ライアットゲームズは、タクティカルシューター『VALORANT』におけるチート対策の現状を報告しました。
「Ranked Rollback(仮称)」機能が開発中
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チート対策ソフトウェア「Vanguard」チームでデータエンジニアを務めるJose “the3” Chavez氏による投稿では、『VALORANT』のチート対策の現状について語られています。過去4年間でのバン総数はチート使用だけで360万アカウント以上であったことや、最近は自動検出の果たす役割が大きいということ、Windows内蔵のセキュリティ機能を有効化してもらうことで「それをチートしないという約束」にするという「VAN:RESTRICTION」についての話を読むことができます。
またそうした話の中でチーターを検出しても即座にバンしないことでチート開発プロセスを鈍化させているという内容もでていますが、その対策によって苦しめられるプレイヤーがいることにも触れています。そうしたチーターがバンされるまでに受けた被害については、対象チーターのバン措置後に巻き戻す機能である「Ranked Rollback(仮称)」を開発中であることが明かされています。これについては「チーターがゲームから追い出され、被害を受けたプレイヤーが正当なランクアップの権利を回復するこの機能は、両アカウントをあるべき姿にするもの」とも説明されています。
初リリースのコンソール版でどのようにチート対策に取り組んだのか
ライアットゲームズにとってコンソールゲーム初リリースであったという本作コンソール版についても言及。コンソールでのチート検出に関する経験が少ない中で、キーボード&マウスの使用が大きな問題であることは調査して即座に理解したとしています。
PC版とコンソール版のクロスプレイを実装しない決断と、コンソール版でのキーボード&マウス禁止だけでシンプルには解決しなかったというこの問題について、他社からデータを買い上げたという憶測について否定。実際に社内プレイテストで徹底的にチートし続けてデータを集めたということです。結果としてコンソール版のリリース時からチート検出と処置を実施できたと報告しています。
投稿の最後にはチーターはアカウントを盗んで使っていることが多いと実情を説明したうえで、プレイヤーにパスワードの更新と2要素認証の有効化を呼び掛けています。
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