作品ファンはもちろん、新規プレイヤーに『サガ』入門としても遊んでほしい!名作RPGリメイク『ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン』開発インタビュー | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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作品ファンはもちろん、新規プレイヤーに『サガ』入門としても遊んでほしい!名作RPGリメイク『ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン』開発インタビュー

PC/PS5/PS4/スイッチ向けに2024年10月24日(Steam版は10月25日)リリース予定です。

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作品ファンはもちろん、新規プレイヤーに『サガ』入門としても遊んでほしい!名作RPGリメイク『ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン』開発インタビュー
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スクウェア・エニックスは、PC/PS5/PS4/ニンテンドースイッチ向けRPG『ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン』を、2024年10月24日(Steam版は10月25日)にリリース予定です。

本作は、1993年に発売されたスーパーファミコン用ソフト『ロマンシング サ・ガ2』の、初となるフルリメイク作品。3Dグラフィックへの変更やバトル・成長システムの現代化、ボイス対応にくわえ、難易度変更などの機能を搭載、より遊びやすく再構築されています。本作のプレビュー記事も掲載中です。


Game*Sparkでは『ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン』のプロデューサー・田付信一氏へのインタビューを実施。本作ならではの新たな要素や変更点、初のフルリメイク作品となったゲームへの思いなどをお聞きしました。本稿では、その内容をお伝えしていきます!

『ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン』開発インタビュー

―― 『ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン』で『ロマンシング サ・ガ2』をリメイクすることになった製作経緯と、本作のコンセプトについて教えて下さい!

田付氏 経緯としては、自分が2020年に発売した『聖剣伝説3』のリメイク作品『聖剣伝説3 TRIALS of MANA』のプロデューサーを担当していて、発売後に開発チームと「次はどんなタイトルをやろうか」と模索していたんです。

そんなときに、サガのチームから『ロマンシング サ・ガ2』を『聖剣伝説3』みたいにリメイクできないかと声をかけられたんです。それが開発のきっかけになりましたね。

基本的に『ロマンシング サ・ガ2』は当時はもちろん、現代でもユニークなゲームだと思うんです。なので、オリジナル版からの「皇帝継承」「閃き」「フリーシナリオ」といった“サガ”らしい部分を残しつつ、グラフィックやシステムを現代風にしよう、というのが『ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン』のコンセプトです。

―― 『ロマンシング サ・ガ2』は「皇帝継承」「閃き」「陣形」など、さまざまなシステムの原点になっている作品だと思います。そういった面での開発チームの思いというのはありましたか?

田付氏 そうですね。開発スタッフとしても原作ファンが多いのでモチベーションは高いと思います。

――今回のリメイク発表について、ファンの方々の反応はどうだったでしょうか?

田付氏 やはりサプライズだったので「驚いた」という声が多かったですね。原作ファンの方々からも、たくさんの温かい声を頂いています。

――本作ではキャラクターボイスが付いています。各クラスには8人のキャラがいますが、それぞれのキャラでボイスの違いなどはあるのでしょうか?

田付氏 クラスごとのボイスは同じですね。もし全員変えたり、他のNPCのボイスを変えた場合は300人分近いボイスデータになってしまうので、ちょっと大変ですね(笑)

――オリジナル版で、同クラスでもキャラごとにステータスや「閃き」の違いがありました。リメイク版でもキャラの異なる個性を楽しめるのでしょうか?

田付氏 そうですね、もちろんキャラごとに個性はあります。そこはかなりオリジナルに近い感覚で楽しめるのではないかと思います。

――(わざとキャラを殺して)順番を調整する、といったプレイも可能ですか?

田付氏 我々として推奨したくないのですが、理論上としては可能ではあると思います。

――最大の魅力ともいえる「フリーシナリオ」について。今作ならではの新たなルートが用意されたりするのでしょうか?

田付氏 基本的な「フリーシナリオ」のベースとなる部分は変えていません。ただし、グラフィックが2Dから3Dになったことで違和感が出ることもあるので、少し台詞を変えたり追加している部分もあります。

あと、少しオリジナルと違っているルートもありますが、基本的な大きなストーリーは変わっていません。オリジナル版の『ロマンシング サ・ガ2』に近いような、かなり自由な遊び方ができるようになっていますよ。

――皇帝の退位システムは面白いですね。作中の「伝承法」は死ぬことで次代に伝える、というイメージがありました。

田付氏 そこに関して、作中で「死ななきゃならない」という説明がないと思います。

オリジナル版でも皇帝が退位するイベントがありますし、行方不明になるイベントなどがありますが、それでも次代に継承されています。なので、継承に関しては、死が必要であるということはないと解釈しています。

――皇帝の退位が2回連続でできないというのは、システム上の攻略しやすさを防ぐためなのでしょうか?

田付氏 そうですね、何度も退位できてしまうと、例えば、まず全員退位させて陣形を集めてから攻略を進める、みたいなプレイができるようになってしまいます。

開発としてはそういった遊び方を推奨したくはないので、退位については制限を設けさせてもらいました。

――戦闘中にプレイヤーが「連携」を発動可能になったことで、戦略が大きく変わりそうです。このシステムを導入した理由を教えて下さい

田付氏 まず、原作の戦闘システムだけだと、現代では少し物足りないのではないかと思いました。プレイヤーが戦闘中に考えることを増やす狙いで、より深い戦略を練られるようになっています。

――戦闘では、オリジナル版でのターンの最初に行動を入力するもの、キャラクターの行動順ごとに入力する形式に変更されています。こちらも、かなり変化が起こりそうですね。

田付氏 オリジナル版は5人同時に行動を入力しなければならず、戦闘についてかなり先の未来まで読まなければならなかったと思います。敵が1人しか残ってないのに「でたらめ矢」を使うことになったり、それって遊びとしては無駄が多いなと思うんです。

『ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン』の戦闘システムでは、1人1人の行動を状況に合わせて変えられます。タイムライン上に敵の行動が見えるようになっているので、危険な行動に対処したりと、より細やかな戦略を立てられるようになっていますね。

――カウンター系や防御系の技はかなり使いやすくなりそうですね。

田付氏 カウンター系の技であれば、発動したら次の自分のターンまで備えることになります。連続的に攻撃が来る場面などでは、カウンター系の技や「パリイ」などの防御技は便利かもしれませんね。

――オリジナル版の「陣形」には、パーティーの行動順に変化を及ぼすものがありましたが、今作でも影響がありますか?敵より遅く行動する「ムーフェンス」など、相手の行動が見れることで有利になりそうなイメージです。

田付氏 「陣形」による行動順の影響は『ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン』にも当然残っています。

ただ、未来を読みやすい今作のシステムの場合、5人が固まって行動する「陣形」にすることで、咄嗟の状況に対応できなくなるデメリットが生じる可能性があります。例えば敵の攻撃でピンチになってすぐ回復したり、そういった行動ができなくなってしまいます。

プレイスタイルにもよりますが、固まって行動することは“敵の行動に何もできなくなる”ことにもなるので、上手く運用してもらえればと思います。

――技にこだわれば『サガフロンティア』以降恒例となっている面白い連携技名なども狙って作れるでしょうか?

田付氏 特に制限自体は設けていないので、頑張れば色々と作れるのではないかと思います。

――『サガフロンティア』にあった「乱れ雪月花」のような特殊条件な連携技なども用意されているのでしょうか?

田付氏 『ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン』では、そういった特殊な連携技は採用していませんね。

――隠された宝箱など、オリジナル版およびリマスター版のテクニックや知識は活用できるものはありますか?

田付氏 原作の知識は使えるものも多いです。ただ、今回のグラフィック変更やシステム変更に合わせて変わっているものもあるので、そこは旧作を楽しんだユーザーにも、それが正しいのかどうかは実際に確かめてもらえればいいかな、と思っています。

――難易度選択など、ゲームを誰でも遊びやすくする工夫が見られます。『ロマンシング・サガ2』は隠しパラメータなども多い作品でしたが、リメイクにあたり遊びやすくした部分は他にどのようなものがあるでしょうか?

田付氏 オリジナル版は敵の弱点であったり地相だったり、色々な設定があるのですが、それはユーザーには簡単にわからなくなっていました。そういった情報はわかりやすく表示できるようにしています。

また、シナリオ面でも「どうやったらフラグが立つのか」など、本当にフリーシナリオすぎてわかりにくい部分もありました。2DならすべてのNPCに話しかけるのも容易でしたが、今作の3Dだとそれも大変だと思うので、重要なNPCには「!」を付けるなどの調整を行っています。

ほかにも「今どれだけ七英雄を倒しているのか」「帝国領土はどれくらいなのか」などの情報を表示したり、イベントの進捗状況などもわかりやすくなっています。マスターレベルや敵の勢力レベルなど、“ゲーム内で存在していたけど見えていなかったもの”を視覚化することを重要視しています。

――最後に『ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン』の魅力と、ファンの皆さまへのメッセージをお願いします!

田付氏 『ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン』は、原作ファンの人にとっては懐かしさや再体験もあり、その上で、これまでになかった新しい体験ができるようになっています!

そして本作は新規プレイヤーの方にも触ってほしい作品と思っています。『サガ』シリーズは種類が多く、ユーザーから「どれから遊んだらいいかわからない」という声も多かったんです。そこで是非とも『ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン』に触れてほしいなと。

今作は情報をわかりやすくしたり、難易度設定ができたりと、さまざまな設定を用意しています。通常のRPGを遊びたい人、ストーリーを楽しみたい人、やりごたえのあるプレイを求める人、色々なニーズに合わせた遊び方が楽しめるようになっているので、是非ともプレイしてみてください!

さらに体験版の配信もはじまっているので、まずはこちらを触っていただければ嬉しいな、と思います。

――ありがとうございました!


本日(2024/9/19)より、本作の序盤を楽しめる体験版の配信もスタートしています。体験版ではゲームの冒頭から、七英雄のひとり・クジンシーとの最初の戦闘までがプレイ可能で、セーブデータを本編に引き継ぎ可能です。

『ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン』体験版情報はこちら

『ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン』は、PC(Steam)/PS5/PS4/ニンテンドースイッチ向けに2024年10月24日(Steam版は10月25日)リリース予定。現在各プラットフォーム向けに予約受付中です。


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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
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《Mr.Katoh》

酒と雑学をこよなく愛するゲーマー Mr.Katoh

サイドクエストに手を染めて本編がなかなか進まない系。ゲーマー幼少時から親の蔵書の影響でオカルト・都市伝説系に強い興味を持つほか、大学で民俗学を学ぶ。ライター活動以前にはリカーショップ店長経験があり、酒にも詳しい。好きなゲームジャンルはサバイバル、経営シミュレーション、育成シミュレーション、野球ゲームなど。日々のニュース記事だけでなく、ゲームのレビューや趣味や経歴を活かした特集記事なども掲載中。

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