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え、こんなの作ってたの…知ったら自慢できちゃう?有名ゲーム会社の意外な作品5選【特集】

BioWare製のJRPG!?パソコンのマリオ!?

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え、こんなの作ってたの…知ったら自慢できちゃう?有名ゲーム会社の意外な作品5選【特集】
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どんなゲーム会社でも、なんとなく「あー、アレ作ってるところね」という印象があるかと思います。しかし、長い歴史を持つゲーム会社は「えっ、こんなの作ってたの?」と驚くような意外なゲームを作っていることもあるのです。

本記事では、ゲーム会社のイメージに対して意外な印象のある作品を5つピックアップしてお届けします。

BioWare:『ソニッククロニクル 闇次元からの侵略者』

『Baldur's Gate』『STAR WARS: KOTOR』など初期からRPGを作り続け、『マスエフェクト』『ドラゴンエイジ』などナンバリング間をまたぐ壮大な作品で有名なBioWare。そんなBioWareが、初代『マスエフェクト』の後、『ソニック』シリーズの作品を作っていたんです。

ニンテンドーDS向けソフト『ソニッククロニクル 闇次元からの侵略者』は、2008年に北米、2009年に日本で発売された作品で、ジャンルはもちろんRPG。ナックルズが「マローダー」と呼ばれる謎の組織に誘拐されてしまうところから物語が始まります。

BioWareが得意とするいわゆる海外RPGというよりは、シンボルエンカウント式で戦闘はコマンドというオーソドックスなJRPGスタイルで作られているのが特徴。ただ、レベルアップ時に数値を割り振ってステータスをアップしたり、戦闘での行動順がSPEEDの値によって左右されたりと、どこか海外RPGを感じる要素もあります。

モノリスソフト:『DISASTER DAY OF CRISIS』

有志によるゲームプレイ動画

モノリスソフトといえば、『ゼノギアス』『ゼノサーガ』『バテン・カイトス』などが有名で、近年では『ゼノブレイド』シリーズを開発する“JRPGが得意な会社”というイメージが強いと思います。しかし、『DISASTER DAY OF CRISIS』はそんなイメージからちょっとかけ離れているかもしれません。

Wiiで2008年に発売された本作は、巨大地震や火山噴火、津波などの自然災害に対処するサバイバルアクションゲーム。プレイヤーは主人公のレイモンド・ブライスを操作し、状況に合わせてWiiリモコンとヌンチャクを使って特殊なアクションをこなすというプレイが特徴です。

映画のようなシネマティックさも強調した作品となっており、モノリスソフト―とりわけ高橋哲哉氏の作品を知っていると、現代的なアメリカの都市が描かれた本作のギャップに驚くかもしれません(本作の開発に高橋氏は未関与)。

Bungie:『Oni』

有志によるゲームプレイ動画

Bungieといえば、『Halo』シリーズや『Destiny』シリーズなど、SFシューターのイメージが強いですよね。そんなBungieが、日本のアニメを思わせる作品を作っていたのをご存知でしょうか。

『Oni』は、2001年にPC/Mac/PS2で発売されたアクションTPSです(パンドラボックスや集英社ゲームズのものとは無関係です)。開発は4年間のみ存在したBungie Westで、発売元は『GTA』で有名なあのRockstar Games。こちらもイメージと違って驚きです。

舞台は世界連合政府という組織が設立された近未来で、主人公などのビジュアルを見るとわかる通り「攻殻機動隊」からの強い影響が感じられます。ゲームプレイはシューター要素だけでなく、近接戦闘がしっかり作られているのが特徴。OPアニメなども日本人視点から見て全く違和感がないのにも驚きです。

Activision:『ミシシッピー殺人事件』

有志によるゲームプレイ動画

ゲームハードを作ったメーカーが作るゲームをファーストパーティタイトル、そうでないライセンスを受けた会社が作るゲームをサードパーティタイトルといいます。そんなサードパーティ事業をゲームで初めて行ったのは、Atari 2600などにゲームを作っていたActivisionであると言われています。

Activisionといえば、今はやはり『コール オブ デューティ』の印象が強め。しかし実は、日本では低評価ゲームとして有名な『ミシシッピー殺人事件(原題:MURDER on the MISSISSIPPI)』を作っていたのをご存知でしょうか。

コモドール64やApple II向けに開発されたミステリーアドベンチャーで、容疑者への聞き込みや証拠集めなどを行い犯人を見つけ出します。

ゲームクリエイター・研究者のアライコウ氏が最近発表した記事によれば、Activisionが手掛けた原作は評価が高かった一方で、ジャレコがローカライズする過程で一部問題があったことなどが検証されています。本作への見方が変わる記事になっているため、ぜひご覧ください(再評価論プロデューサーインタビュー)。

ハドソン:『パンチボール マリオブラザーズ』

有志によるゲームプレイ動画

世界初のサードパーティはActivisionですが、日本初のサードパーティはハドソンと言われています。2012年に解散したハドソンは『桃太郎伝説』『桃太郎電鉄』『ボンバーマン』『天外魔境』など、名作を多数世に送り出しました。

そんなハドソンが『スーパーマリオブラザーズ』を『スーパーマリオブラザーズ スペシャル』としてPC-8801 IIやSHARP X1で発売した……というのは、ある程度のマニアにとってはすでに知っている事かもしれません。

実はハドソンはこれ以外にも『マリオブラザーズ』をベースにしたPC向け作品を2作品も発売しており、『パンチボール マリオブラザーズ』もそのひとつです。本作は1画面アクション『マリオブラザーズ』をベースにしていながらも、マリオがボールを持って敵にぶつけて倒すという少しアレンジされた作品。今となっては任天堂IPが任天堂ハード以外でリリースされることは稀なので、そういった意味でも意外性のある作品です。


ゲーム会社の歴史が積み重なるほど、その中で少し会社のイメージと違うような、意外なゲームを開発するということがあります。読者の皆様が思いついた作品があれば、ぜひコメントで教えてください。

※UPDATE(2024/8/19 20:30):誤字を修正し、再公開しました。コメント欄でのご指摘ありがとうございました。

《みお》

超雑食の若年ゲーマー みお

2021年3月よりフリーでゲームライターをしています。現在はGame*SparkとIGN JAPANで活動し、稀にINSIDEにてニュース記事を執筆しています。お仕事募集中。ゲームの趣味は雑食で、気になったものはクラシックゲームから新しいゲームまで何でも手を出します。主食はシューター、ADV、任天堂作品など。ジャンルやフランチャイズの歴史を辿るのも好きです。ゲーム以外では日本語のロックやアメコミ映画・コメディ映画、髪の長いお兄さんが好きです。

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