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ライアットゲームズは2024年10月4日(金)、人気タクティカルシューター『VALORANT』のeスポーツリーグ「VCT」より、チーム「Bleed Esports」を除名とすることを発表。これをきっかけにBleed Esportsの別部門のコーチが給与未払いを告発や法人登録抹消の疑惑が浮上しています。
◆Bleed Esports除名で浮上した給与未払い問題、CEO行方不明の疑惑も
Bleed Esportsは2024年より『VALORANT』のアジアリーグ「VCT Pacific」に参加。2年間の参加が認められていましたが、今回の発表により突然除名処分となりました。ライアットゲームズは除名について「チーム参加契約により定められている重大な報告義務およびその他重要な責務の遵守を怠ったため」と発表しており、具体的なことは明かしていません。
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ライアットゲームズによる発表のあと、同チームの『Counter-Strike 2』部門のコーチkassad氏も給与未払いなどを告発。具体的には給与が最大4ヶ月支払われない、移籍金やブートキャンプの費用などが支払われていないとし、同氏および選手らがブートキャンプ費用を負担して練習していたことなどを明かしています。
なお、チームの公式Xでは給与の支払いは行われていると声明を発表するも、kassad氏は他メンバーの未払い額を提示しつつ「嘘をつくな」と痛烈に批判しています。
また、同チームの『レインボーシックス シージ』部門のTerdsta選手も35,000ドルの給与未払いを告発。配信業などを実施しなければ生活もままならない現状を説明し、2023年6月の加入からたびたびこの問題に悩まされてきたとしています。また、チームCEOであるMervyn Goh氏は行方をくらましているとのこと。
さらに、海外ジャーナリストのTanmay氏は、Bleed Esportsが2023年11月にシンガポールの会計企業規制庁の登録から抹消され、ここ1年近く法人ではなかった疑惑が浮上していることなどを報告。さらなるスキャンダルに見舞われています。選手たちへの未払い問題は解消されるのかや稼働する部門の行く末に注目が集まります。