ハードコアなゲーマーの皆さん!ゲームを遊んでいる際、こんなことを思ったことはありませんか?「このアイテムよく見るけど、どんな味しているんだろ?」と。私はしょっちゅうあります。
そこで、本記事ではこの疑問を「解消」すべく、名前だけはよく聞くくせに実際の味はよくわからない筆頭である「例の食べ物」を購入&調理、その実態に迫るべく調理していこうと思います。
ラーメン。良いですよね、ラーメン。いつだって人類を魅了する食べ物です。
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カイロソフトの『こだわりラーメン館』をプレイしながら、そんなことを思っていました。ラーメン、なんて魅力的な響き。自宅で作るお手軽ラーメンも、お店でいただく本格ラーメンも、どっちも好き。
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スープと麺の組み合わせで味は無限大、ああラーメン…。
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こういう連載をしていると、どうにも頭に浮かんで来ちゃうんですよね。「家でちゃんとラーメンを作ってみると、どうなるんだ」と。お店と同等、とはもちろん言わずとも、どこまで近寄れるのか、試してみたい!読者のみなさんも「手作りラーメン」とはよく聞くものの実際に味わった人は少ない…ですよね?なので今回も欲望のままに突き動かされてみようと思います。
欲望のラーメンづくり開始。
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はじめに、時間のかかる半熟煮玉子づくりから。熱湯に冷蔵庫から出してすぐの卵を入れて7分ボイルします。
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7分経ったら氷水の中で冷やしながら殻をむきます。
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醤油、顆粒だし、砂糖をあわせてレンチンした調味液に入れて冷蔵庫へ。このたまごたちとは終盤に再会します。
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次はラーメンに一番重要なスープ作りです。用意したのはこちら、冷凍の鶏ガラx2。これを圧力鍋でガツンガツンに煮込んでやりたいと思います。
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アクを少なくするため、鍋に入れる前に水洗いして血やら筋やらを除きます。
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圧力鍋に鶏ガラ、玉ねぎ、ネギの青い部分、人参、セロリ、生姜を入れて、水をひたひたに注ぎます。本当は豚骨も買ってこようかと思ったのですが、絶対にこの圧力鍋に入らないだろうな…と思ってやめました。予感は的中しましたね、鶏ガラと野菜でいっぱいいっぱいです。
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骨から限界までダシが出てくれることを祈りながら、弱火で20~30分ほど煮込みます。圧力かかれ~。
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30分煮込んだあと、さらに10分ほど放置して圧力が弱まったらオープン。野菜がもうトロトロのグズグズになってますね。
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鶏ガラ・野菜とスープをわけます。
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鶏ガラのアップ、意外と可食部が残ってるんですよね。多分これは首のあたり。骨だらけなので食べにくいですが、圧力鍋で煮込まれてホロホロで非常に美味。
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見てください!この黄金色から一歩先に進んでしまった色のスープを!きっとノー圧力&弱火でじっくり長時間煮込むときれいな澄んだスープになるんですかね?家庭で試すには難しそうです。
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続いてチャーシューの準備です。豚バラブロックを用意しました。
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鍋に入らないので切ってから下茹で開始。
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表面の色が変わったらOK。下茹でに使ったお湯はアクがいっぱいなので捨てちゃいます。
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さらに先程の鶏ガラスープで豚バラを圧力をかけて煮込みます。本当はいちどにぶち込みたかったのですが、鍋の容量が限界だったのでこの方法にしました。
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煮込んでいる間にチャーシューだれを作っておきましょう。うすくち醤油とみりん風調味料をあわせたところに「ハイミー」をひとさじ、旨味のバフを盛ります。
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豚バラを圧力鍋から取り出して、チャーシューだれに漬け込みます。冷めていく間に味がしみていくので1時間ほど放置。これでラーメンに必要な要素の下ごしらえは完了!本調理に入っていきましょう。
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残念ながら製麺機はなく、製麺スキルも取得していないので中華麺を買ってきました。今回は細麺です。ちなみに麺を茹でている場面の写真を撮り忘れたので次の場面では茹でられ済みの麺が登場します。
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市販の(鶏ガラと野菜と豚バラを圧力鍋で煮込んだ)スープがあるので問題なし。
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チャーシューだれと鶏ガラスープをおおよそ1:5の比率で使用します。ちゃんとラーメンスープの見た目になってる…!
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チャーシューを引き上げ、スライスしてみます。ちゃんとチャーシューになってますね。いい色です。
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味玉も半分にカット。こちらもいい色!
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さらに薄切りネギ、メンマも用意して全てを盛り付ければ……「カイロくんに食べてほしい鶏ガラしょうゆラーメン」の完成!
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麺に絡んだスープが市販のスープに負けない複雑な味になってます!鶏ガラ由来の臭みは野菜のパワーで相殺されたのかまったく無く、これは大成功したかも…!
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チャーシューもプリプリ、色は薄く見えますが、ちゃんと漬かってしっかり味がついていました。
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味玉も8時間ほど漬けていたので、しっかり黄身に味が移ってます。ラーメンに合うー!
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さらに、ラーメン屋さんにありそうなチャーシュー丼も作ってみました。米に合わないはずがない!!!うまい!うますぎる!!!
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さらにさらに、スープを利用してもう1品作れそう。ということで、もやし・人参・ピーマンと細切りにしたチャーシューを炒めます。
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野菜がしなっとしたら鶏ガラスープを入れて、塩コショウで味を整えれば……。
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「スープのスキルツリーを塩ビルド方向に振ったタンメン」の完成!
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炒めた野菜に塩ラーメンスープが合いますねー。ベースのスープがあれば醤油ラーメンも塩ラーメンにもなってくれるのがうれしい。これが自作スープの強さか……!
昼の12時に調理を開始して、ラーメンの形になったのは夜8時過ぎでした。しかし、作業量に見合う味に仕上がったので大満足!そして、味の濃さを完全に自分の好きに作れるという部分、これは完全にお家ラーメンのいいところですね。多分今回のラーメン2種、どちらもお店のラーメンと比べると薄味に仕上げてあります、なぜなら、自分で作った出汁の味を全面に感じたかったから。こういう完全なるワガママにも対応できるのはお家ラーメンならではです。
ラーメンづくり、通しで体験してみるとわかるこの膨大な作業量。しかも店によっては店舗で製麺までしています。世のラーメン屋さんは毎日この作業を繰り返していると思うと、足を向けて寝られません。
ところで、この記事を作るにあたってSteamでラーメン系のゲームって他にあるのかな…?と確認してみたところ……。
『Ramen』ラーメン屋さん運営ゲー。2018年発売なのでもうこの時点でラーメンゲーはあったのですね。
『深夜のラーメン』『VA-11 Hall-A: Cyberpunk Bartender Action』などから着想を得たという、ラーメン屋台のスタッフとしてお店に来るお客さんそれぞれの理想のラーメンを作りながら会話劇を楽しむ作品。
『Chef: Eastern Asia Cuisine』一人のシェフとしてレストランの運営を行うシム。DLCで日本、中国、韓国の料理が追加されています。
『Chef Life - Tokyo Delight』こちらもお店を総合的に運営するタイプのシム系作品。DLCでは日本料理として寿司や天ぷらにくわえてラーメンも作れるようになったようです。
『The Perfect Bowl』近未来的な極寒の惑星でお客さんの求める一杯を作りながら展開するビジュアルノベル風な作品。
『くらげらいふ』ラーメン屋経営&アルバイトのヒロインとNSFWなイチャイチャを楽しむシミュレーション。ゲームの主題を盛大に無視してラーメンづくりに命をかけるプレイスタイルもあるとかないとか。
『Nivalis』サイバーパンクな世界でレストランやナイトクラブを運営する作品…なのですが。ラーメンショップ(ネギラーメンが有名なチェーンのことではなく)も経営できるそう。「2つで十分ですよ」ならぬ「2玉で十分ですよ」とか言うことになるんですかね。
多い!シム系から経営系、さらにNSFWな作品まで、まだ発売前のものを含めてもたっくさん。デジタル世界でもラーメン店は出店ラッシュのようです。
おまけ
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最初のライバル店として悪徳食堂が登場、なんて悪い店名なんだ…。と思ったのですが
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こちらは麺処・Hell on Earthだったので多分向こうの店も同じことを思っている。