『月姫』アルクェイドのモデルとされる人物、詳細23年越しに明らかに―海外ファンの調査、実を結ぶ | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

『月姫』アルクェイドのモデルとされる人物、詳細23年越しに明らかに―海外ファンの調査、実を結ぶ

本人はアルクェイドの存在を知らなかったといいます。

ゲーム文化 カルチャー
『月姫』アルクェイドのモデルとされる人物、詳細23年越しに明らかに―海外ファンの調査、実を結ぶ
  • 『月姫』アルクェイドのモデルとされる人物、詳細23年越しに明らかに―海外ファンの調査、実を結ぶ
  • 『月姫』アルクェイドのモデルとされる人物、詳細23年越しに明らかに―海外ファンの調査、実を結ぶ
We Found the Model for Arcueid After 23 Years
byu/ali94127 ingrandorder

TYPE-MOONが2000年に公開した伝奇ビジュアルノベル『月姫』に登場する「アルクェイド・ブリュンスタッド」のモデルとなった人物を発見したと海外ファンが報告しています。

アルクェイドのモデルとなった人物を発見したと報告する海外ファン

アルクェイドのキャラクターデザインについては、TYPE-MOONが2001年ごろに公開したスタッフ座談会内で、武内崇氏が当時からおよそ6年前(1995年ごろ)に目にしたというファッション雑誌に掲載されていた人物がモデルであると明かされていました。また、その人物の画像も掲載されていましたが、「この方、今も現役なんでしょうか?その後の彼女を見てみたくもあり…」とのコメントが添えられており、開発陣も名前等を把握できていなかったことが伺えます。

『月姫 -A piece of blue glass moon-』より

この人物の正体を長らく探り続けていたという投稿主ですが、手掛かりを得ることはできていなかったとのこと。ところが、ネット上で謎の人物として有名だった「Celebrity Number Six」の正体を探り当てたとされるRedditユーザーに協力を求めたところから事態は急展開を迎えます。

そのユーザーは、顔画像の検索に特化したサービスを利用して、わずか1日でアルクェイドのモデルと同一と思われる人物が掲載された雑誌の表紙を発見。その雑誌は日本で1996年3月号として発売されており、武内氏が目にしたという時期とも近しいものでした。

そして更なる調査の後、その雑誌のモデルがカナダ人のAmanda Dyerさんであることが判明。2018年に海外メディアSassy Mama Singaporeのインタビューに応じており、16歳の頃からプロのモデルとして東京やパリ、ニューヨークを転々としていたと発言していました。

その後、投稿主はAmanda DyerさんにFacebookを用いて連絡を試みたとのこと。2001年にスタッフ座談会に掲載された画像を共有したところ、自分自身の写真であるとの返答を得られたといいます。Amanda DyerさんはTYPE-MOONやアルクェイドについては知らなかったものの、連絡を取ることに興味を示しているようだったとして報告を締めくくっています。

23年以上の時を経てモデルとなった人物を探し当てたファンの執念もさることながら、技術の進歩のおかげともいえそうなこの発見。また、自分の知らないところで自らをモデルとしたキャラクターが人気を集めていると知らされるのも中々貴重な経験といえるかもしれません。


真月譚 月姫(1) (電撃コミックス)
¥594
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
月姫 -A piece of blue glass moon- - Switch
¥5,750
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
《kamenoko》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

ゲーム文化 アクセスランキング

  1. 『モンハンワイルズ』きっかけにSNSでゲームの「ストーリースキップ」が話題に。あなたはストーリーをじっくり読みたい派?それとも早くゲーム部分を遊ばせてほしい派?

    『モンハンワイルズ』きっかけにSNSでゲームの「ストーリースキップ」が話題に。あなたはストーリーをじっくり読みたい派?それとも早くゲーム部分を遊ばせてほしい派?

  2. GDC会場はリンゴ1個が800円!水が1,100円!!まともな食事は3,000円以上から!!!孤独の取材メシレポート

    GDC会場はリンゴ1個が800円!水が1,100円!!まともな食事は3,000円以上から!!!孤独の取材メシレポート

  3. 『GTA5』用の『GTA6』マップModを制作者が不満もあるけど削除。テイクツーが突如、著作権侵害を理由にYouTube動画を削除したため

    『GTA5』用の『GTA6』マップModを制作者が不満もあるけど削除。テイクツーが突如、著作権侵害を理由にYouTube動画を削除したため

  4. 『Ghost of Tsushima』の舞台、対馬にある和多都美神社が観光目的での参入禁止に―オーバーツーリズム訴え「崇敬者」のみ受け入れる姿勢

  5. 偽物溢れるレアゲー界隈…なら開発者が偽物認定すればいいじゃない!?開発者による「偽物認定証」付き『SM調教師瞳』シリーズが販売され秋葉原では即日完売

  6. 雨ニモマケズ、凍結ニモマケズ…災害を生き延びた“Steam Deck”。なんとディスプレイもコントロールも問題なし

  7. 新たなフロンティアで暮らすローポリ・ディストピアRPG『beta decay』2025年早期アクセス実施予定!

  8. 『鋼嵐』はスクウェア・エニックスが関係して作られたものではない―開発中止『フロントミッション』アセット不正流用の訴訟について

  9. 『FF7 リメイク』ティファは当初、もう少し心の影がにじみ出た表情だった―公式Xによる解説投稿が興味深い

  10. 開発中止『フロントミッション』アセットを不正流用したとし『鋼嵐』をスクウェア・エニックスが提訴へ

アクセスランキングをもっと見る

page top