KONAMI発の“次世代STG”『CYGNI: All Guns Blazing』に迫る…完全新作は独特で気持ち良い内容だった【先行プレイレポ】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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KONAMI発の“次世代STG”『CYGNI: All Guns Blazing』に迫る…完全新作は独特で気持ち良い内容だった【先行プレイレポ】

次世代シューティングは、これまでのSTGと全然違う!?

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KONAMI発の“次世代STG”『CYGNI: All Guns Blazing』に迫る…完全新作は独特で気持ち良い内容だった【先行プレイレポ】
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『グラディウス』『沙羅曼蛇』『ツインビー』『パロディウス』…KONAMIは80年代から90年代にかけてシューティングゲーム界の王様といえるほど多数の名作を生み出しました。しかし近年ではそれも少なく、完全新作は2011年の『オトメディウス X』以降途絶えていました。

そんな中、本日8月6日に完全新作『CYGNI: All Guns Blazing』が発売されました。開発はKONAMIではなく、高品質なVFXを得意とするスコットランドのKeelWorksですが、改めてKONAMIがSTGというジャンルに挑戦するという点は、ファンにとっては注目に値するでしょう。

本記事では、シューティングゲームファンから見た本作のプレイレポをお届け。記事制作にあたっては、コナミデジタルエンタテインメント(KONAMI)よりPS5版の製品を提供いただいています。

最初はモヤッと!?魅力がわかれば引き込まれる

本作は、縦スクロール型のシューティングゲームです。舞台は、失われた文明が眠る惑星・CYGNI。機械生命体を操る異星人の奇襲によって壊滅の危機におかれる中、プレイヤーは最後の艦隊空母のパイロットとしてこの星を死守することを求められます。

基本的な内容は、次々と現れる敵を射撃して倒し、最後に待ち受けるボスを倒すというもの。射撃にはR2に割り当てられた空中攻撃のプライマリ武器とL2に割り当てられた地上攻撃のグラウンド武器の2種類があり、どちらも右スティックでのエイムが可能です。

ただ、プライマリは45°くらいの角度制限があったり、グラウンドはロックオンが基本だったりと、あまりエイムの重要度は高くありません。操作形態自体はツインスティックシューターのようですが、プレイ感覚はシューティングゲームそのものです。

シューティングゲームといえど、基本的には一度当たったらミスではなく、最大6つまで溜めておけるシールドが防いでくれます。本作はかなり激しく素早い敵弾が展開されるため、ある程度当たってしまうことが前提に置かれているように感じます。

STGの多くは弾に当たらないことが美徳とされてきましたが、本作ではそういった思想はあまり感じられません。もちろん当たるほど不利にはなっていくのですが、本作の敵弾は全避けなどが考慮されているようには思えません。

では、どのようにSTGとしての面白さを作っているのでしょうか。それは、エネルギーをシールドと火力に振り分けるマネジメントシステムにあります。

シールドと火力は最大で6つのスロットで表されており、被弾するたびにシールドから減っていきます。プレイ中はL1とR1で振り分けを変更可能で、いつでもシールドを火力へ、火力をシールドへと変換できるのです。そして、敵を倒すとよく出現するエネルギーアイテムを入手することで、シールドが補充可能です。

つまり、ある程度の被弾を覚悟で激しく動き回って戦い、積極的にエネルギーアイテムを入手しにいくことこそが本作を楽しむコツ。ザコ戦ではガンガン前に出て激しく戦い、ボス戦では状況にあわせてシールドと火力のバランスを変えるという戦い方がオススメです。

どうしてもピンチになったら、✕ボタンでミサイル攻撃の出番。火力スロットを1消費しますが、近くの敵に激しい攻撃を浴びせてくれるため、弾幕シューティングのボムのように使うことができます。

避けられないほどの弾幕は、シューティングファンであるほど最初はモヤッとするかもしれません。しかし、こうしたデザインのお陰で火力低めでも余裕を持ったシールドで安定した倒し方をするか、被弾が怖い代わりに、火力を高めにして集中的にダメージを稼ぐか……と考えて管理する楽しさがありますし、激しい攻撃のボス戦後半はシールドが枯渇するヒリついた戦いに変化するのも面白いポイントです。

最初は筆者も「敵弾のデザインが雑すぎる……このゲーム大丈夫かな?」と勝手に心配しましたが、それは杞憂でした。何度かプレイしているうちに本作が目指しているところは既存のシューティングとはやや異なる方向にあることに気づくと、本作の楽しみ方が徐々にわかっていく感覚を味わえました。

初回プレイ時は難易度ノーマルでもかなり凶悪な難易度で、攻略には苦労します。ただ難しいだけなら良いのですが、ひとステージが10分から15分とやや長く、ミスすると容赦なく最初からやり直しになってしまいます。

しかし、ゲーム中の成績やシールド満タンのときに獲得したエネルギーアイテムに応じてポイントで射撃の種類や性能をアップすることができるので、プレイすればするほど強くなっていきそう。初回はイージーで遊ぶのがベターかもしれません。

高品質なビジュアルや迫力あるサウンドも見どころ。VFXが得意なチームということもあってエフェクトはかなり豪快で爆発音もたくさん鳴り響くため、敵を倒すことにかなり爽快感があります。また、BGMはオーケストラ演奏となっており、映画サントラのような聴き心地なのも新鮮に感じました。

ストーリーがそれほど色濃いわけではありませんが、主人公の境遇や日常を描くカットシーンも素晴らしく、ステージクリア時のご褒美となっています。惑星「CYGNI」はどうなってしまうのでしょうか……!?


本作は既存のシューティングのプレイ感にとらわれない独特なゲームプレイを実現しており、まさに“次世代シューティング”の名に恥じない新しさを感じました。これが受け入れられるかは人によるかもしれませんが、シューティングファンほど一度はチャレンジしてほしい1作です。

『CYGNI: All Guns Blazing』はPC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/Xbox Series X|S向けに本日8月6日発売。8月9日からはEpic Gamesストアで無料配布も始まります。

©Konami Digital Entertainment ©KeelWorks Ltd
※画像は開発中のものです。

《みお》

超雑食の若年ゲーマー みお

2021年3月よりフリーでゲームライターをしています。現在はGame*SparkとIGN JAPANで活動し、稀にINSIDEにてニュース記事を執筆しています。お仕事募集中。ゲームの趣味は雑食で、気になったものはクラシックゲームから新しいゲームまで何でも手を出します。主食はシューター、ADV、任天堂作品など。ジャンルやフランチャイズの歴史を辿るのも好きです。ゲーム以外では日本語のロックやアメコミ映画・コメディ映画、髪の長いお兄さんが好きです。

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