クリックしてガンガン徳を積め!サイケなビジュアルと仏像が融合した『仏陀摩真』…“仏の教え”に対するガチな信念もチラリ【東京ゲームダンジョン6】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

クリックしてガンガン徳を積め!サイケなビジュアルと仏像が融合した『仏陀摩真』…“仏の教え”に対するガチな信念もチラリ【東京ゲームダンジョン6】

「仏カード(菩薩確定)」というパワーワード。

連載・特集 プレイレポート
クリックしてガンガン徳を積め!サイケなビジュアルと仏像が融合した『仏陀摩真』…“仏の教え”に対するガチな信念もチラリ【東京ゲームダンジョン6】
  • クリックしてガンガン徳を積め!サイケなビジュアルと仏像が融合した『仏陀摩真』…“仏の教え”に対するガチな信念もチラリ【東京ゲームダンジョン6】
  • クリックしてガンガン徳を積め!サイケなビジュアルと仏像が融合した『仏陀摩真』…“仏の教え”に対するガチな信念もチラリ【東京ゲームダンジョン6】
  • クリックしてガンガン徳を積め!サイケなビジュアルと仏像が融合した『仏陀摩真』…“仏の教え”に対するガチな信念もチラリ【東京ゲームダンジョン6】
  • クリックしてガンガン徳を積め!サイケなビジュアルと仏像が融合した『仏陀摩真』…“仏の教え”に対するガチな信念もチラリ【東京ゲームダンジョン6】
  • クリックしてガンガン徳を積め!サイケなビジュアルと仏像が融合した『仏陀摩真』…“仏の教え”に対するガチな信念もチラリ【東京ゲームダンジョン6】
  • クリックしてガンガン徳を積め!サイケなビジュアルと仏像が融合した『仏陀摩真』…“仏の教え”に対するガチな信念もチラリ【東京ゲームダンジョン6】
  • クリックしてガンガン徳を積め!サイケなビジュアルと仏像が融合した『仏陀摩真』…“仏の教え”に対するガチな信念もチラリ【東京ゲームダンジョン6】
  • クリックしてガンガン徳を積め!サイケなビジュアルと仏像が融合した『仏陀摩真』…“仏の教え”に対するガチな信念もチラリ【東京ゲームダンジョン6】

2024年10月27日、東京・浜松町にてインディーゲーム開発者が作品をお披露目するイベント「東京ゲームダンジョン6」が開催されました。本記事では『仏陀摩真』のプレイレポートとインタビューの模様をお届けしていきます。

インディーゲーム展示イベント「東京ゲームダンジョン」現地レポート記事はこちらから!

『仏陀摩真(ぶっだましん)』は今回の「東京ゲームダンジョン6」でも異彩を放っていたタイトル。『クッキークリッカー』ライクではありつつも、クリックして溜まるのは仏教における「徳」という、かなり風変わりなゲームです。レインボーに光る仏陀像がサイケデリックでとってもいい感じ。会場にはゲームと「木魚」を連結し、木魚を叩くことで徳を積めるというナイスな仕掛けも用意されていました。

ゲームの目的はひたすら仏像をクリックして徳を積んでいくこと。徳が万単位で増えていくので色々と助かりますね。一週間に一度弥勒菩薩が降臨するらしく、それが一定の目標になりそうです。ある程度ゲージが貯まれば「マニ車」を回すことも可能で、このチャレンジによって徳を一気に積んでいくこともできます! ちなみにマニ車とは、「1回転が読経1回分に相当する」という仏具のこと。

コレクション要素もあり、ガチャを回すことによって様々な神仏をコレクションすることもできます。「仏カード(菩薩確定)」と書かれたガチャ画面がインパクト強め。

そしてここでレアリティを決めるのは知名度ではなく「仏様の位」。不動明王が出ても「明王」であるため龍樹菩薩の方がレアリティが高いというわけです。筆者が引かせてもらった際には、なんと有難いことに大日如来様にお越しいただけました! これは最も位の高い仏様ということで、もちろん最高レアです。

BGMには仏様の教えを曲として落とし込んだ様々なジャンルのBGMが流れるほか、本職のお坊様に頼んだというお経も用意されているようです。ホーム画面もカスタマイズでき、様々な仏像や背景エフェクト、さらにはタップ時の音声まで「木魚」「おりん」などから選べるというこだわりの仕様でした。

筆者が「これは様々なシーンで活用できるぞ!」と感じたのは、「推仏」を自ら選べるという点。画像をアプリ内にアップロードして、好きな仏様で徳を積めるようです。もちろん可能性を広げれば、仏様のように推している存在を配置することもできるでしょう!

……と、ここまでレポートしていくと“ひたすらサイケデリックなエンタメ”という印象の『仏陀摩真』ですが、サークル「ナンダコレ」へのインタビューで聞けたのは「仏の教えに対する真摯な姿勢」でした。“あくまで『仏陀摩真』はエンタメアプリ”と言われつつも、“仏の教え”をカジュアルに、ゲームに落とし込む信念を感じたインタビューをお届けします。


――まずは『仏陀摩真』制作のきっかけについて教えてください。

ナンダコレ:『仏陀摩真』制作のきっかけとなったのは、デスクに置いてある「キラキラ光っている仏像」ですね。これは中国で2011年頃に製作された「ブッダマシーン」というものなのですが、この中にはいろんなお経がバリエーション豊かに入っているんです。100から150種類くらいでしょうか。

以前から知っていたのですが、昨年「色々しんどい」と思っているときに頼りたく「10年くらいたってるのでブッダマシーンもアプリ化されているだろう」と色々調べてみたら、ブッダマシーンのアプリが存在しないんです。10年も経っているのに! 「(ブッダマシーンのアプリもないような)そんな世界を俺は望んでいない!」と思ったのが開発のきっかけですね。

――「ブッダマシーン」は大量のお経が詰められた、ある意味“新しい仏具”なのですね。ということは『仏陀摩真』の中にも徳の深いお経がしっかり詰め込まれているのでしょうか。

ナンダコレ:そうですね! 本職のお坊様にご協力いただいてお経を3つ4つくらい、少ないのですけれど収録しています。そもそも、仏教はもっとカジュアルに触れてみていいものなのです。お釈迦様はもともと人間ですから、神様ではあるけれど「“元は人の教え”ということにフォーカスしてほしいな」と考えました。仏教は「人の生き方」にまつわるものなのです。

仏教も時代ごとに変わっていくものという認識が私の中にあって「だったら念仏だって現代語訳に変えて、もっとカジュアルにした方がいいんじゃないの」と、『仏陀摩真』ではヒップホップを入れたり、J-Popやアイドル調の楽曲を自ら制作して収録しました。

――信仰としての仏教ではなく、“教え”としての仏教をゲームという形に落とし込んだのですね。

ナンダコレ:私はソーシャルゲームなどをメインにシナリオライターをやっていたのですけど、何回かこれと似たような企画を会社に出したことがあるんですよ。そこで昔“位置ゲーム”が流行った時期に「神社を巡るゲームを作りません?」と提案しました。「神社に参拝したらガチャが引けるシステム、面白くないですか!?」と。もちろん「なんだそれは!?」と却下されました(笑)。

――なるほど。『仏陀摩真』はまさしく、インディーゲームならではの企画ということですね!

ナンダコレ:そうですね。企業には絶対作れません! “このコンセプトを貫いて作ろう”と考えるときに「インディーじゃないと、まず作れない」というテーマがありました。

――『仏陀摩真』はいつ頃リリースされる予定でしょうか?

ナンダコレ:確定ではないのですがひとつ目標としている日がありまして、それが12月8日です。これはお釈迦様が悟りを開かれた日となっています。

――それでは最後に読者へ向けて、ありがたいコメントをお願いします。

ナンダコレ:生きづらい世の中ですけれど「生きてて偉い」と後押しできるアプリを目指して、徳を積む、徳を可視化するというコンセプトで作っています。皆様が生きる上で少しの助けになればと思っていますので、ぜひ多くの皆様に遊んでほしいです。よろしくお願いいたします。


『仏陀摩真』は12月8日、お釈迦様が悟りを開かれた日にiOS/Androidを対象としてリリース予定です。

インディーゲーム展示イベント「東京ゲームダンジョン」現地レポート記事はこちらから!



《高村 響》

ゲームライター(難易度カジュアル) 高村 響

最近、ゲームをしながら「なんか近頃ゲームしてないな」と思うようになってきた。文学研究で博士課程まで進んだものの諸事情(ゲームのしすぎなど)でドロップアウト。中島らもとか安部公房を調べていた。近頃は「かしこそうな記事書かせてください!」と知性ない発言をよくしている。しかしアホであることは賢いことの次に良い状態かもしれない……。

+ 続きを読む
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集

連載・特集 アクセスランキング

アクセスランキングをもっと見る

page top