任天堂は2024年8月2日、2025年3月期第1四半期(2024年4月~6月)の連結業績を発表しました。
売上高は前年同期比46.5%減の2,466億円、営業利益は70.6%減の545億円となりました。前年同期は映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」の公開効果や「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」の発売があり、特殊要因による高水準だったことが減少の主な理由です。
Switch販売台数は減少もユーザー数は安定
Nintendo Switchのハードウェア販売台数は前年同期比46.3%減の210万台となりましたが、直前四半期と同水準を維持しており、発売から8年目に入っても安定した販売動向を示しています。
ソフトウェアでは、5月発売の『ペーパーマリオRPG』が176万本、6月発売の『ルイージマンション2 HD』が119万本を記録し、新作タイトルは順調な滑り出しとなりました。
デジタル売上高は前年同期比32.6%減の807億円となりましたが、ソフトウェア売上高に占める比率は58.9%と前年同期から11.6ポイント上昇しています。
年間プレイユーザー数(2023年7月~2024年6月)は1億2,800万人を超え、8年目に入ったNintendo Switchを多くのユーザーが継続して遊んでいることが分かります。
今後の展開として、9月26日に『Nintendo Switch Lite ハイラルエディション』の発売を予定しているほか、『ファミコン探偵倶楽部 笑み男』『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』『スーパー マリオパーティ ジャンボリー』など、複数の新作タイトルの発売を控えています。
IP活用を加速
IPの活用面では、新たなスーパーマリオのアニメ映画の日本公開日が2026年4月24日に決定したほか、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン内の「ドンキーコング・カントリー」エリアが2024年後半にオープン予定。また、京都府宇治市の「ニンテンドーミュージアム」が今秋オープン、米国サンフランシスコに2店舗目となる直営オフィシャルストア「Nintendo SAN FRANCISCO」が2025年にオープン予定と、任天堂IPに触れる機会の拡大を図っています。