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テック系の情報を主に扱うTechPowerUpは、インテル新世代CPU「Core Ultra 9 285K」の複数のゲーム作品を含むベンチマークの結果を公開しました。
Cinebench 2024では良好な結果を出しているもののゲーミング性能は非常に低いとのことです。
レビュー解禁で衝撃の結果が判明、10月25日発売の期待の新CPUの実力は…。
インテルの新世代CPU「Core Ultra 9 285K」は、Core Ultra 200Sシリーズの最上位モデルとなる同社の新世代デスクトップ向けCPUです。
PコアとEコアの2種併用という「big.LITTLE」型は踏襲しつつ、それぞれLion Cove(Pコア)とSkymont(Eコア)という新アーキテクチャを採用。
また、2002年の「NetBurst」マイクロアーキテクチャでの実装以降長年採用されてきた「ハイパースレッディング」に非対応となるなど、従来モデルから大きく変化しているのが特徴です。
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この「Core Ultra 9 285K」ですがレビュー解禁を受け、複数メディアがベンチマークなどをまとめた記事を公開。テック系の情報を主に扱うTechPowerUpも同様にベンチマークの結果を公開しました。
それによれば唯一『Marvel’s Spider-Man Remastered』を除いては前世代およびAMDの競合製品に惨敗、使用率の高いFHD解像度では電力制限を解除した状態で「Ryzen 5 9600X」に劣る相対性能となるなどゲーミング性能では非常に残念な結果となっています。
なお、「Core Ultra 9 285K」はCinebench 2024ではマルチコア2448ポイント、シングル143ポイントとトップの性能で、レンダリング性能などを測るBlenderで54.9秒、処理時の消費電力は235Wで動作温度88.2度となっており、281Wで87.5度の「Core i9-14900K」より50W近く省電力ながら同程度の発熱となっています。
また、一部アプリケーションでクラッシュなどの不具合発生も報告していることからアプリケーション側の対応状況も今のところ完全ではない模様です。
記事によれば少なくともゲーミングには不向きという結果となっており、ゲーミング主体のゲーマーには現状乗り換えを急ぐほどの魅力はなさそうではあります。となると次はAMDの「Ryzen 7 9800X3D」が注目対象、ゲーミング性能でどれほどインテルを突き放せるかが重要と言えそうです。
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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
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