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僕は人の顔を覚えるのが本当に苦手で、長年の付き合いである前担当の顔ですら、5回くらい会ってようやく覚えたくらいです。
今回のようなイベントでは何十人というゲーム関係者さんとご挨拶させていただくのですが、顔をしっかり覚えていなければ、二回目以降にお会いする方に「はじめまして~」なんてやらかしてしまうケースも有り得るのです。そんなことが起こらないように、会った人の特徴をメモするようにしているものの、僕の語彙力が乏しいため、だいたいの人の特徴が「優しそう」や「話しかけやすい」とかなので、メモの意味を成していない……!
◆リバーシの常識を破壊する『デビルリバーシ』!
最初に紹介するのは、喜多山浪漫氏が手掛けるPC向けタイトル『デビルリバーシ』!本作は、誰でも知っているあのリバーシに「コマの上に新たなコマを置ける」という常識破りなルールが追加された新たなリバーシだ。
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通常のリバーシの場合、盤の四隅は絶対にひっくり返されない安全地帯だけど、本作では相手のコマの上に重ねて置いて四隅を奪っちゃえるのだ。
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勝敗は取ったコマの数ではなく、ひっくり返した時に得られるポイントで決まる。積み重なった枚数が多い場所ほど得られるポイントも高くなるので、考えなしにコマを重ねまくっていると、相手に高ポイントをごっそり持っていかれるので注意が必要だ。
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その他にも、複数の方向にコマをひっくり返す連鎖や、コマを生贄に捧げて召喚できる“ひっくり返せないコマ”の存在など、戦略性の高いバトルが楽しめそうだ。
ちなみに喜多山浪漫氏は、過去にゲーム会社の社長を務め、退職後は正体を隠して小説家としてデビューした異色の経歴の持ち主だ。実は過去に一度お会いしたことがあり、その際に一緒に写真を撮ってもらっていたので、顔はしっかり覚えている。それに今回はレスラーマスクを装着してブースにいらっしゃるようなので、万が一にも間違えようがないぜ!とブースに行ってみると……
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喜多山浪漫氏を含むスタッフが全員同じマスクを装着していた!ど、どれ……?
『デビルリバーシ』はPC(Steam)向けに近日配信予定です。
◆狂気と笑いが交差するADV『Dream Channel Zero』
次に紹介するのは、Fuming氏が手掛け、Odencatから発売される『Dream Channel Zero』!本作は、ゲームの世界に引き込まれた青年アキラが、フードを被った少女ルミコや、狂気と笑いをはらんだ様々なキャラクターと出会うアドベンチャーゲームだ。
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郵便受けに届いていた“Dream Channel”と書かれたゲームを起動したアキラは、突如ゲームの中に吸い込まれてしまう。
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ゲームの世界で最初に出会った謎の男によると、この世界から抜け出すためにはクリア条件を満たす必要があるようだ。
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フィールド上にはいくつかのマス目があり、止まったマス目によってイベントが発生する。
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パイナップルの怪人のような敵が現れてバトルが始まった!カーソルを動かして怪しい部分を見つけ出し、ボタンを押して攻撃するんだけど、画面写真を撮影していたらやられてしまった!ゲームオーバーだ。
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このコンティニュー画面は……某ベルトスクロールアクションのコンティニュー画面のパロディか!本家の方はコンティニューに成功すると、どこからともなく降ってきたナイフが爆弾の導火線をカットして助かるんだけど、本作の場合はツバを吐きかけて自力で消火する。おじさんの必死な顔とツバの汚さがツボにはまってしまった。
パイナップルの敵やツバ吐きおじさん以外にも、個性という言葉で括れないほどぶっ飛んだキャラクターたちがぶっ飛んだ行動を巻き起こしていく。
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中でも一番のお気に入りキャラクターが、フィールドを塞いでいる岩を破壊するためにカードから召喚されたこのおじさんだ。寿司屋の大将のような見た目のおじさんがどうやって岩を壊すのかと思ったら、汗ダラダラの緊迫した面持ちでブルドーザーでやってきた!
このあとも、個性という言葉で括れないほどぶっ飛んだキャラクターたちがぶっ飛んだ行動を巻き起こしていく。20分ほどの試遊版の範囲内でもヤベー奴が盛り沢山だ。
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普段の僕は、ゲームや漫画を楽しんでいても声を出して笑うタイプではないんだけど、本作はプレイしながら笑みを隠しきれなかった。スタッフの方も「なんだこの怪しげなおっさんは……」と思ったことだろう。製品版が楽しみなゲームがまたひとつ増えたな!
『Dream Channel Zero』は、PC(Steam)向けに2024年に配信予定です。
¥5,636
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)