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ツインスティック2D STG『雷電NOVA』試遊会プレイレポ―STG新時代が来たと思える想像以上の面白さだった!!

往年の人気STGと昨今の全方位STGが合体すると新しいも面白いシューティング体験を生んだ!

連載・特集 プレイレポート
ツインスティック2D STG『雷電NOVA』試遊会プレイレポ―STG新時代が来たと思える想像以上の面白さだった!!
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会場内の様子

2024年7月上旬に発売日が発表された、モスの『雷電』シリーズ最新作となるツインスティック2D STG『雷電NOVA』。先日、メディアとインフルエンサー向けに本作の試遊会が東京神田の「SF-BAR神田フラックス」にて実施されました。


今回は、試遊会で体験できた本作の遊び心地やこれまでの『雷電』シリーズの違いなどにも触れた『雷電NOVA』プレイレポートをお届けします。

『雷電』的な要素を保ち、ツインスティックSTGとして面白さも備えた『雷電NOVA』

今回プレイ出来たのは、『雷電』シリーズを彩ってきた全機体とアーケードモードのステージ1と2に加え、アンリミテッドモードのステージ2です。ボリュームは全体で30分ほどでしたが、少し遊んだだけでもダイレクトに面白さが伝わる内容でした。

試遊版でのプレイアブル機体は、『雷電NOVA』からの新機体クリムゾンフューリー赤星剣、そしてイーグルクリーガーを筆頭に、既存機の『雷電V』のアズマとスピリッツ・オブ・ドラゴン、そしてムーラン・ルージュ、『雷電IV』のFighting Thunder ME-2改、『雷電III』のFighting Thunder ME-2、『雷電II』のRAIDEN Mk-II、そして初代『雷電』のRAIDENです。全10機体それぞれに初期メインウェポンが設定されていることに加え、機体それぞれには素早さや武装に対しての得意分野があります。

カラー変更も可能だ
初代『雷電』の自機
ボムのストック数や機体の性能差もあり、装備強化システムも戦略の一つとなっている
初期ステータス

今回は筆者がシリーズで好きな『雷電II』自機を選択。最初にプレイしたアーケードモードは、5分間の縦横無尽に動き回り次々出現する雑魚や中ボスを倒しつつミッションを遂行し、時間経過後に出現するボスを倒すというもの。ステージ内には、アイテムを持った輸送機や高ポイントの敵機などが出現し、撃破することで強化アイテムなどを入手できます。敵のデザインを含めビジュアル的には『雷電V』など過去作要素が強いものの、攻撃方法や行動が変化したことから同じ印象を与えないことがプレイする新鮮さに繋がっています。

RAIDEN Mk-IIは『雷電II』のポスターで描かれたアーマー的なものが入ったデザインでなく、『雷電II』インストのデザインを選んでいたことが衝撃だった
敵弾のパターンは思った以上に往年の『雷電』的

本作はトレイラーで解説されている通り、スキルの成長要素を備えたツインスティックSTG。往年の『雷電』のような一撃死ではなくなり、HP制となったことが最大の変化です。スキルは、火力だけでなく、自機のスピードを向上させたりHP自体を伸ばしたり、そして防御力を上げたりと種類が豊富。戦いを有利に進めるための要素が大幅に増えた印象を受けました。また自機の当たり判定は、体感で弾幕STGほどではなく「左右エンジンからコックピットまでの四角」であると感じ、プレイしていて不満を覚えるほどの大きさではありませんでした。

もちろん過去作と同じようにメインウェポンはレーザーなどに変更できる

アーケードモードのゲームプレイはこれまでの『雷電』的な敵弾を避けつつも、昨今のツインスティックSTGとして一騎当千的に敵を倒す爽快感が両方削がれていないことが驚異的です。敵弾のパターンもよく見てみると『雷電III』以降を踏襲していますし、バルカンなら密着射撃が有効であるため、思った以上に往年の『雷電』的な要素は残っています。

加えてツインスティックSTGになったことで、レーザーを自由な角度で撃てるようになったため、とても遊びやすくなりました。トレイラーのように雑魚を一撃で薙ぎ払えるようになると気持ちが良く、玄人向けな武装から変わり万人に扱える強力な武器となったことに新しさを感じます。また自機狙いに突進してくる雑魚敵を通常ショットで引き撃ちしながら敵を倒すスリルは、ツインスティックSTGならではでしょう。

レーザーでなぎ払うのが気持ち良すぎる!過去作でレーザーは使い方が難しい印象だったが、今作では初めに選んでも良い武装だ

操作自体は非常にシンプルで、左スティックが自機の操作で右スティックが武装の発射方向、R1がボムでL1が機体のスーパーブースター、L2がスキルのレベルアップです。オプションでは、難易度も設定可能でイージーとノーマル、そしてハードの3種類から選べます。

ボタンプリセットはAからDの4種類ほどある

通常ショットや立ち回りはツインスティックSTGとしての変化でしたが、これまでのシリーズ作から使い方が変わったと思えるのがボムでした。過去の『雷電』シリーズを含め、これまでの一般的な縦や横スクロールの2D STGでは、「緊急回避ボム」として倒されそうになった瞬間にボムの無敵時間や弾消しを使ってピンチを脱したり、特定の局面で放つ「決めボム」することでステージの難所を突破していました。

しかし、『雷電NOVA』では大小様々な敵機が多く出現した瞬間に放つことでスコアを一気に獲得し自機の強化に繋げるなど、ボムを緊急回避用の道具とする立ち位置だけでなく、スコアか回避の2択を選べるようになったことが大きな変化であると言えます。

こういう雑魚ラッシュに押しつぶされそうになった時に
ボムを放つとスコアが一気に稼げる。ボムの性質にスコア稼ぎが加わった。

また、もうひとつ試遊できたゲームモード「アンリミテッドモード」の内容もお伝えします。これは、ウェーブ形式で襲来する敵機を倒すことで生き残りを図るというもの。本モードでは時間のカウントが増える形式となり、敵弾や雑魚敵の突撃パターンを含め、難易度は高めでSTG的な弾避けと敵の撃破パターンなど求められるほどです。筆者としては10分以上耐え抜くことができましたが、そこまで耐えていると敵弾も敵自体も多く出現するために、難しさと共に耐え抜いたことが達成感に繋がって気持ちいいです。

序盤から雑魚ラッシュは苛烈!緊急回避的なスーパーブースターが生き残る鍵だ
10分も経過してしまうと敵の攻撃はひっきりなしにやってくる

『雷電』的な弾避けと攻撃の面白さと昨今の全方位(ツインスティック)STGとしての成長する面白さがバッティングせずに融合し、「日本側からの全方位STG」というアンサー的なものを撃ち出せたのはシューティングゲームファンとしてとても喜ばしいです。2000年代の弾幕STG流行期から長らく続いた「停滞感」を撃ち壊すような新鮮さに満ちた作品であると、試遊版の段階でも感じました。

令和に生まれた新たな『雷電』

正直に言えば、ツインスティックSTGとして発表された『雷電NOVA』は、果たしてどこまでSTGとしての面白さがあるのか見極め辛い作品であると思っていました。しかしながら、試遊版をプレイしてみると、これまでのSTGとしての面白さを持ちつつも新しい体験をさせてくれる、新時代到来を感じる出来栄えであることに驚きを隠せません。

ある意味、日本における2020年代の2Dシューティングゲームの方向性を決定してしまうような、面白さと新鮮さに溢れたゲームプレイでした。2D STGを好む方なら、機会があればぜひとも一度はプレイして欲しいと言える作品です。

『雷電NOVA』はPS5/PS4/ニンテンドースイッチ向けに、2024年10月31日に発売予定。価格はダウンロード/パッケージ版が5,280円(税別)で、数量限定特装版が9,130円(税別)です。



《G.Suzuki》

ミリタリーゲームファンです G.Suzuki

ミリタリー系ゲームが好きなフリーランスのライター。『エースコンバット』を中心にFPS/シムなどミリタリーを主軸に据えた作品が好みだが、『R-TYPE』シリーズや『トリガーハート エグゼリカ』などのSTGも好き。近年ではこれまで遊べてなかった話題作(クラシックタイトルを含む)に取り組んでいる。ゲーム以外では模型作り(ガンプラやスケモ等を問わない)を趣味の一つとしている。

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