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Valve公式の携帯用ゲーミングPCとしてすっかり市民権を得た感がある「Steam Deck」ですが、少なくとも毎年新モデルを発売する予定はないというSteam Deck開発者の発言が海外メディアPCGamerに掲載されています。
パフォーマンスが飛躍的に向上した「Steam Deck 2」には取り組むが、その実現には数年かかる予定
初代「Steam Deck」が2022年に発売され、そのバージョンアップ版となる「Steam Deck OLED」が2023年に発売されたことで、Valveは「Steam Deck」を毎年のペースで新モデルを出すつもりではないか?と一部のユーザーから推測されていました。
しかし、開発者によれば「Steam Deck OLEDはSteam Deckの続編ではない」という意識であったそうで、またバージョンアップを毎年行うつもりではないことをSteam Deckの開発者であるLawrence Yang氏は述べています。
毎年価格を上げるつもりはありません。そうする理由はありません。そして、正直に言って、私たちの観点からすると、ほんの少しだけ改善しただけのものをこんなに早く出すのは、お客様に対してあまり公平ではありません。ですから、私たちは、バッテリー寿命を犠牲にすることなく、コンピューティングの世代的な飛躍を待ってから、Steam Deckの本当の第2世代を出荷したいと思っています。
また、もう1人のSteam Deck開発者であるYazan Aldehayyat氏は以下のように述べています。
私たちが今後取り組む次のものはSteam Deck 2だと思います。第2バージョンを作るには、同様のパワー範囲と重量、バッテリー寿命を維持しながら、大幅な性能向上を実現する必要があります。それは来年や再来年には実現しません。おそらくそれ以上かかるでしょう。Steam Deck Liteのようなものは検討されていません。
開発者2名の話を総合すると、「Steam Deckの新モデルを毎年出すようなことはない」「Steam Deck 2には取り組むが、その登場は数年後になるだろう」という事になります。ともかく、今すぐSteam Deckのモデルチェンジが行われるという心配をする必要はなさそうです。