任天堂は「ネットワークサービスにおける任天堂の著作物の利用に関するガイドライン」を更新しました。
このガイドラインは、任天堂が著作権を有するゲームからキャプチャーした映像およびスクリーンショットを利用した動画や静止画等を、個人が適切な動画や静止画の共有サイトに投稿(実況を含む)することや、同社が別途指定するシステムにより収益化することに対して、著作権侵害を主張しないとしており、投稿に際しては本ガイドラインに従う必要があると定めています。
これはインターネットの発展やスマートフォンの普及によるゲーム実況という新たなゲームの楽しみ方が広がったことに伴うもので、2018年に発表され随時更新されてきました。
配信者自身の態度や行動などのモラル向上狙うか
今回更新された箇所は"Q11.「違法または不適切な投稿や公序良俗に反する投稿」には、どのようなものが含まれますか。"であり、内容は以下の通りです。
「違法または不適切な投稿や公序良俗に反する投稿」には、以下のものを含みますが、これらに限定されません。(2024/9/2 更新)
各国の法令に違反するもの
任天堂の知的財産権を侵害するもの
任天堂の商品またはサービスの正常な動作を妨げたり、安全性を損ねたりする行為を伴うもの
意図的にゲームの進行を阻害するなど、複数人でのプレイのゲーム性を損なうと認められる行為に関するもの
攻撃的、侮辱的、猥褻(わいせつ)または他人に不快感を与えると認められる発言や行動に関するもの
不正にコピーされたゲームソフト、改造されたゲームソフト、任天堂の許諾を受けずに任天堂の著作物を利用して制作されたゲームソフト、または不正に入手されたゲームソフトに関するもの
チート、クラッキング、不正アクセス、技術的制限手段の回避、不正な改造またはこれらを可能にする物、ツールもしくはサービスに関するもの
エミュレーターや技術的制限手段を回避するプログラムなど、不正行為からゲームソフトやゲーム機を保護するために任天堂が導入したセキュリティを回避するソフトウェアや装置の使い方に関するもの
通常のゲームプレイでは利用できない映像や画像、音源等を、データマイニング等の方法によりゲームソフトから抽出して利用するもの
「意図的にゲームの進行を阻害するなど、複数人でのプレイのゲーム性を損なうと認められる行為」および「攻撃的、侮辱的、猥褻(わいせつ)または他人に不快感を与えると認められる発言や行動に関するもの」が追加されており、モラルの向上を狙ってか、主に配信者自身の一般的な立ち振舞について例外事項が設けられた形です。
今回の更新について、任天堂は「任天堂の著作物を利用した動画や音楽、静止画を、ネットワークサービスへ投稿される際は必ずご一読ください」とXで呼びかけています。