90年代。この時代はスーパーファミコンとプレイステーションがセンセーショナルを巻き起こし、また数多くのロボットアニメも制作されていました。
そんな90年代の「いいとこ取り」とも言うべき作品『(インティ・クリエイツ)が、東京ゲームショウ2024で公開されました。
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時として悪く言われてしまうこともある90年代カルチャー。しかし、90年代の日本は不景気に対する不安を背にしながらも、新しい価値観を見出そうとしていた時代です。そこには独特の世界観が存在し、今につながる「ゲームの雛形」もこの時代に確立されました。
そんな90年代カルチャーを盛り込んだ『精霊機 フレイリート』を、1984年生まれ(90年代育ち)の筆者がプレイしてみました!
懐かしのトップビューアクションRPGを彷彿
筆者の生年月日は1984年10月11日。小学校入学は1991年4月、卒業が1997年3月です。
スーパーファミコン全盛期からPS1の登場までが、筆者にとってはまるまる小学生時代。この時期の名作ソフトも、そして人気を博したアニメも、筆者は一通り触っています。
90年代のゲームは、技術的進化により「途中で視点が変わる」という仕掛けの作品が数多く登場するようになりました。トップビュー、サイドビュー、そしてFPV。状況に応じて視点が変化するのは現代では常識的なギミックですが、当時としては「1本の中に複数のゲームが入ってる!」という捉え方でした。
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『精霊機 フレイリート』でも、そのような視点の切り替えが実装されています。
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まずは主人公の勇人が剣を取って戦うトップビューパート。これは90年代の『ゼルダの伝説』シリーズや歴史的名作『聖剣伝説2』を連想させるデザインで、通常攻撃や三段攻撃、チャージ攻撃で敵を蹴散らしていきます。雑草が燃えて、そこから回復アイテムが出てくるあたりも90年代っぽい!
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錠のかかった扉がいきなり登場し、その扉を開けるための鍵を探し回らなければならない点も90年代のトップビューアクションをリスペクトしている……というより、90年代作品そのもの!
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まるで「ゴエモンインパクト」!
ステージが進むと、勇人は意思を持ったロボット「フレイリート」に搭乗し、巨大化した敵と戦います。
これはボス戦という位置付けのようですが、ここでパイロット視点の戦闘に移行。画面下部にはコクピット、上部には敵の体力ゲージ……って、これ『がんばれゴエモン』シリーズのゴエモンインパクトじゃないか!?
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ロボットの移動自体は操作することはできず、あくまでも敵に照準を合わせることで攻撃を当てる単純な操作は、しかし90年代前半においては画期的なものでした。
また、ゴエモンインパクトの百裂パンチやキセルボムのような一発逆転の必殺技も用意されています。インティ・クリエイツ曰く「レトロかっこいい演出」もあり、少年時代の記憶が蘇ってくるようです。
男の子の心をくすぐるデザインの剣と必殺技とロボット。いやー、あの頃に戻りたい!
悪役っぽい悪役登場!
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90年代の少年向けアニメは、「一目でそいつがどんな役割か」が把握できるようになっています。
『精霊機 フレイリート』も例外ではなく、悪役とそいつが乗るロボットは濃い紫色を基調にした「いかにも悪役」なデザイン。最初の戦闘では倒し切れず、捨て台詞を残して去っていく様子もまさに90年代!!
ついでに言えば、フレイリートのデフォルトされた感じのデザインも90年代ロボットアニメそのものです。こんな感じのかっこ可愛いロボット、ありましたよね!?
そんな『精霊機 フレイリート』は、2024年冬に発売予定としています。