今回は、President Studioが開発し2024年8月14日に発売した『Crime Scene Cleaner』のプレイレポートをお届けします。
『Crime Scene Cleaner』とは
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本作は、ゴア表現モリモリの清掃シミュレーター。主人公は、一人娘の高額な医療費を支払うため一介の清掃人から「闇の清掃人」へとクラスチェンジ。マフィアからの依頼を受けて、血を一滴残らず綺麗に拭き取り、散乱した家具を元通りにし、もちろん死体を回収して殺人現場の証拠を隠滅するのがミッションとなります。
なお、Steamでのレビュー総数は執筆時点で4,942件に達し「圧倒的に好評」を獲得。スプラッター映画さながらの凄惨な事件現場や、さまざまなツールを使った清掃作業、シークレット要素の探索など、つい夢中になってしまうゲーム性が支持を得ているようです。
操作、言語、各種設定
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操作は、キーボード&マウスおよびコントローラーに対応。今回筆者はXboxコントローラーを使用しました。操作感は良くも悪くもなく、オーソドックスな手触り。ただ、ハシゴの昇り降りや死体をトラックに詰めたり、一部のアクションでスタックして思うように行動できないことが気になりました。
言語は日本語字幕に対応しています。表現などは特に問題なく、違和感なくプレイできました。グラフィックスは解像度やFPSといった基本的なものから、テクスチャ品質などの高度なものまでカスタマイズ可能です。その他はサウンド、キーボードの設定が行えます。
“闇の清掃人”となって殺人現場をお掃除
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マフィアからの指令を受け、主人公コヴァルスキーは現場近くの「ドヤ街」へとやって来ました。ミッションをこなすには、まずアパート23号室へ入る方法を探します。
最初は右も左も分からない状態ですが、本作はアクティブなクエスト目標や現在地などインフォメーションが常に表示されているので、何をすべきなのか迷うことはありません。
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また、「コーデックス」というチュートリアルを兼ねたデータベースが充実していて、アクションやツールがどんな機能を果たすのかを教えてくれます。例えば、基本動作の「物を拾う/投げる」は掃除の邪魔になるオブジェクトを掴んだり、元にあった場所へ家具を配置したりできます。ゲームが進行する都度、コーデックスが更新されるので非常に便利です。
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さて、次は23号室の鍵を見つけなければなりません。机の引き出しや本棚の奥、倒れた扉の下など、荒れ放題のアパート内をくまなく探します。インタラクトできるオブジェクトが多いので、無駄に色々と持ち上げてみたり、落としてみたり... 本筋とは関係なくついつい遊んでしまうのも愉快でした。
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本作はミッション報酬以外にも、現場で「盗み」を働いて臨時収入をゲットできます。貴金属からあやしいお薬のパッケージまでさまざまな貴重品が手に入り、お金だけでなくスキルツリーで使用するポイントまで追加される素晴らしい仕組み!本業の傍らせっせと探すのも悪くないでしょう。
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棚の奥に隠された「23号室の鍵」を入手し、ついに事件現場へと足を踏み入れます。果たしてどんな光景が広がっているのか。“闇の清掃人”の仕事はここからが本番です。
ちなみに、今回マフィアに殺害された23号室の住人は、近隣から苦情出るほど毎晩大騒ぎして、非常に迷惑な存在だったようです。
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さまざまな清掃ツールを使いこなせ
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売人の部屋は一見小洒落た空間に見えますが、視線を脇にやると大量の血痕と始末人の足跡が……。やはり冗談ではなく、ここは立派な殺人現場です。1秒でも早く家に帰りたいので、すぐに仕事に取り掛かりましょう。
闇の掃除屋としてやることは、「血痕の洗浄」「ゴミの除去」「証拠の入手」「家具の再配置」「死体の回収」の5つで、それぞれの進捗状況はクエスト目標で確認できます。制限時間は特にありませんが、後のミッション報酬額に影響します。仕事は速ければ速いほど良いのです。
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まずは「血痕の洗浄」から清掃作業開始。部屋中に飛び散った血痕を完全に除去するためには「モップ」「スポンジ」「バケツ」「洗剤」など様々な清掃ツールを使用し、それぞれ利点と欠点があるので場面に応じた使い分けが大事です。
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現場には必ずどこかに水源があるので確保し、ツールアイコンからバケツを選択して水を溜めます。そこに洗剤を入れて洗浄液が完成。血で汚れたモップやスポンジを洗い流して清潔に保つことができます。
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モップは主に床を磨くためのツールで、血で汚れにくく広範囲を掃除できます。しかし、カーペットや特定の家具などに使用するとアイテムを損傷させる恐れがあります。
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そこでスポンジの出番です。モップと比較して血汚れの浸透速度が速く、洗浄範囲も狭いのが玉にキズですが、ソファや壁の表面などデリケートなアイテムを綺麗にする場面で重宝します。
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血痕を一滴も残さず綺麗に拭き取るのは、単調ながらも労力のいる作業です。当初はすぐに飽きるんじゃないかと思っていましたが、徐々に血が消えていき、汚れが取り除かれていく様子は、目に見える達成感と充実感に包まれ、気づいたら夢中で清掃活動に勤しんでいました。
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もしもの時は、特殊能力「クリーナーセンス」で拭き忘れがないか確認しましょう。これを使えば付着した血痕や家具の配置場所が一目瞭然で、完璧な仕事をアシストしてくれます。
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血痕を取り去ったあとは「家具を元通りにする」作業です。清掃だけでなく、事件現場から証拠隠滅するには、本来あるべき正しい位置に家具や調度品を再配置してやる必要があるのです。
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そして、散乱しているさまざまなゴミを拾ったり、携帯電話や記念メダルなどターゲットが残した証拠品を集めたりと、確実に仕事をこなしていきます。おっと、貴重品とキャッシュを盗むのも忘れずに。
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そして売人の死体を回収します。どうやらヒットマンに刺殺されたようで、ヒドい有り様。遺体の処分は、プレイヤー自ら担いでトラックの荷台にある「回収ポイント」まで運ぶ必要があります。死体が複数ある場合、現場との往復が結構面倒ですが、最後の大仕事なので頑張りましょう。
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すべてが完了したら、プレイヤーがどれほどの仕事ぶりだったのかを各項目で評価され、それに応じて報酬をゲット。これで一旦、今回のミッションは終わりです。お疲れ様でした。
シークレット探しは遊びゴコロ満載
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メインミッションとは別に「シークレット探し」も楽しい要素のひとつです。ステージには、いくつかの隠された部屋があり、鍵を見つけて入るとアンロックされます。
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部屋の中には、高額のキャッシュやゲーム内で再生可能な音楽テープなど、シークレットならではの貴重なアイテムが手に入ります。
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こちらは敷地内にあるバスケットコートで、ちゃんとボールも転がっていてシュートができます。操作はちょっと難しいのですが、ゴールを入れると……「なぜ遊んでいるのですか?」とメッセージが。ついでに実績も解除されるという、遊び心に溢れたミニゲームでした。
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しかし、楽しいロケーションばかりではありません。先ほどの売人の死体を回収して終わりかと思いきや、奥の部屋では、スリラー映画さながらの恐ろしい秘密が隠されていました……。
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売人にはまた違った種類の「お楽しみ」があり、それはこの「屋根裏部屋」で行われていたようです。
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彼の正体は連続殺人鬼のサイコパス野郎で、女性を縛り虐待して殺すのが趣味のとんでもない男だったようです。急展開にゾッとしますが、見てしまった以上ここも綺麗にしなければなりません。気を取り直し、ふたたびモップで血痕を拭いていきます……ここから先の結末は、ぜひプレイヤー自身で確かめてください。
本作の良かった点は、凄惨な殺人現場を清掃するというユニークな舞台設定、わかりやすく親切なユーザーインターフェイスとチュートリアル、謎の中毒性のある清掃作業、遊び心のあるシークレット探索など、つい熱中してしまうゲーム性がたくさん詰まった作品だと感じました。ゴア要素があるので万人向けではありませんが、「汚いないものが綺麗になっていくこと」に快感を覚えるプレイヤーには特にオススメできる作品です。
タイトル:『Crime Scene Cleaner』
対応機種:Windows PC(Steam)
記事におけるプレイ機種:Windows PC(Steam)
発売日:2024年8月14日
著者プレイ時間:5時間
価格:2,200円
※製品情報は記事執筆時点のもの
スパ君のひとこと
モップやスポンジで現場を綺麗にしていくのが快感!つい夢中で磨いたスパ!