ソニー・インタラクティブエンタテインメントの新作ヒーローシューター『Concord』がついに8月24日に発売します。本記事では、開発元であるFIrewalk Studiosの開発者3名に実施したインタビューをお届けします。
インタビュイー
・ディレクター キム・クライネス氏(以下、キム)
・リードゲームプレイデザイナー クロード・ジェローム氏(以下、クロード)
・リードキャラクターデザイナー ジョン・ウェイスネフスキー氏(以下、ジョン)
――製品版でのバランス調整の方針や課題などがあれば教えてください。
ジョン開発チームとして一番重視しているのは、本作は「個性豊かなキャラクターが登場する」という点です。必ずしもすべてのキャラクターが均等な強さで100%フェアであるべきとは考えておらず、それぞれのアイデンティティが活かせるようなバランスにすることを心がけています。
――本作にはエイムが上手くなくても楽しめるフリーガンナーが多数存在しますが、ガンマンのレノックスやスナイパーのヴェールなどはしっかり狙って当てることが重要です。PC/PS5のクロスプレイもできる本作ですが、デバイス間の公平性はどのように保っていますか。
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ジョン前提として、本作のキャラはスキルやポジションなどを考慮して設計しています。実はエイムの重要度は一番大事ではないというところを念頭において開発しているのですが、レノックスやヴェールのようなエイムが求められるキャラは多少のエイムアシストがついています。
――短編シネマティックを毎週配信するという試みは驚きなのですが、かなり大変なのではないでしょうか?これはどのように実現したのでしょうか。
キム短編シネマティックを作るのは挑戦的な試みでしたが、とても楽しいです。そもそもこれを配信する狙いとしては「フリーガンナーたちの人物像を知ってもらいたかった」という考えがあります。バックストーリーやフリーガンナー同氏の関係を知って、我々開発陣と同じように愛していただければと思います。
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――短編シネマティックは基本的に、フリーガンナーたちの日常や人となりを描くようなものになるのでしょうか。
キムそうですね。フリーガンナーたちが暮らすノーススターという宇宙船の中で、まるで一緒に暮らしているかのような感覚になるようなものを作りたいと考えています。加えて、本作の銀河で起こっているバックストーリーの部分も短編シネマティックやゲーム内で閲覧できる銀河ガイドを通じて展開していきます。
――本作を始めたばかりの方がゲームプレイに慣れるためには、ずばりどのキャラが適していると思いますか。
クロードプレイヤーの経験や嗜好によって異なるとは思いますが、定番なFPSを遊んでいる人は「テオ」がオススメです。このフリーガンナーは武器やアビリティがミリタリー風で、既存のFPSに慣れ親しんでいる人ならすぐに馴染めると思います。MOBAなど戦略的なゲームを好む人には、戦術性に長けサポート的な割合が強いラークが向いていると思います。
熟練したプレイヤーに対しては、ナイフを投げて戦うバズがおすすめです。このように、それぞれのプレイスタイルに合ったキャラを用意してあるので、ぜひ好みのキャラを見つけてください。
――皆さんが個人的に好きなキャラとその理由を教えてください。
クロード私はバックストーリーは非常に共感できるジャバリです。彼は我々の中で「バトルパラディン」と呼ばれていて、戦闘能力はもちろん回復能力にも長けています。これを交互に使うループが大好きです。
ジョン私はダッチェスが好きです。壁を作ったりブラストを放ったりといったダッチェスのアビリティはさまざまな試行錯誤を経て決まったのですが、設計しているときはすごく楽しかったです。
キム私はラークです。ラークは戦場そのものを具現化しているようなフリーガンナーで、胞子をばらまいてキャラを強化したり、テレポートしたりというゲームプレイが本当に大好きです。
――ありがとうございました!
『Concord』は、PC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5向けに8月24日発売予定です。