コナミデジタルエンタテインメントは、探索アクションゲームコレクション『Castlevania Dominus Collection』をPC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S/ニンテンドースイッチ向けに2024年8月28日リリースしました。
本作は、ニンテンドーDS向けに発売された「悪魔城ドラキュラ」シリーズ3作品『悪魔城ドラキュラ 蒼月の十字架』『悪魔城ドラキュラ ギャラリーオブラビリンス』『悪魔城ドラキュラ 奪われた刻印』を収録。さらに、アーケード版『悪魔城ドラキュラ』と、アレンジ版の『悪魔城ドラキュラ Revisited』も収録されています。
また、追加要素としていつでもセーブ/ロードや巻き戻し、ゲームバージョンの切り替え機能などを搭載。図鑑機能や制作時の未公開アートや発売当時のパッケージデザインを収録したギャラリー、自分だけのプレイリストを作れるミュージックモードなど、充実のコレクション内容です。
本稿では『Castlevania Dominus Collection』のプレイレポートをお届けしていきます。
貴重すぎるDS3作品を収録!
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本コレクションに収録されているのは、2005年から2008年にかけてニンテンドーDS向けに発売された作品。3作品とも評価が高い一方、現在プレミア価格で販売されている、入手困難なタイトルであることも知られています(悪魔城シリーズはDS3作に限らないのですが……)。
『Castlevania Anniversary Collection』『Castlevania Advance Collection』も含め、入手難度や対応プラットフォームなど、遊びづらくなっていた作品が現行機向けのコレクションとして復活するのは嬉しい限り。さらに、現行機向けのさまざまな調整も行われているため、とても遊びやすくなっています。
◆『悪魔城ドラキュラ 蒼月の十字架』(2005年)
2003年にゲームボーイアドバンス向けに発売された『キャッスルヴァニア 暁月の円舞曲』(『Castlevania Advance Collection』収録)の続編タイトルで、初のニンテンドーDS向けのシリーズ作品です。前作の戦いから1年後を舞台に、主人公・来須蒼真の新たな戦いが描かれます。
来須蒼真シリーズ最大の特徴は、倒した敵の魂を支配して新たな能力を得るタクティカルソウルシステム。今作では武器と魂を合成させて強力な装備を作るなど、さらに進化したシステムを楽しめます。ニンテンドーDS向けタイトルということでタッチペンを活かした機能も搭載されています。
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◆『悪魔城ドラキュラ ギャラリーオブラビリンス』(2006年)
第二次世界大戦中の1944年に、無数の報われない魂の影響を受け、突如蘇った悪魔城。ヴァンパイアハンターのジョナサン・モリスと魔法使いのシャーロット・オーリンが、事態を収めるために謎多き城内を舞台に活躍します。メガドライブの『バンパイアキラー』(『Castlevania Anniversary Collection』収録)の関連作品です。
ゲームの大きな特徴はジョナサンとシャーロット2人、主人公を活かした「パートナーシステム」です。2人を切り替えながら戦うだけでなく、踏むと起動する仕掛けにパートナーを置いたり、相手の肩を利用して2段ジャンプしたりと、2人で同時に動くという設定を活かしたアクションが満載です。
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◆『悪魔城ドラキュラ 奪われた刻印』(2008年)
ドラキュラに対抗できるヴァンパイアハンターのベルモンド一族が消息を絶った中で、ドラキュラも滅ぼせるという究極の力「ドミナス」を巡る、主人公・シャノアの物語が描かれます。ニンテンドーDS向けの悪魔城シリーズとしては最後の作品です。
万物に宿る力を呪印の形で描く「グリフシステム」が特徴で、シャノアは敵やステージ内で取得する「グリフ」の力を得て攻撃や特殊移動などを行います。シャノアは武器を装備できず、通常攻撃もMPを消費して行うため管理も重要です。また、グリフの組み合わせによって強力な効果も発揮します。
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◆アーケード版『悪魔城ドラキュラ』
1988年に稼働開始したアーケード版の『悪魔城ドラキュラ』です。闇の魔王・ドラキュラ伯爵にさらわれた婚約者を助けるため、主人公・シモンがドラキュラの棲む 悪魔城へ向かうストーリーを描く、ステージクリア型のアクションゲームです。本作はこれまでアーケードアーカイブスなどで移植されています。
そして、本作をベースにしたのが今回初登場となる『悪魔城ドラキュラ Revisited』です。ビジュアルの向上はもちろん、超高難度で知られるオリジナルのアーケード版を“楽しく遊びやすくすること”をテーマに、さまざまなアレンジを施しています。
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現行機向けの最適化で遊びやすい!
今回のコレクションでは、ゲーム内でいつでもセーブ/ロードや巻き戻しといった追加効果があるだけではありません。もともとはニンテンドーDSだったこともあり、2画面やタッチペンなどを活かした要素があった3作の、現行機向けの最適化も行われているのです。
例えば『悪魔城ドラキュラ 蒼月の十字架』には「魔封陣」と呼ばれる、タッチペンで実際に魔法陣を入力するシステムがあります。本コレクションでは、マウスやボタン操作などでタッチペンを動かす・書き込む動作も可能ですが、ゲーム内では操作として「対応するボタンを押す」方式も採用されているのです。細かな部分で遊びやすさへの工夫が光っています。
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また、ニンテンドーDSならではの2画面構成だった部分も、ゲーム内で分割表示することで再現しています。この分割は複数レイアウトから変更可能で、ステータスや敵の情報などを表示させることも可能です。そして、オリジナルのような縦2画面にもできますよ!縦置き対応モニターで遊ぶのも面白いかもしれませんね。
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コレクション性の高いゲームなので、敵の情報表示は非常に便利なものです。あくまでもゲーム内の情報に則した内容なので、アイテムをドロップする敵は情報欄に「????」と表示されるだけで、何をドロップするかは実際に入手できるまではわかりません。そのため、ゲーム内で収集する楽しみは決して損ねません。
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最高のコレクションを楽しんでほしい
もちろん各追加要素も非常に便利なものです。いつでもセーブ/ロードで気軽にゲームを楽しんだり、痛恨のミスや取り逃しを巻き戻したりといった機能だけでなく、各作品ごとの詳細な図鑑機能も用意されています。図鑑は最初からすべて確認できるのでネタバレ注意です。
ギャラリーモードでは貴重なアートや資料だけでなく、当時のパッケージや説明書をいろいろな国バージョンで確認できます。ミュージックモードも各作品素晴らしいもので、アーケード版『悪魔城ドラキュラ』と『悪魔城ドラキュラ Revisited』は、それぞれオリジナル版とアレンジ版も収録されています。
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収録作品や追加要素、現行機向けの最適化など、コレクション作品として最高に充実した内容です。初登場の『悪魔城ドラキュラ Revisited』は、オリジナル版と比べて操作性の向上やアイテム変化など、“楽しく遊びやすくすること”というテーマに偽りがないものでした。ただし、巻き戻し機能は使えないので要注意です!
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『Castlevania Dominus Collection』に収録されているニンテンドーDS向けの3作品は、抜群の収集要素が楽しめる『蒼月の十字架』、2人組ならではの機転と発見が楽しめる『ギャラリーオブラビリンス』、多彩なカスタマイズとストーリーが印象的な『奪われた刻印』と、どの作品も異なる個性が楽しめます。
ニンテンドーDS向けの工夫やシステムに関しても、現行機で遊びやすいよう最適化されていて違和感なく遊べます。また、高難度のアーケード版『悪魔城ドラキュラ』とアレンジ版収録、充実のギャラリー要素と、コレクション作品としての魅力を備えています。今ではプレイ環境を整えるのが困難な作品を、多くの人々が気軽にプレイできるのは非常に嬉しいものです。
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正直なところ、この最高に充実したコレクションを、税込2,750円で購入できることに驚きと感謝しかありません。シリーズファンはもちろん、探索アクション好きの人には是非ともプレイしてほしい作品です!
移植タイトルが嬉しいのはもちろん、現行機向けの最適化もバッチリ!充実のコレクションに大興奮スパ!