されており、豪華な内容になっています。Game*Sparkでは、レビューも掲載しています。
原作はインディーゲーム界では“伝説的”な評価を得ている作品ですが、そんな作品のリマスター版でも売れるとは限らないようです。ジョナサン・ブロウ氏のTwitch配信を切り抜くYouTubeチャンネルにアップされた動画では、発売から時間が経つにつれて売上に落ち込みを見せる同氏の様子が収められています。
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発売から約1週間後の5月20日、ブロウ氏は一般的なゲームの売れ方を説明。最初に大きな波があった後、ゆっくりと減衰していくというもので、減っていきはするものの、安定した収入源になるといいます。あくまで本作が初日に100万本売れるようなゲームではないとしつつも、楽観的な様子で経過を観察すると述べていました。
しかし約1ヶ月後となる6月17日の配信では、「ひどい売上だ」と落ち込む様子を見せる同氏。クラシックゲーム復刻ゲームよりは売れているものの、会社が生き残るために必要な額と比較すると、「クソみたいな売上(sold like dog shit)」であると話し、この様子は7月21日の配信でも変わりませんでした。
なお、売上の推測の参考になる同作のSteamレビューの総計は記事執筆時点で644件でした。オリジナル版の9,598件とは比べるべくもありません。それでも言及されている通り、多くのインディータイトルの中では少なくはなく、むしろマイナージャンルであれば上から数えたほうが早い数ですが、目標には届かなかったようです。
Steamにおけるゲームのリリース数は『Braid』が発売された2008年ではたった242本でしたが、発売審査の簡易・半自動化施策「Steamダイレクト」が始まって以来、爆発的に伸びており2023年では15,000本に迫る勢いです。この構造の大きな変化も売上に影響したのかもしれません。
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『Braid, Anniversary Edition』は、PC(Steam)/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S/ニンテンドースイッチ/iOS(Netflix)/Android(Netflix)向けに発売中。気になった方は購入してみましょう。